約11年間ほったらかしになっていた株式投資を2020年6月から再開しています。今月で4年1ヶ月になります。
再開前は投資額約173万円に対して評価額約235万円になっていましたので約62万円の含み益になっていました。2020年6月は日経平均が22,500円前後でしたので再開する時期としてはよかったと思います。
*内容は下記になります。
- 各種指数、為替、金利の動向
- 運用状況と年換算利回り
- 1年前と比較した利益の増減、そして日経平均やTOPIXとの比較
- 僕のポートフォリオと日経平均及びTOPIXとのパフォーマンスの比較
- 各種指数、為替、金利の動向の考察
- 6月の振り返り
- 保有株について、評価金額上位5銘柄、評価金額下位5銘柄、含み益上位5銘柄、含み損下位5銘柄
*2024年6月末の指数、為替、金利
マーケットの変化をいち早く察知する試みの一つとして、色々な指数、為替、金利を、毎日チェックしています。5月末と6月末の比較では次のようになっています。
- 日経平均 39,583円(先月末から1,096円(2.85%)の上昇)
- TOPIX 2,809ポイント(先月末から37ポイント(1.33%)の上昇)
- NYダウ 39,118ドル(先月末から432ドル(1.12%)の上昇)
- ナスダック17,732ポイント(先月末から997ポイント(5.96%)の上昇)
- S&P500 5,460ポイント(先月末から183ポイント(3.47%)の上昇)
- ブラジルボベスパ 123,906ポイント(先月末から1,808ポイント(1.48%)の上昇)
- 香港ハンセン 17,718ポイント(先月末から361ポイント(2.00%)の下落)
- 中国企業指数 6,331ポイント(先月末から61ポイント(0.95%)の下落)
- インドSENSEX 79,032ポイント(先月末から5,071ポイント(6.86%)の上昇)
- ユーロストックス50 4,894ポイント(先月末から89ポイント(1.79%)の下落)
- WTI原油先物 81.54ドル(先月末から4.55ドル(5.91%)の上昇)
- NYMEX金先物 2,339ドル(先月末から6ドル(0.26%)の下落)
- 米ドル 160.86円(先月末から3.62円の円安)
- ユーロ/米ドル 1.0711ドル(先月末から0.0137ドルのドル高)
- ブラジルレアル 28.74円(先月末から1.22円の円高)
- 人民元 22.13円(先月末から0.31円の円安)
- インドルピー 1.9296円(先月末から0.0453円の円安)
- ユーロ 172.31円(先月末から1.74円の円安)
- 日本国債10年 1.050%(先月末から0.015%の低下)
- 米国国債10年 4.398%(先月末から0.102%の低下)
- LME銅3ヶ月先物 9,599ドル(先月末から441ドル(4.39%)の下落)
- SOX指数 5,472ポイント(先月末から349ポイント(6.81%)の上昇)
- バルチック海運指数 2,050ポイント(先月末から235ポイント(12.95%)の上昇)
*運用状況と年換算利回り
2024年6月末時点での運用状況は下記になります。証券口座は大和証券のみです。現物日本株67銘柄で、売却益と配当はすべて再投資です。
- 71,075,789円(取得金額「投資金額+配当+売却益」)
- 62,886,519円(評価額)
- 48,000,000円(投資金額) *200万円追加
- 59,959,190円(保有株取得額)
- 51,769,920円(保有株評価額)
- +23,075,789円(売却益+配当)
- +170,001円(含み益)
- -8,359,271円(含み損)
- -8,189,270円(含み益-含み損)
- +14,886,519円(売却益+配当+含み益-含み損)
- 11,116,599円(買付余力)
仮に全株売却した場合のリターンは下記になります。
- 48,000,000円(投資金額)に対する16,524,373円(仮に全株売却した場合の利益概算)のリターン 約34.43%(税引き後) *税引き前では約43.03%
- 48,000,000円(投資金額)に対する16,028,373円(仮に全株売却した場合の2020年6月以降の利益概算)の2020年6月以降の年換算利回り 約8.18%(税引き後) *税引き前では約10.22%
*1年前と比較した利益の増減、そして日経平均、TOPIXとの比較
僕のポートフォリオについて、1年前と比較した利益の増減が、どのようになっているのか、毎月チェックしています。また日経平均やTOPIXのパフォーマンスと比較しています。
