フレンチポップは英米のポップスとはまた違った趣があると思います。
エルザ(Elsa)[1973~]で特に有名な曲は【哀しみのアダージョ(T'en va pas)】(1986年)でしょうか。当時CMでよく流れていた曲です。CMではサビの部分だけBGM的に流れていますので、何となく外国人シンガーが日本語で歌っているような感じに聞こえたりしたのですが、そうではありませんでした。でもやっぱり日本語っぽく聞こえる部分があると思います。
【哀しみのアダージョ(T'en va pas)】は洒落た感じの曲に聞こえますが、歌詞の内容は、家庭を去っていく父親のことを歌ったもので、切ない曲のようです。「悲しみのヴァイオリン (La femme de ma vie)」という映画の主題歌になっています。
この映画にはジェーン・バーキンが出演しています。余談になりますが、エルメスの有名なバッグ「バーキン」は、彼女のためにデザインされたバッグと言われています。
1曲だけ大ヒットしたようなような歌手のアルバムは、あまり面白くないものが多いと思いますが、このベストアルバム【L'Essentiel 1986-1993】は充分に良い雰囲気のアルバムだと思います。退屈な曲は少ないと思います。
特にグレン・メデイロス(Glenn Medeiros)とのデュエット曲【Un Roman d'Amitié】が印象的です。You Tubeでこの曲のMVを見ることが出来ますが、若いっていいなあ、という感じの作品です。