11ヶ月近く前のことになりますが、2024年10月27日(日)は、ポチ(17歳2ヶ月 トイプードル オス)と、新潟県魚沼市の【平ヶ岳】へお出かけしました。
記事が、かなり遅れてしまっているのですが、何とかタイムリーに記事をアップできるように頑張りたいと思います。
クルマは、2022年式アウディRS3セダン(GYDNWF)[20,948キロ]です。今回の走行距離は約580キロです。燃費は満タン法で11.56キロでした。ドライブセレクトは「RSパフォーマンスモード」です。
10月26日(土)午後9時半頃に自宅を出発して、10月27日(日)午後11時頃に自宅に到着したので約25時間半のドライブになりました。24時間を超えてしまっていますが、山小屋泊や車中泊はしていないので、日帰りという扱いにはなると思います。
僕は、犬連れ日帰りドライブをたくさん記事にしていますが、一番ハードなのが、【平ヶ岳】です。僕にとっては、車で行くエクストリーム犬連れ日帰り登山といったところでしょうか。妻にはハード過ぎるので僕とポチで行きました。ポチは、いつも通り元気だったのでほっとしました。ポチは高齢なので主に頂上付近の高層湿原を散策したくらいで、ほとんどリュック型ドッグキャリーバッグの中でしたが、それでも長時間のドライブや登山になるので、疲れさせないように細心の注意を払いました。
ポチを連れての【平ヶ岳】の日帰り登山は、2022年9月25日(日)失敗、2022年10月3日(月)成功、2024年10月27日(日)成功、です。初回の失敗からは多くを学ぶことが出来ました。2023年も【平ヶ岳】を検討はしてみたのですが、天候がいまひとつだったので諦めました。
ちなみに2022年10月3日の平ヶ岳登山の記事は下記になります。
今回、ポチも17歳とかなり高齢なので、行くべきか、やめるべきか、迷いましたが、行けるところまで行って無理そうだったら撤退することにしました。結果的には成功しました。
この記事を書いている2025年9月はポチも18歳です。今年は、もう【平ヶ岳】はやめておいた方が良いと思っています。当時、思い切って【平ヶ岳】に行って本当によかったと思います。今にして思えば、ポチと行く最後の【平ヶ岳】登山でした。困難を乗り越えて美しく楽しい思い出を脳裏に焼き付けることが出来ました。
妻は「ポチも迷惑だから一人で行けば。」と言うのですが、僕一人だと、おそらく確実に成功する可能性が高いと思うので、やはりポチを連れて行くことにしました。車での移動580キロ、登山口からの歩行距離21キロ 標準コースタイム12時間 標高差1312m の【平ヶ岳】日帰りドライブを、ポチのような老犬を過度に疲れさせることなく、一緒に楽しみたいという目標をクリアすることが今回の日帰りドライブの目的のひとつでした。
もうひとつの目的は、到達するのが大変であるがゆえに、非日常的な豊かな自然が残っている【平ヶ岳】をポチと一緒に楽しむことでした。非日常的な豊かな自然が残っていて、多くの人々で賑わっているエリアは、自然保護の観点からペット禁止の場合も多いのですが、【平ヶ岳】は犬連れが禁止されていません。【平ヶ岳】は自然保護が厳しく、山小屋がありませんし、避難小屋もありませんし、トイレもありませんし、テント泊も禁止されています。このようなエリアでポチと気持ちの良いひと時を過ごすことができるのはとても贅沢なことだと思います。
尚、【平ヶ岳】は犬連れ禁止ではなくても、リュック型ドッグキャリーバッグに愛犬がすっぽりと収まらない場合は、犬連れ登山に適した山ではないと思います。痩せ尾根を歩きますし手を使わなければ登れない急登箇所もあります。
内容は下記になります。
- 【ポチの体力について】
- 【僕の体力や登山経験について】
- 【平ヶ岳の難易度について】
- 【道具について】
- 【食料について】
- 【天気について】
- 【平ヶ岳鷹ノ巣登山口駐車場までの道のり】
- 【平ヶ岳登山の概要】
- 【帰り】
【ポチの体力について】
今回、平ヶ岳は2回目なので、さほど心配はしませんでした。初回時は、ポチの体力について、かなり心配しましたが、700キロくらいのドライブでは車酔いしない、標高2300mくらいの登山は経験済、ということで挑戦することにしました。
【僕の体力や登山経験について】
僕は、週末によくドライブに出かける程度ですが、15年くらい前は当時小学生だった娘と一緒に白馬岳、宝剣岳、涸沢カール等に登ったことがあります。すべて夏から秋にかけての登山でしたので安全性は高かったと思います。2022年には前述の【平ヶ岳】鷹ノ巣ピストン日帰り、2023年には【蛭ヶ岳】西丹沢VCピストン日帰り、【蛭ヶ岳】大倉BSピストン日帰り、を行ないました。
