10月3日(月)の平日の休みに、ポチ(15歳 トイプードル オス 白)と【平ヶ岳】へ行ってきました。
クルマは19年23万キロ乗り続けているR53 BMWミニ JCWです。今回の走行距離は約560キロです。
10月2日(日)午後9時半位に自宅を出発して、10月3日(月)午後8時半位に自宅に到着しましたので約23時間のドライブになりました。自宅を出発して帰って来るまで約24時間以内を日帰りとした場合、限界に近い日帰りドライブだったと思います。ポチは、いつも通り元気でしたのでほっとしました。ポチは高齢なので頂上付近を散策しただけで、ほとんどリュック型のキャリーバッグのなかでしたが、それでも長時間のドライブや登山になるので、疲れさせないように細心の注意を払いました。
実は9月25日(日)にも、ポチと平ヶ岳登山にチャレンジしたのですが、序盤で撤退しました。午前3時50分位からヘッドランプをつけて登山を開始して明るくなって午前6時位にリュックをおろしてポチの様子を確認すると、少し震えていました。夜露等の影響だと思いますが、リュック型キャリーバッグの中が若干湿り気味な感じがしました。凍らせたスポーツドリンクをキャリーバッグの中に入れておいたのも多少影響があったかもしれません。ポチはすぐに震えなくなったのですが、念のために午前6時20分頃に撤退することにしました。下台倉山の少し下の方だったと思います。わざわざ遠くまで来て、たくさんの登山者が登ってくるなかで、僕は下りることにしたので残念な気持ちでいっぱいでした。下山して仕方なくミニ尾瀬公園とかをポチと散歩しました。ポチは元気そうでしたし、ちょっと心配し過ぎたかなとも思ったのですが、僕のシャツも汗でビショビショですし、荷物がすごく重く感じましたし、雰囲気的に撤退したほうが無難なような気がして撤退しました。
僕は最近【平ヶ岳】という山を知ったのですが、【岩菅山】や【鬼怒沼】のような穴場スポット的な比較的静かな山かと思ったのですが、実際は、かなり有名な山のようです。「魚沼市観光オフィシャルサイト」によりますと、「鷹ノ巣登山口駐車場」は約30台となっていますが、9月25日(日)は午前2時半到着でほぼ満車でした。暗いうちから登っている人もちらほらいました。僕が午前6時20分頃に撤退を決めて山を下りるころには多くの人達が頂上を目指して登っていました。
【平ヶ岳】の登山に一度失敗して、いろいろ考えました。妻は、遠過ぎなので行かないと言っていますので、僕とポチで再度挑戦するか、僕一人で行くか、もう平ヶ岳はあきらめるか、ですが、再度ポチと一緒に挑戦することにしました。
僕は自然が豊かな場所を、妻やポチと一緒に、よくドライブしています。ただ、非日常的な自然が残っている場所となると犬連れ禁止の場合も多いので、非日常的な自然が残っていて、ポチも一緒に連れていくことができる場所を、ネット等で時々探しています。探せば、けっこう色々な場所が見つかります。
八島湿原を除く【霧ヶ峰】の湿原、【志賀高原】の池や湿原や山は素晴らしい場所です。【鬼怒沼】が犬連れ禁止ではないのは少し意外でしたが、素晴らしい場所でした。
新たな場所をネット等で色々探しているうち【平ヶ岳】を見つけました。【平ヶ岳】は地図でみると、かなり奥深い山のようです。ネットで検索しますと「日帰り最難関」という言葉が出てきたりしますし、【山と高原地図(昭文社)】によりますと往復24.4Kmの長いコースです。コース上に山小屋はなく、幕営(テントを張って野営すること)も禁止されています。厳しく自然が保護されている感じがしました。画像で見ると頂上付近の湿原が素晴らしいと思いました。しかし、東京からだと遠過ぎますし、登山も大変そうなので無理だろうと思っていました。それでも【平ヶ岳】が気になって、時々ネットで調べたりしていました。【平ヶ岳】は厳しく自然が保護されている山のように思われましたので、犬連れはNGだと思っていたのですが、犬連れ禁止の情報が見つからなかったので、ダメ元で魚沼市観光協会に問い合わせてみました。担当の方の話ですと、おそらく犬連れ禁止ではないとのことでしたが、念のため折り返し連絡ということになりました。しばらくして魚沼市観光協会から電話があり、マナーを守れば犬連れ禁止ではないとのことでした。これで一気に【平ヶ岳】に行ってみたくなりました。尚、【平ヶ岳】は犬連れ禁止ではなくても、リュック型キャリーバッグに愛犬がすっぽりと収まらない場合は、犬連れ登山に適した山ではないと思います。痩せ尾根を歩きますし手を使わなければ登れない急登箇所もあります。