当たり前のことかもしれませんが、日経平均やTOPIX等、株価指数が上昇基調の時は、乗り遅れないようにすることが大切だと思います。また、そこで得た利益は、下落基調の時に、耐え忍ぶための大切な蓄えになると思います。
株価指数の動きは、投資環境を判断する上で重要な意味を持っていると思います。
例えば日経平均が1年間で3万円から4万円に上昇した場合、利益を得やすい投資環境だったと言えると思います。また、1年間で4万円から4万円でほとんど変動がなかった場合は、大きな損失がない代わりに、大きな利益を得ることも難しい投資環境だったと言えるかもしれません。但し、1年前の株価と比較するだけでは不十分だと思います。例えば、1年間で4万円から4万円でほとんど変動がなかった場合でも、月によって大きく上昇したり、下落していた場合は、難しい投資環境ではあったものの、大きく利益を得ることが出来た可能性もあったということになると思います。
そこで、日経平均やTOPIXについて、1年前との比較、そして毎月末の株価のプラスの合計と、マイナスの合計についても検討することにしました。チャートの動きも参考にしています。
日経平均について2023年6月末から2024年6月末までの動きは下記の通りです。
2023年6月末 33,189円 2024年6月末 39,583円 +19.3%
毎月末株価のプラスの合計 10,711円 毎月末株価のマイナスの合計 4,317円
TOPIXについて2023年6月末から2024年6月末までの動きは下記の通りです。
2023年6月末 2,288pt 2024年6月末 2,809pt +22.8%
毎月末株価のプラスの合計 633pt 毎月末株価のマイナスの合計 112pt
過去1年間の日本株の投資環境は、かなり良好だったと思います。日経平均のチャートを見ると、2023年6月末から10月末までは下落基調のボックス相場、そこから2024年3月下旬まで上昇相場、そこから4月下旬まで下落相場、そこから6月下旬にかけて上昇基調のボックス相場といったところでしょうか。TOPIXも概ね同じような動きだと思います。
僕のポートフォリオの利益の増減は下記の通りです。
2023年6月末 +10,635,970円(売却益+配当+含み益-含み損)
2024年6月末 +14,886,519円(売却益+配当+含み益-含み損) 40.0%の増加
*売却益+配当が税引き後、含み益-含み損が税引き前ですが、指標のひとつとして見ています。
2023年6月末 +13,256,945円(売却益+配当)[税引後]
2024年6月末 +23,075,789円(売却益+配当)[税引後] 74.1%の増加
1.投資額の平均値44,846,154円に対する、利益の年利回り(2023年6月末から2024年6月末まで)
9.48% +4,250,549円(売却益+配当+含み益-含み損)の1年間の増加額
約16.15% 約+7,241,257円(売却益+配当+含み益-含み損)の1年間の増加額[税引前]
2.投資額の平均値44,846,154円に対する、利益の年利回り(2023年6月末から2024年6月末まで)
21.89% +9,818,844円(売却益+配当)の1年間の増加額[税引後]
約27.37% 約+12,273,555円(売却益+配当)の1年間の増加額[税引前]
3.保有株取得額の平均値49,058,654円に対する、利益の年利回り(2023年6月末から2024年6月末まで)
約14.76% 約+7,241,257(売却益+配当+含み益-含み損)の1年間の増加額[税引前]
株式投資の効率を判断するには、利回りは重要な指標のひとつだと思います。また良好な成績を上げているかどうかについては、日本株投資の場合は日経平均やTOPIXと比較するとよいと思います。例えば日経平均が10%の上昇で、自分の成績が20%の上昇だった場合は、良好な成績と言えると思いますが、日経平均が30%の上昇で、自分の成績が20%の上昇だった場合は、さほど良好な成績ではないということになると思います。
僕は3つの利回りの指標を総合的に判断しています。「投資額」や「保有株取得額」については、毎月末の金額の平均値を用いています。
日経平均やTOPIXとの比較には、主に「3」の指標を用いることにしています。補助的に「1」の税引前の指標も考慮しています。
僕のポートフォリオの利回り約14.76%は、日経平均の19.3%やTOPIXの22.8%に到達していません。株価指数の場合、配当込みだともう少し高い数値になると思われますので、実質的には更に差が開いていると思います。
含み損を考慮しない「2」の指標だと、かなり良好な利回りとなっているので、含み損の大きさが、やはり問題だと思います。これについては、含み損を減らすことと、売却益や配当を増やすことの、両方の面からの検討が必要だと考えています。