40代半ばから10年ほどボルダリングジムによく通っていましたがコロナ禍で中断してそのままになっています。さほど上達はしませんでしたが、ボルダリングは楽しかったです。レベルは4級~3級くらいでした。グレードの甘いジムでは2級も時々登れました。
身長は約160cmで体重は66キロくらいなので太り気味です。10月初旬からストレッチとダイエットとジョギングを始めました。足首の柔軟性を高めておくことはケガの予防になると思いますし、脚の可動域が広くなると、パワーをセーブしながら効率よく急登箇所を登ることができると思います。結局、体重はあまり落とすことが出来ませんでした。64.55キロだったのでBMIは25.21です。軽肥満での挑戦ということになってしまいました。
【平ヶ岳の難易度について】
「日帰り登山」については、色々な定義が出来ると思います。【平ヶ岳】の日帰りが厳しいと言われることがあるのは、住んでいる場所にもよると思いますが、登山口が非常に奥深い場所にあり、ここに行くだけでも結構大変な上に、標準コースタイムが約12時間のロングコースになるので、自宅から山頂までの日帰り登山が厳しいということだと思います。登山口近くに泊まって1日で終える登山も「日帰り登山」と考えることが出来るようですが、その場合は【平ヶ岳】の難易度の印象も変わってくると思います。また、コースの途中に山小屋があったり、幕営(テントを張って野営すること)が可能であったりするところを、あえて日帰り登山ということであれば、【平ヶ岳】より厳しい日帰りコースはたくさんあるようです。【平ヶ岳】鷹ノ巣コースについては、好むと好まざるとにかかわらず日帰りでしか登ることができないので、そのような意味で難易度の高い山と言われることがあるのかもしれません。首都圏を基準にして考えた場合、【平ヶ岳】は遠いのですが、頑張れば日帰りで行けそうな微妙な距離にあります。実際に行ってみると、やっぱり大変だったということになりがちだと思います。
【平ヶ岳】のグレードは【十県一山域の日本百名山「登山ルートグレーディング」】によると「5D」です。体力度は10段階中「5」です。「5」は「1泊以上が適当」とされていますが、【平ヶ岳】鷹ノ巣コースは日帰りで登る必要があるので、体力的に少し大変ということかもしれません。技術度はA~Eのうち「D」となっていますが、特別な技術は必要ないと思います。おそらく「D」としては危険度は少ない方だと思います。
尚、【平ヶ岳】には「プリンスルート」という歩行距離の短いコースもありますが、ふもとの山小屋に泊まる必要があるとか、人数がまとまらないと送迎バスが出ないとか色々制約が多いようですので一般的には「鷹ノ巣コース」となるようです。
【十県一山域の日本百名山「登山ルートグレーディング」】
https://www.pref.tochigi.lg.jp/d04/yama/documents/hyakumeizan.pdf
【山と高原地図(昭文社)】によると【平ヶ岳】鷹ノ巣コースは「中級 1泊2日 コースタイム13時間 歩行距離24.4Km 標高差1321m」となっています。今回、「玉子石」には行かなかったので、 コースタイム12時間 歩行距離21Kmが標準コースタイムといったところでしょうか。尚、日帰りでしか行くことが出来ないのに、1泊2日となっているのは前日に登山口 近くの小屋で泊まるという設定のようです。 尚【山と高原地図(昭文社)】は色々な人が使うことを想定して余裕を持ったコースタイムになっていると思います。
【道具について】
道具類はほとんどモンベルです。たくさんの中から道具を選ぶのは大変ですが、モンベルで揃えておけば、手っ取り早いですし間違いは少ないと思います。モンベルは山に詳しい人たちが創業した会社のようですし、店の方の知識も豊富ですし、実際に登山で使ってみて便利だと思える登山用品が多いです。
いちばん重要なリュック型のドッグキャリーバッグは【モンベル】ドッグキャリングパックMです。既にモデルチェンジされていますが、2025年9月時点ではまだリンクはつながっていました。
新しいモデルは下記になります。
このドッグキャリーバッグはたいへん使いやすいものですが、夜露対策や寒さ対策として側面のメッシュになっている部分をプラ段ボールで塞ぐことができるように工夫しました。ナイトハイクで犬をドッグキャリーバッグに入れる場合、夜露対策は必須だと思います。キャリーバッグの中は快適で暖かい状態にしておくことが必要だと思います。キャリーバッグの中が湿ってしまうと犬の体力が奪われてしまう原因になると思います。

