MINIPOCHI’s diary

僕は50代後半、妻は50代半ば、東京在住です。子供二人、犬一匹(16歳のトイプードル、ポチ)、20年11ヶ月、246,432Km乗り続けてきたR53 BMWミニ JCWは本当に楽しい車でした。現在は2022年式アウディRS3セダン(GYDNWF)です。ドライブ、株式投資、ペット、オーディオ、音楽、時計等、雑記ブログです。

パテックフィリップの幻の希少モデル【REF.1490】PATEK PHILIPPE

 パテックフィリップ(PATEK PHILIPPE)の図鑑「【PATEK PHILIPPE GEBNEVE Wristwatches】マルティン・フーバー、アラン・バンベリー共著 ジスベルト・L・ブリュナー 執筆協力」には珍しいモデルがたくさん掲載されています。1点ものは型番のないものも多いようです。型番のあるモデルでネットで検索してもなかなか出てこないようなモデルを探して見ました。

 【REF.3615】は幻のモデルといってもいいほどの希少モデルだと思いますが、ネットの検索ではすぐに出てきました。市場に出回ることはまずないモデルだと思いますが、その存在は、ある程度知られているということだと思います。パテックの複雑時計でミニッツリピーターとクロノグラフの組み合わせのモデルは、なぜかほとんどありません。【REF.3615】は永久カレンダーミニッツリピーターワンプッシュクロノグラフというパテックではめったに見られない組み合わせの超複雑時計です。尚、「ミニッツリピーター」の表記について、パテックフィリップの日本語サイトでの表記は「ミニット・リピーター」です。

 他に色々探していると【REF.1490】というモデルが見つかりました。このモデルも幻のモデルではないでしょうか。見たことがないようなモデルです。ネットの検索でもほとんど手掛かりは得られませんでした。

 【REF.1490】はトリプルカレンダーです。昔の時計なので「月」は手動式かもしれません。画像のモデルはフランス語表記のカレンダーです。10月30日金曜日を示しています。この図鑑によりますと(1940/1942)となっていますので1940年と1942年に製造されたということでしょうか。ムーブメントはCAL.8-85にカレンダーモジュールを追加したものです。日本語訳によりますと「カレンダー機構はルイ・コティエによる」となっています。ルイ・コティエ氏(Louis Cottier)は時計師のようです。ルイ・カルティエ(Louis Cartier)とちょっと似ていますが綴りが異なります。

 CAL.8-85は丸型のムーブメントです。この図鑑によりますと製造期間は1936年~1967年、仕様は18石  平髭ぜんまい(後にブレゲ髭ぜんまい) モノメタルチラネジテンプ 21,600振動、となっています。図鑑に掲載されていた写真のムーブメントには耐震装置がありませんでしたが、1967年迄製造されていたことを考えると後に耐震装置付に変更されているかもしれません。【REF.1490】に搭載されているCAL.8-85はおそらく耐震装置なしのタイプだと思います。21,600振動となっていますが、1936年開発当時としてはかなり高振動だったのではないでしょうか。

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