この前の日曜日、妻とポチ(14才 トイプードル オス 白)と一緒に、神奈川 三浦半島の油壺験潮場を見に行きました。午前中は動物病院でポチのシャンプーカット、健康チェックなので、昼からでも行ける場所にしました。家から三浦半島方面は近くはないのですが、渋滞が少なく、近くはない割には早めに到着する場所です。走行距離は約205キロ、クルマは20年近く乗り続けているR53 BMW MINI JCWです。
2月20日に、つくばの「地図と測量の科学館」へ行った時、「油壺験潮場」のことを知り、面白くはない所だろうと思いつつ行ってみたくなり行ってみることにしました。
駐車場は「京急油壺温泉キャンプパーク」(500円 24時間営業「2022年2月時点」)が良いと思います。近くに市営駐車場もありますが520円で、夕方5時位までだったと思います。
「油壺験潮場」を実際に見てみて、やはり思った通りそんなに面白い所ではありませんでした。古い建物の横に、やはり小規模な新しい建物があるのですが、ここは現在でも験潮場として使っているのでしょうか。
「験潮場」とはどのような施設なのかについては、海面の昇降(潮位)を測ることを験潮といい、験潮をする施設が「験潮場」ということになるようです。
国土地理院のウェブサイトの説明を要約しますと「油壺験潮場(旧建屋)」は、現存する験潮場としては、日本で2番目に古く明治27年(1894年)に建てられたそうです。建坪2坪強の小規模な施設ですが、明治中期にまで遡る遺構として、建築史上において貴重な建物であるそうです。また日本の高さの基準を定める験潮技術を長年にわたり守り続け、さらには過去の大地震の記録を未来に残す歴史的財産として意義のある施設だそうです。
同ウェブサイトでは「油壺湾の北岸に「焼過ぎ煉瓦イギリス積み」の外壁を見せるその外観は、湾周辺の魅力的な景観となっています。」との記述がありますが、陸からこの建物を風景として眺められる場所は多くはありません。船に乗ることが出来ればまた違った風景が見えてくるのかもしれませんが。
色々歩いてみたのですが、「白秋文学コース2油壷」(グーグルマップ)から、かろうじて、油壺験潮場が見えました。後日グーグルマップで調べてみたところでは「35.1581289120067, 139.61751569058893」からの眺めがよさそうな感じがしますが、験潮場を見てからこの場所に行くのは近くて遠い場所というか、すごく遠回りしないと無理なようです。ストリートビューで青くなる道ですので大丈夫だと思いますが、この辺りは私有地もありますので間違って入り込まないようにご注意ください。
験潮場とは関係ありませんが、グーグルマップで「35.1549569473384, 139.61947118597183」あたりの場所からうっすらと富士山が見えました。くっきりと見えれば手前にたくさんのヨットがあり、たいへん美しい場所ではないでしょうか。富士山の穴場スポットかもしれません。
油壺は、いい場所なのかもしれませんが、歩いてみて微妙というか、素晴らしいと思える所が少ない気がします。この日の散歩は不完全燃焼気味で、帰る前にもう一度だけ「油壺験潮場」に寄ってみたくなり行ってみました。妻は、坂を下りたり上ったりめんどくさいといって駐車場で待っているといって行ってしまいました。
「油壺験潮場」は潮が引いており少し離れたところまで歩くことが出来ました。それなりに良い眺めだと思いました。もう少しで諦めるところでしたが、最後の最後まであきらめないことの大切さを学んだ気がしました。しばらくして妻が戻ってきました。この日は妻はつまらなさそうでした。僕もつまらなかったのですが、つまらないなりに楽しかったといったところでしょうか。ポチは高齢なのでほとんどキャリーバッグの中で、砂浜等気持ちよさそうなところではバッグから出して歩かせました。
「油壺験潮場」はグーグルマップのクチコミが6件です(2022年3月時点)。ここを訪れたいと思う方はあまりいないかもしれませんが、もし見に行く場合は満潮時は避けたほうがよいと思います。潮が引いているときでしたら、少し離れたところまで歩くことが出来ます。しかし、必ずしも歩きやすい場所ではないのでご注意ください。
尚、下記のサイトでは全国に数十箇所もある「験潮場」が写真入りで紹介されています。どの施設も小さくて地味です。こうしてみると「油壺験潮場」はやはり別格なのでしょうか。