2022年9月25日(日)の教訓からキャリーバッグに物を入れ過ぎないようにしました。キャリーバッグにポチを入れても余裕があるのですが、荷物を入れ過ぎると、重心が高くなってしまい後ろに引っ張られるような感じがして、特に急登箇所を登るのが大変でした。
荷物を少しでも減らすと同時に大きめのウエストポーチを腰の前側にセットしてそこに600mlのスポーツドリンク3本と食料を入れました。ウエストポーチもモンベルで購入しました。重いものが前と後ろでバランスが取れて、たいへん歩きやすかったです。また食料や水分は欲しい時に歩きながらさっと取り出すができるようにしておくことが疲労軽減のために重要だと思いました。
リュック型のキャリーバッグにはモンベルのスタッフバッグを二つぶら下げました。一つはゴミ入れとして、もう一つは物入れとして便利に使うことができました。
シューズは色々迷いましたがモンベルの【マウンテンクルーザー600 ワイド Men's】にしました。必要にして十分といったところでしょうか。2足揃える場合は400と800という選択もあったかもしれませんが、1足だけにする場合は600でよかったと思います。車の運転は普通のスニーカーに履きかえる必要がありますが、それ以外は、ハイキングや散策から、ある程度本格的な登山迄幅広く対応できると思いました。
ズボンはユニクロの【ウルトラストレッチスキニーフィットカラージーンズ】がコスパが高くて良いと思いました。軽くて歩きやすく、伸縮性もあります。平ヶ岳登山で何の不満もありませんでした。尚、2025年9月現在はモンベル 1105675を使っています。値段が高いので当然ですが、ユニクロより更に良いです。
モンベルの速乾性の下着のシャツの上からモンベルの薄めの長袖のシャツを着て、暑くなってきたら腕まくりをしました。防寒用として軽くて暖かいフリース【シャミースジャケット Men's】も持って行きました。
2022年9月25日(日)の途中退散の教訓から、僕は歩いているので暑くても、ポチは寒がっている場合があるかもしれないので温度計を持って行きました。
安全にナイトハイクをするためにヘッドランプは慎重に選びました。【パワーヘッドランプ】は、たいへん使いやすいランプでした。明るさは3段階で一番暗いモードは準備をしたり地図をみたりする時便利です。二番目に明るいモードは普通に歩くときに便利です。登山中は一番明るいモードにしました。非常に明るく照射範囲も充分なので真夜中の痩せ尾根や急登個所も特に不安を感じることなく登ることができます。尚、山奥の夜中はランプがないと本当に真っ暗で何もできないので、念のため予備のライトも持って行った方が安心だと思います。僕のヘッドランプは生産終了ですが、後継機種は下記のものになると思います。
尚、ヘッドランプは極力、明るいほうが良いのではと思いモンベルで一番強力な下記のモデルを検討していたのですが、重くなりますし、店員さんがあまりおすすめしていなかったので上記のタイプにしたのですが、正解でした。上記のタイプで十分な明るさがあります。
ポールは【2-Wayグリップ アンチショック】を持っていきました。特に下りで重宝します。ポールは1本のタイプと2本のタイプがありますが、僕は1本派です。
夜中や早朝は熊と遭遇する確率が高くなるかもしれないので熊撃退スプレーを持って行きました。専用のホルダーも購入してベルトで腰に装着しました。熊撃退スプレーは最後の手段です。とにかく熊には遭いたくないので熊よけ鈴三つと携帯ラジオを鳴らしながら歩きました。
モンベルのラジオはLEDライトも付いており感度もよく大変便利です。大きさや重さも許容範囲内です。少しでも軽くするため充電池は抜いて、乾電池駆動のみにしています。尚、非防水ですので、防水が必要な場合はソニー等が良いかもしれませんが、ソニーの場合は、かなり重くなります。
【平ヶ岳】は携帯トイレが必要と言われています。下記の携帯トイレは非常にコンパクトです。
雨及び防寒用としてレインポンチョを持っていきました。キャリーバッグを背負ったまま、すっぽりかぶることができます。少しでも軽くするためカッパのズボンは持って行きませんでした。基本は雨の降らない日を選んでいますが、降った時の下半身は仕方がないと割り切ることにしています。一番大きいサイズにしているのである程度下半身もカバーできます。また風でめくれ上がるのを防止するためベルトも用意しています。僕の持っているものは生産終了ですが、下記と大体同じものだと思います。ポチを入れたキャリーバッグの上からポンチョをかぶる場合、きつい色だとポチの目に負担がかかるかもしれないので色は白い半透明のものにしました。
意外に便利だったのは【バキュームパック】です。これは衣類等を入れて空気を抜くことでコンパクトにまとまり雨や夜露等で衣類等が湿ってしまうのを防ぐ効果もあります。僕はポンチョやタオル等をバキュームパックに入れて空気を抜いて小さくしたものをキャリーバッグの底に入れてその上から犬用毛布を敷いてポチを入れました。