よく言われていることではありますが、株価指数をアウトパフォームすることは、難しいことなのかもしれません。株価指数のインデックスファンドに投資していれば、かなりの運用成績が得られるということかもしれませんが、僕は趣味と実益を兼ねて株式投資をしていますので、日経平均やTOPIXをアウトパフォームすることを目標に頑張りたいと思います。
*僕の日本株ポートフォリオと日経平均及びTOPIXとのパフォーマンスの比較
大和証券のダイワダイレクトでは保有株のパフォーマンスと株価指標との比較のグラフが示される分析ツールがあります。視覚的には分かりやすいのですが、正確な数値が示されているわけではないので目分量で約何%としています。日経平均とTOPIXのパフォーマンスは過去のデータから正確な数値が分かるので、正確な数値を用いています。
- 保有株の3年間のパフォーマンス 約151.0%
- 日経平均 137.5% TOPIX 144.6%
- 保有株の1年間のパフォーマンス 約127.3%
- 日経平均 119.3% TOPIX 122.8%
- 保有株の6ヶ月間のパフォーマンス 約121.0%
- 日経平均 118.3% TOPIX 118.6%
- 保有株の3ヶ月間のパフォーマンス 約97.5%
- 日経平均 98.1% TOPIX 101.5%
パフォーマンスの比較は参考にはなると思いますが、実際には、例えば僕のポートフォリオの3年間のパフォーマンスの場合、同じ銘柄構成で3年間保有し続けているわけではないので、実際の運用成績とは異なります。
*各種指数、為替、金利の動向の考察
2024年6月は日本株は、ある程度上昇しました。米国株は、ナスダックやS&P500が、かなり上昇しました。グロース株優位ということでしょうか。日本株と米国株はある程度連動した動きになっていると思います。香港ハンセンや中国企業指数は、少し下落しましたが、長い目で見ると回復基調かもしれません。新興国株については、ブラジルボベスパはある程度上昇、インドSENSEXはかなり上昇しました。インドは中国に代わる投資先として注目されてきているのでしょうか。ユーロストックス50は、少し下落しました。要因の一つとして、フランスの政治不安が生じている背景についての理解が必要かもしれません。
日、米ともに国債の金利が低下しています。株式市場にとっては追い風でしょうか。
米ドルに対して円安の流れは、7月11日夜に急変しました。日銀による為替介入があったと言われています。7月17日時点では多少円高基調になっているようです。円高基調の流れには注視が必要だと思いますが、企業の想定為替レートは、かなり円高に設定している企業が多いので、徐々に円高が進む場合は、過度な懸念は必要ないと思います。LME銅3ヶ月先物が、かなり下落しました。一方でWTI原油先物が、かなり上昇しました。世界経済のソフトランディングについては、先が見通しにくい状況でしょうか。どちらかと言えば明るい兆しが見え始めているかもしれない状況でしょうか。NYMEX金先物は少し下落しました。現在の状況を考えれば、注意すべき事柄の少ない値動きでしょうか。バルチック海運指数が、かなり上昇していますが、この指数は変動の幅が大きいようです。海運株にプラスかもしれないといった程度でしょうか。
*6月の振り返り
僕の日本株ポートフォリオの含み益-含み損はマイナス8,189,270円と、先月末から更に88万円ほど悪化しました。
配当を含む利益確定分は先月末から税引き後で778,518円(配当177,031円、利益確定601,487円)増えて、23,075,789円(税引き後)になりました。2月や3月は比較的利益を確定しやすかったのですが、4月後半からは状況が変わってきたと思います。6月は日経平均が2.85%の上昇、TOPIXが1.33%の上昇ですが、その割には、あまり利益を確定することが出来なかったかもしれません。「1年前と比較した利益の増減、そして日経平均、TOPIXとの比較」を考察するようになってから、株価指数(日経平均、TOPIX)と比較した、僕のポートフォリオの運用実績が明らかになってきました。今年に入ってからの利益確定(税引き前)は、1月約94万円、2月約216万円、3月約215万円、4月約80万円、5月約133万円、6月約97万円です。毎月、ある程度の金額を利益確定できるようになり、含み損が増えても耐えられるポートフォリオになってきたと思っていました。しかしながら、運用額が約7100万円(投資額4800万円、再投資額約2300万円)にまで増えていますので、そのことを考えた場合、もう少しパフォーマンスを向上させる必要があると思いました。ただ、焦りは禁物なので、地道な積み重ねを心がけたいと思います。