ポチは700キロ位までの車での移動で、具合が悪くなったことはないので、距離的には問題ないだろうと思いました。ポチは2000m前後の標高では特に問題はなく2341mの裏岩菅山でも問題なかったので、【平ヶ岳】の標高2141mは問題ないと思いました。ポチがキャリーバッグの中にいる時間については、里山や市街地ですが【よこやまの道】で道に迷って約20キロ 7時間位歩いた時や【鬼怒沼】約16キロ 標準コースタイム8時間半でも特に問題はなかったので、ポチの体調について細心の注意を払えば【平ヶ岳】でも大丈夫だろうと判断して連れていくことにしました。
【僕の体力や登山経験について】
僕は、週末によくドライブに出かける程度ですが、10年以上前に当時小学生だった娘と一緒に白馬岳、宝剣岳、涸沢カール等に登ったことがあります。すべて夏から秋にかけての登山でしたので安全性は高かったと思います。
40代半ばから10年ほどボルダリングジムによく通っていましたがコロナ禍で中断してそのままになっています。さほど上達はしなかったと思いますがボルダリングは面白かったです。レベルとしては4級~3級位だったと思います。グレードの甘いジムでは2級も時々登れました。
身長は約160cmで体重は64~65キロ位なので太り気味です。9月半ばからストレッチとダイエットを始めました。足首の柔軟性を高めておくことはケガの予防になると思いますし、脚の可動域が広くなると、パワーをセーブしながら効率よく急登箇所を登ることができると考えました。10月2日には体重を62.5キロまで落とすことができましたが、それでもBMIは24.4です。ぎりぎり標準体重といったところでしょうか。
【平ヶ岳の難易度について】
コースの途中に山小屋があったり、幕営(テントを張って野営すること)が可能であったりするところを、あえて日帰り登山ということであれば、平ヶ岳より厳しい日帰りコースはたくさんあるようです。【平ヶ岳】鷹ノ巣口コースについては、好むと好まざるとにかかわらず日帰りでしか登ることができないので、そのような意味で日帰り最難関と言われることがあるのかもしれません。また首都圏を基準にして考えた場合、【平ヶ岳】は遠いのですが、頑張れば日帰りで行けるかもしれないと思ってしまう微妙な場所にあります。実際に行ってみると、やっぱり大変だったということになりがちだと思います。
【平ヶ岳】のグレードは【十県一山域の日本百名山「登山ルートグレーディング」】によると「5D」です。体力度は10段階中「5」です。「5」は「1泊以上が適当」とされていますが、【平ヶ岳】鷹ノ巣口コースは日帰りで登る必要があるので、体力的に少し大変ということかもしれません。技術度はA~Eのうち「D」となっていますが、特別な技術は必要ないと思います。おそらく「D」としては危険度は少ない方だと思います。
尚、【平ヶ岳】には「プリンスルート」という歩行距離の短いコースもありますが、ふもとの山小屋に泊まる必要があるとか人数がまとまらないと送迎バスがでないとか色々制約が多いようですので一般的には「鷹ノ巣口コース」となるようです。
【十県一山域の日本百名山「登山ルートグレーディング」】
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/documents/saishu_hyaku_r301.pdf
【山と高原地図(昭文社)】によると【平ヶ岳】鷹ノ巣口コースは「中級 1泊2日 コースタイム13時間 歩行距離24.4Km 標高差1321m」となっています。
【道具について】
道具はほとんどモンベルで揃えました。僕はモンベルの回し者ではありませんが、モンベルは山に詳しい人たちが創業した会社のようですし、店の方の知識も豊富ですし、実際に登山で使ってみて便利だと思える登山用品が多いと思います。
9月25日(日)は序盤で撤退することになってしまいましたが、その時の教訓も活かしました。
いちばん重要なリュック型のキャリーバッグは【モンベル】ドッグキャリングパックMです。既にモデルチェンジされていますので、在庫がなくなり次第リンク切れになるかもしれません。
新しいモデルは下記になります。