エマージェンシーシートも持って行きました。これは主にレジャーシートとして使っていますが、ポチの防寒用等便利に使うことが出来ます。非常に軽いですし、コンパクトにまとまりますし、包まると想像以上に暖かいです。レジャーシートとしての使用は推奨されていないと思いますが、意外と使えます。
【食料について】
水分補給は【サントリーグリーンダ・カ・ラ 600ml 】3本です。スポーツドリンクは凍らすことが出来ないものが多いのですが、このスポーツドリンクは凍らすことができます。量は必要にして十分といったところでしょうか。欲を言えば4本あれば、もう少しゴクゴク飲むことができるのですが、ポチ連れなので荷物を少しでも軽くするため3本にしました。
尚【平ヶ岳】の水場は3箇所ほどあったと思いますが、当てにしないほうが良いと思います。
昼食は菓子パン(アンパン、ジャムパン、クリームパン(小5ヶ入り))です。昼食は好きなものを食べるのがいちばんだと思います。僕にとって菓子パンは食べ応えがありますし疲れがとれる感じがします。他に【井村屋のスポーツようかん】を10本ほど持っていきました。体を酷使している状況では【チョコレートバー】は少し体への吸収が遅い感じがするので【スポーツようかん】のほうが良いと思いました。登る前と登った後にBCCAの入っているアミノバイタルゼリーを食べました。
【天気について】
僕の登山経験は少ないですが、登山をするにあたって天気や季節は大変重要だと感じています。ベストシーズンで良い天気であれば、難易度が高い山でも、意外と快適に登れることもあれば、悪天候であれば身近な山でも危険だと思います。例えば、登ったことがないので分かりませんが、真夏の【平ヶ岳】は暑すぎて体に悪いレベルのような気がします。実際の経験で言えば、天気が良ければ【白馬岳】登山は快適ですが、天気が豹変すると真夏でも息が白くなるような、恐ろしい一面も持っている山です。また【宝剣岳】の稜線歩きは良い天気だったので楽しかったですが、雨上がりとか悪天候だと一気に危険度が増すのだろうなあと思いました。
天気については、下記の3つのサイトを調べています。特に【てんきとくらす】の情報を一番重視しています。登山に便利な天気予報のサイトです。【ウェザーニュース】のピンポイント天気予報も便利です。【ナウキャスト】では雨雲の動きを確認できます。
【てんきとくらす】の【平ヶ岳】の予報で2000m付近の気温を見てみると、必ずしも夜が寒いということはなく1日中気温の変化が少ないと思いました。10月27日(日)は登山に適した天気でした。例年だと10月下旬の【平ヶ岳】登山はベストシーズンを過ぎていると思いますが、2024年は暖冬傾向だったようです。ちなみに2024年10月27日の檜枝岐村の最高気温は18.7度、最低気温は2.0度でした。
【平ヶ岳鷹ノ巣登山口駐車場までの道のり】
東京の自宅から【鷹ノ巣登山口】までは約280キロです。東北道経由、西那須野塩原ICで降りた場合は一般道が約116キロもあります。関越道経由の場合一般道は58キロくらいになりますが総距離が約320キロにもなってしまいます。僕は東北道で行くことにしました。
一般道が約116キロもありますが「御池ロッジ」までは比較的広めの道です。「御池ロッジ」はたいへん大きな施設です。主に尾瀬に行く人たちが利用する施設だと思います。観光バスもたくさん来るような場所です。そこから先約14キロは細めの道ですが細めの道としては走りやすい道だと思います。全体を通して「ポツンと一軒家」のような細い道はありません。一般道約116キロについてはどちらかと言えば、クルマを運転していて楽しい道だと思います。最後の約14キロ以外の道は周辺にそれなりに民家や色々な施設がありますので特に心細い道ということではありません。
ただし深夜は本当に真っ暗な場所が多いのでハイビーム中心で走行するのが良いかもしれません。対向車はほとんどありません。尚、RS3のマトリクスLEDヘッドライトはたいへん優れたヘッドライトシステムだと思いますので、対向車を気にすることなくAUTOで良いかなと思いました。また、野生動物に対する注意が必要だと思います。道端に鹿がいたり、タヌキのような動物が道を横切ったり、前方を何かが飛んでいたりします。
10月26日(土)午後9時半頃に出発しました。道は空いていたので4時間ほどで【鷹ノ巣登山口】駐車場に到着しました。10月27日(日)深夜1時40分頃に到着しました。車は数台駐まっていましたが、十分にスペースはありました。2022年9月25日(日)の深夜は、ほぼ満車状態だったので、今回、空いていたのは、ちょっと意外でした。日曜日は混むと思っていたのですが、例年だと10月下旬は、ベストシーズンを過ぎていると思うので、訪れる人が少なかったのでしょうか。駐車場の台数は、15台前後でしょうか。ここの駐車場はきれいなバイオトイレがあります。ただし、夜は本当に真っ暗です。