保有銘柄数は67銘柄です。買付余力は11,116,599円です。
この記事を書いている7月17日時点では半導体株の下落がひどいことになっています。「バイデン政権が東京エレクトロンやオランダのASMLホールディングなどの企業が先端半導体技術へのアクセスを中国に提供し続ける場合、最も厳しい貿易制限措置をとることを検討していると同盟国に伝えたと報じた。」というブルームバーグの記事ですが、言われてみれば注意が必要だった事柄だと思います。確か東京エレクトロンの業績は中国関連が好調だったと思います。
日経電子版の下記の記事は有料会員でなければ全文を読むことが出来ないかもしれません。
もしかすると、これは少しまずいかもしれません。しばらく耐え忍ぶ期間が続くかもしれませんが、こんな時は、コツコツと積み上げてきた約2300万円の利益確定分が心強いです。
どちらにしても東京エレクトロンは保有し続けていたと思います。しかしながら、結果は同じでも、「注意していたことが現実になった」のと、「言われてみればそうだった」ではその差は大きいと思います。このような事柄の積み重ねが、長い目で見た運用成績に差が出てくるのだと思います。
株式投資は、例えばオノヨーコの著作「グレープフルーツ・ジュース」のような本を読んで、想像力をぐにゃぐにゃにしておくことも必要かもしれません。想像力をぐにゃぐにゃにしておくと色々なことに気が付くと思います。
話は少しそれますが、オリジナルの「グレープフルーツ」は入手困難と思われます。名曲「イマジン」を生み出すきっかけになった本です。「グレープフルーツ・ジュース」は再編集の文庫本といったところでしょうか。この本については色々な解釈ができると思いますが、成田悠輔氏もおすすめしている本です。
また、株式投資は、時には大胆さも必要だと思います。この前、ソフトバンクグループの株主総会に行ってきましたが、孫正義氏の「20兆円儲かった、誤差ですよ。どうでもいいじゃないですか。」などといった発言が印象に残っています。下記の動画の58分40秒あたりからです。「そんなの誤差ですよ。」を座右の銘にしてもいいかなと思っています。
- 評価金額上位5銘柄
- ディスコ 6,104,000円 評価損益率 -6.10%
- Fリテイリング 4,056,000円 評価損益率 -10.84%
- レーザーテック 3,609,000円 評価損益率 -18.40%
- 東京エレクトロン 3,490,000円 評価損益率 -9.70%
- ダイキン工業 2,237,000円 評価損益率 -21.58%
- 評価金額下位5銘柄
- エムスリー 153,350円 評価損益率 -67.59%
- ネクセラファーマ 160,300円 評価損益率 -46.20%
- ヤマトHD 176,850円 評価損益率 -46.36%
- 寿スピリッツ 186,750円 評価損益率 -23.42%
- 住友化学 206,820円 評価損益率 -27.86%
- 含み益上位5銘柄
- 三菱UFJ +36,980円 評価金額 864,500円 評価損益率 +4.46%
- ソフトバンクG +23,400円 評価金額 1,039,000円 評価損益率 +2.30%
- 村田製作所 +21,821円 評価金額 322,200円 評価損益率 +7.03%
- 日立 +18,600円 評価金額 1,080,300円 評価損益率 +1.75%
- 川崎重工 +16,100円 評価金額 611,000円 評価損益率 +2.70%
- 含み損下位5銘柄
- レーザーテック -814,100円 評価金額 3,609,000円 評価損益率 -18.40%
- ニトリ -689,116円 評価金額 1,699,000円 評価損益率 -28.85%
- ダイキン工業 -615,942円 評価金額 2,237,000円 評価損益率 -21.58%
- ABEJA -613,595円 評価金額 302,500円 評価損益率 -66.97%
- Fリテイリング -493,600円 評価金額 4,056,000円 評価損益率 -10.84%
2020年6月から日本株投資を再開して、しばらくは右肩上がりでした。2022年5月頃から含み損が大きくなってきました。株価の下落についての認識が甘かったと思います。しかしながら、振り返ってみると、当時の含み損を引きずっている銘柄は少なくなってきました。今月は820万円弱の含み損です。なるべく含み損の出ない投資を心がけていますが、ある程度の含み損の発生は仕方のないことだと思います。重要なことは、株価指数と比較した、自分のポートフォリオから生み出される利益の年換算利回りの推移だと思います。