このキャリーバッグはたいへん使いやすいものですが、夜露対策や寒さ対策として側面のメッシュになっている部分をプラ段ボールで塞ぐことができるように工夫しました。
9月25日(日)の教訓からキャリーバッグに物を入れ過ぎないようにしました。キャリーバッグにポチを入れても余裕があるのですが、荷物を入れ過ぎると、重心が高くなってしまい後ろに引っ張られるような感じがして特に急登箇所を登るのが大変でした。
荷物を少しでも減らすと同時に大きめのウエストポーチを腰の前側にセットしてそこに600mlのスポーツドリンク3本と食料を入れました。ウエストポーチもモンベルで購入しました。重いものが前と後ろでバランスが取れて、たいへん歩きやすかったです。また食料や水分は欲しい時に歩きながらさっと取り出すができるようにしておくことが疲労軽減のために重要だと思いました。
リュック型のキャリーバッグにはモンベルのスタッフバッグを二つぶら下げました。一つはゴミ入れとして、もう一つは物入れとして便利に使うことができました。
シューズは色々迷いましたがモンベルの【マウンテンクルーザー600 ワイド Men's】にしました。必要にして十分といったところでしょうか。2足揃える場合は400と800という選択もあったかもしれませんが、1足だけにする場合は600でよかったと思います。車の運転は普通のスニーカーに履きかえる必要がありますが、それ以外は、ハイキングや散策から、ある程度本格的な登山迄幅広く対応できると思いました。
ズボンはユニクロの【ウルトラストレッチスキニーフィットカラージーンズ】がコスパが高くて良いと思いました。軽くて歩きやすく、伸縮性もあります。平ヶ岳登山で何の不満もありませんでした。モンベルにすれば更によかったのかどうかは分かりません。
9月25日(日)は長袖のシャツが汗でびしょびしょになってしまいました。その教訓から上着の選び方が重要だと思いました。また高機能な衣類が必要だと思いました。
モンベルの速乾性の下着のシャツの上からモンベルの薄めの長袖のシャツを着て、暑くなってきたら腕まくりをしました。防寒用として軽くて暖かいフリース【シャミースジャケット Men's】も持っていきました。
9月25日(日)の教訓から、僕は歩いているので暑くても、ポチは寒がっている場合があるかもしれないので温度計を買って時々チェックしました。
安全にナイトハイクをするためにヘッドランプは慎重に選びました。【パワーヘッドランプ】は、たいへん使いやすいランプでした。明るさは3段階で一番暗いモードは準備をしたり地図をみたりする時便利です。二番目に明るいモードは普通に歩くときに便利です。登山中は一番明るいモードにしました。真夜中の痩せ尾根や急登個所は少し不安だったのですが、非常に明るく照射範囲も充分なので特に不安を感じることなく登ることができました。尚、山奥の夜中はランプがないと本当に真っ暗で何もできないので、念のため予備のヘッドランプも持って行った方が安心だと思います。
ポールは【2-Wayグリップ アンチショック】を持っていきました。特に下りで重宝します。
夜中や早朝は熊と遭遇する確率が高くなるかもしれないので熊撃退スプレーも持っていきました。専用のホルダーも購入してベルトで腰に装着しました。熊撃退スプレーは最後の手段です。とにかく熊には遭いたくないので熊よけ鈴三つと小さな携帯ラジオを鳴らしながら歩きました。
【平ヶ岳】は携帯トイレが必要と言われています。下記の携帯トイレは非常にコンパクトです。
雨及び防寒用としてレインポンチョを持っていきました。キャリーバッグを背負ったまま、すっぽりかぶることができます。9月25日(日)にはカッパのズボンとレインポンチョを持って行ったのですが少しでも荷物を軽くするため今回はレインポンチョだけにしました。僕は下記のモデルチェンジ前のアウトレット品を購入しましたが在庫がなくなり次第リンク切れになるかもしれません。ポチを入れたキャリーバッグの上からポンチョをかぶる場合、きつい色だとポチの目に負担がかかるかもしれないので色は白い半透明のものにしました。
意外に便利だったのは【バキュームパック】です。これは衣類等を入れて空気を抜くことでコンパクトにまとまり雨や夜露等で衣類等が湿ってしまうのを防ぐ効果もあります。僕はポンチョやフリースやタオル等をバキュームパックに入れて空気を抜いて小さくしたものをキャリーバッグの底に入れてその上から犬用毛布を敷いてポチを入れました。9月25日(日)は衣類等が少し湿ってしまいましたが今回はそのようなことはありませんでした。