グーグルマップでの場所は下記です。
https://maps.app.goo.gl/MUxkxxXthm4gkQVh9
ここの駐車場が満車だった場合、どこに駐車するかですが、【清四郎小屋】が良いと思います。有料で駐車できるようです。僕は数日前に電話をかけてみたのですが、今年の営業は終了したので自由に駐めて下さいとのことでした。尚、電話は通じにくい場合があるかもしれません。
【平ヶ岳登山の概要】
深夜2時45分頃にヘッドランプをつけて登山を開始しました。

ポチはジャケットを着せてリュック型ドッグキャリーバッグに入れて上部のメッシュ部分のファスナーをしめて急登個所でも飛び出すことがないようにしました。気温はそれほど低くはなかったと思います。




奥深い山の、誰もいない真っ暗な尾根道をヘッドランプを頼りにポチを背負って歩き続けました。適度に心細い感じが、それなりに楽しかったです。痩せ尾根は割と幅があるので慎重に歩けば大丈夫だと思います。急登個所は手こずるほどではなかったと思います。

午前5時半頃に「下台倉山」に着きました。少し明るくなりかけていたかもしれません。ここまで2時間45分もかかりました。【山と高原地図(昭文社)】のコースタイムより25分ほど遅く到着しました。前回は初めてだったので速く歩くことを心がけましたが、今回は自然を楽しみながらゆっくり歩くことにしましたが、ちょっとペースが遅いです。軽肥満での挑戦になってしまったのでコースタイムにも影響が出ていたかもしれません。








午前6時15分頃にはだいぶん明るくなってきたので、リュック型ドッグキャリーバッグを下ろして、恐る恐るポチの様子を見てみました。ポチは元気そうだったのでほっとしました。第一関門クリアといったところでしょうか。この感じだとポチの体力的には【平ヶ岳】山頂までいけそうかなと思いました。


でも今回はペースが遅く、またパンの入れ方が適切ではなく袋が避けてジャムパンがベトベトになっていたり、熊撃退スプレーのストッパーがいつの間にか取れていてちょっと危険な状態になっていました。少し考えたのですが、落ちていた木の枝をレバーにつめてストッパーの代わりにしました。これらの、ちょっとしたアクシデントで少し時間を浪費してしまいました。
「台倉清水」には午前7時7分頃に到着しました。4時間22分もかかってしまいました。標準コースタイムより1時間も多くかかってしまいました。山頂まで行けるか少し不安になってきました。まあ、行けるところまで行くことにしました。


「白沢清水」には午前7時46分頃に到着しました。標準コースタイムより40分ほど遅く到着しました。少し挽回できました。



「姫の池」には午前9時11分頃に到着しました。ここまで来られたので、ひとまずは良かったと思います。標準コースタイムより36分ほど遅く到着しました。ちょっとしたアクシデントによる時間の浪費のことを考えると思ったほどには遅くならなかったと考えることも出来ますが、標準コースタイムより遅いというのは、やはり、かなり遅いペースなのだと思います。頂上付近では、ある程度はゆっくり過ごしたいので今回は「玉子石」には行かないことにしました。


「平ヶ岳」山頂には午前9時42分頃に到着しました。標準コースタイムより30分ほど遅く到着しました。前回より1時間22分ほど多く時間がかかりました。かなり遅くなってしまいましたが、ポチも元気そうですし、無事、山頂までたどり着くことができてほっとしました。



【平ヶ岳】山頂付近は、その名の通り平らなのでどこが山頂なのか、よく分からない感じです。【平ヶ岳】の代表的な場所は山頂よりも「姫の池」付近になると思います。
しばらくの間、ポチと一緒に平らな湿原を楽しみました。天気の良い日曜日でしたが、人は少なかったです。







山の天気については、やはり変わりやすいと思います。今回、天気は崩れることなく、穏やかでしたが、それでも、大丈夫かなと一瞬思うことはありました。
【平ヶ岳】の高層湿原十分に楽しんで午前10時55分頃に下山することにしました。
下りは上りとはまた違った風景を楽しむことが出来ました。登山道を歩いていると、本当に奥深い山だなあと思います。【平ヶ岳】登山は片道約10キロですが、最初から最後まで360度どこを見渡しても山しか見えないところが【平ヶ岳】登山の魅力のひとつだと思います。厳密には、少しだけ建物が見える箇所はありますが、無視できるレベルだと思います。




下山は疲れがたまって、更にペースが落ちたような気がしました。午後3時50分頃に登山口に到着しました。


コースタイムは約13時間でした。休憩時間を考慮すると標準的なコースタイムと考えることも出来るかもしれませんが、【山と高原地図(昭文社)】のコースタイムは、かなり余裕も持たせたコースタイムになっていると思われますので、実際はかなり遅いペースだったのだと思います。前回は「玉子石」まで行って約11時間半でした。【平ヶ岳】のような山を登るためには、せめて標準体重くらい迄は、体重を落としたほうが良いのかもしれません。
車の中に置いてあったスポーツドリンクやBCAA入アミノバイタルゼリーを摂取しました。下山後の速やかな疲労回復のためには車の中に飲料や食べ物を用意しておくとよいと思います。登山口の駐車場付近は、バイオトイレの他は、なにもないので飲み物や食べ物は車の中に用意しておいたほうがよいと思います。
あと、【平ヶ岳】登山では、携帯電話は使えないと思っておいたほうが良いと思います。ふもとの檜枝岐村の、道の駅あたりでも電波は通じなかったと思います。ちなみに檜枝岐村は日本一人口密度の低い市町村だそうです。
【帰り】
1時間くらい、仮眠をとって午後5時半過ぎに駐車場を後にしました。帰りは疲れているので道の駅やSAで休み休み運転しました。
自宅には午後11時過ぎに無事到着しました。
僕は、かなり疲れましたが、ポチは食べ物をねだったり吠えたりして元気そうだったのでほっとしました。今回の日帰り登山では、ポチは基本的には何もしていなくて、ほとんどリュック型ドッグキャリーバッグの中でした。山頂付近の高層湿原などを少し歩いたくらいです。でも、考えようによっては、ポチは580キロの長距離ドライブと13時間の登山に元気に耐えたので、小さな偉業を成し遂げたと言えるのかもしれません。