エマージェンシーシートをポチにちょうどいい大きさにカットしたものも持っていきました。
【食料について】
水分補給は【サントリーグリーンダ・カ・ラ 600ml 】3本です。凍らせることができないとされているスポーツドリンクもありますが、このスポーツドリンクは凍らすことができます。量は必要にして十分といったところでしょうか。欲を言えば4本あれば、もう少しゴクゴク飲むことができましたが、ポチ連れなので荷物を少しでも軽くするため3本にしました。
昼食は菓子パン(アンパン、ジャムパン、クリームパン(小5ヶ入り))です。昼食は好きなものを食べるのがいちばんだと思います。僕にとって菓子パンは食べ応えがありますし疲れがとれる感じがします。他に【アサヒのチョコレートバー】と【井村屋のスポーツようかん】を5ヶずつ持っていきました。体を酷使している状況では【チョコレートバー】は少し体への吸収が遅い感じがしました。【スポーツようかん】はなかなか良いと思いました。
【天気について】
登山をするにあたって天気は大変重要ですので事前に良く調べておきました。
下記の3つのサイトを調べておけば十分だと思いました。【てんきとくらす】は登山に便利な天気予報のサイトです。【ウェザーニュース】のピンポイント天気予報も便利です。【ナウキャスト】では雨雲の動きを確認できます。
【てんきとくらす】の【平ヶ岳】の予報で2000m付近の気温を見てみると、必ずしも夜が寒いということはなく1日中気温の変化が少ないと思いました。10月3日(月)は13度前後だったと思います。
10月3日(月)は、やや雲が多めでしたが晴れ間もあり、暑くなり過ぎることがなく登山には理想的な天気だったと思います。
東京の自宅から【鷹ノ巣登山口】までは約280キロです。東北道経由、西那須野塩原ICで降りた場合は一般道が約116キロもあります。関越道経由の場合一般道は58キロ位になりますが総距離が約320キロにもなってしまいます。僕は東北道で行くことにしました。
一般道が約116キロもありますが「御池ロッジ」までは比較的広めの道です。「御池ロッジ」はたいへん大きな施設です。おもに尾瀬に行く人たちが利用する施設だと思います。観光バスもたくさんくるような場所です。そこから先約14キロは細めの道ですが細めの道としては走りやすい道だと思います。全体を通して「ポツンと一軒家」のような細い道はありません。一般道約116キロについてはどちらかと言えば、クルマを運転していて楽しい道だと思います。最後の約14キロ以外の道は周辺にそれなりに民家や色々な施設がありますので特に心細い道ということではありません。
ただし深夜は本当に真っ暗な場合が多いのでハイビーム中心で走行するのが良いかもしれません。対向車はほとんどありません。また野生動物に対する注意が必要だと思います。道のふちに鹿がいたり、タヌキのような動物が道を走っていたり、前方を何かが飛んでいたりします。
道はすいていたので10月2日(日)午後9時半に出発して4時間ほどで【鷹ノ巣登山口】駐車場に到着しました。10月3日(月)深夜1時半位に到着したのですが、車は6台ほど駐まっていました。平日だとだいぶん少ないようです。ちょうどいい位でしょうか。1台も駐まっていなかったらちょっと心細かったかもしれません。本当に真っ暗な場所なので前向き駐車のほうがよいかもしれません。バック駐車だと後方が暗くてよくわかりません。仮眠はせず、準備をして登り始めることにしました。バナナやサンドイッチを食べて腹ごしらえをしました。バナナはポチにも少しあげました。ここの駐車場は割ときれいなバイオトイレがあります。
【平ヶ岳登山の概要】
深夜2時半頃にヘッドランプをつけて登山を開始しました。ポチはジャケットを着せてリュック型のキャリーバッグに入れて上部のメッシュ部分のファスナーをしめて急登個所でも飛び出すことがないようにしました。気温はそれほど低くはなかったと思います。13度前後だったような気がします。森の中のゆるい坂道をしばらく歩いて視界が開けると尾根道です。
奥深い山の、誰もいない真っ暗な尾根道をヘッドランプを頼りにポチを背負って歩き続けました。このような経験は初めてだったので、それなりに楽しかったです。痩せ尾根は割と幅があるので慎重に歩けば大丈夫だと思います。急登個所は手こずるほどではなかったと思います。午前4時半頃に「下台倉山」に着きました。少し明るくなりかけていたかもしれません。ここまで約2時間だったので【山と高原地図(昭文社)】のコースタイムより45分ほど早く到着しました。午前5時前の少し明るくなりかけた幻想的な山の写真を撮りました。
「台倉山」には午前5時22分頃に到着しました。52分かかったので標準コースタイム60分と同じ位です。まわりはだいぶん明るくなってきたのでリュック型キャリーバッグを下ろしてポチの様子を見てみました。ポチは元気そうで震えていませんでした。内部も湿っていませんでした。これでポチ連れ平ヶ岳登山の成功の確率がぐっと高まったと思いました。「白沢清水」には午前6時18分頃に着きました。約1時間ですので標準コースタイムと同じ位です。午前7時40分位には「姫ノ池池塘群」に到着しました。【平ヶ岳】といえばこの場所でしょうか。少し感動しました。
「平ヶ岳山頂」には午前8時5分位に到着しました。ついにやり遂げることができました。約1時間50分かかったので、標準コースタイムより20分位早かったようです。
ここからはコースガイドは気にせず、ポチと木道をあちこち歩いて【平ヶ岳】頂上付近の高層湿原の散策を楽しみました。ある程度紅葉が進んでいてきれいでした。少し曇りがちになったり風が強くなったりもしましたが、晴れ間も見られました。出発が早かったので到着も早かったと思います。あちこち歩いているうち、ちらほら歩いている人を見かけるようになりました。ちょっと広くなっている場所に座って、パンを食べました。有名な【玉子石】も見ました。【平ヶ岳】のシンボルとして誰かが作ったような感じがしました。自然にこのような形の岩ができあがったのかと思うと少し不思議な感じがしました。拝みたくなるような岩です。玉子石神社といったところでしょうか。
平ヶ岳山頂付近の湿原でのポチの反応については、僕が「ポチ、こっちだよ。」と言っても反対方向に歩き始めたりしていました。訳の分からない場所に連れてこられて早く帰りたかったのでしょうか。でもしばらくすると、それなりに散策を楽しんでいたと思います。奥深い山の高層湿原を十分に楽しむことができました。午前9時40分位に山をおりることにしました。帰りは少し疲れが蓄積してきましたが、こういう時こそ一歩一歩丁寧に急坂をおりるように心がけました。
平坦な道では上部のメッシュ部分のファスナーを開けてポチが外を見やすいようにしました。背負っているのでポチの様子をうかがうことはできないのですが、平ヶ岳周辺の奥深い山々の豊かな自然をポチは楽しんでいたでしょうか。夏に鬼怒沼に行った時はショルダー型のキャリーバッグだったのですが、その時のポチは人力車に乗ったお客さんのような表情で豊かな自然を楽しんでいるように見えました。
下山は疲れがたまって、だいぶんペースが落ちたような気がしました。午後2時頃に登山口に到着しました。
コースタイムは約11時間半でした。【山と高原地図(昭文社)】のコースタイムは、かなり余裕も持たせたコースタイムになっていると思われますので、標準的なコースタイムだと思います。
車の中に置いてあったスポーツドリンクやBCAA入アミノバイタルゼリーを摂取しました。下山後の速やかな疲労回復のためには車の中に飲料や食べ物を用意しておくとよいと思います。
【帰り】
1時間位、仮眠をとって午後3時過ぎに駐車場を後にしました。途中、道の駅に寄りました。夕方、福島の静かな道の駅に駐めてある、僕のR53 BMWミニ JCWを眺めていると、いいクルマだなあと思えてきました。そして写真を撮りました。定期的にメンテナンスはしていますが19年23万キロも乗り続けていても、調子よく、こんな遠い所迄、僕とポチを運んでくれたんだ、と思いました。帰りは疲れているので道の駅やSAで休み休み運転しました。
自宅には午後8時半頃に無事到着しました。
僕は、かなり疲れましたが、ポチは元気そうだったのでほっとしました。僕に向かってしっぽを振ったりしているポチを見ていると少し尊敬してしまいました。今回の日帰り登山では、ポチは基本的には何もしていなくて山頂付近の高層湿原を少し歩いただけですが、それにしても、長時間のドライブや登山の後でも元気なポチは大したものだと思いました。