約11年間ほったらかしになっていた株式投資を2020年6月から再開しています。今月で4年2ヶ月になります。
再開前は投資額約173万円に対して評価額約235万円になっていましたので約62万円の含み益になっていました。2020年6月は日経平均が22,500円前後でしたので再開する時期としてはよかったと思います。
*内容は下記になります。
- 各種指数、為替、金利の動向
- 運用状況と年換算利回り
- 1年前と比較した利益の増減、そして日経平均やTOPIXとの比較
- 僕のポートフォリオと日経平均及びTOPIXとのパフォーマンスの比較
- 各種指数、為替、金利の動向の考察
- 7月の振り返り
- 保有株について、評価金額上位5銘柄、評価金額下位5銘柄、含み益上位5銘柄、含み損下位5銘柄
*2024年7月末の指数、為替、金利
マーケットの変化をいち早く察知する試みの一つとして、色々な指数、為替、金利を、毎日チェックしています。6月末と7月末の比較では次のようになっています。
- 日経平均 39,101円(先月末から482円(1.22%)の下落)
- TOPIX 2,794ポイント(先月末から15ポイント(0.53%)の下落)
- NYダウ 40,842ドル(先月末から1,724ドル(4.41%)の上昇)
- ナスダック17,599ポイント(先月末から133ポイント(0.75%)の下落)
- S&P500 5,522ポイント(先月末から62ポイント(1.14%)の上昇)
- ブラジルボベスパ 127,651ポイント(先月末から3,745ポイント(3.02%)の上昇)
- 香港ハンセン 17,344ポイント(先月末から374ポイント(2.11%)の下落)
- 中国企業指数 6,107ポイント(先月末から224ポイント(3.54%)の下落)
- インドSENSEX 81,741ポイント(先月末から2,709ポイント(3.43%)の上昇)
- ユーロストックス50 4,872ポイント(先月末から22ポイント(0.45%)の下落)
- WTI原油先物 77.91ドル(先月末から3.63ドル(4.45%)の下落)
- NYMEX金先物 2,473ドル(先月末から134ドル(5.73%)の上昇)
- 米ドル 150.03円(先月末から10.83円の円高)
- ユーロ/米ドル 1.0825ドル(先月末から0.0114ドルのドル安)
- ブラジルレアル 26.53円(先月末から2.21円の円高)
- 人民元 20.77円(先月末から1.36円の円高)
- インドルピー 1.7924円(先月末から0.1372円の円高)
- ユーロ 162.42円(先月末から9.89円の円高)
- 日本国債10年 1.045%(先月末から0.005%の低下)
- 米国国債10年 4.031%(先月末から0.367%の低下)
- LME銅3ヶ月先物 9,225ドル(先月末から374ドル(3.90%)の下落)
- SOX指数 5,233ポイント(先月末から239ポイント(4.37%)の下落)
- バルチック海運指数 1,708ポイント(先月末から342ポイント(16.68%)の下落)
*運用状況と年換算利回り
2024年7月末時点での運用状況は下記になります。証券口座は大和証券のみです。現物日本株66銘柄で、売却益と配当はすべて再投資です。
- 71,809,847円(取得金額「投資金額+配当+売却益」)
- 59,023,205円(評価額)
- 48,000,000円(投資金額)
- 61,566,222円(保有株取得額)
- 48,779,580円(保有株評価額)
- +23,809,847円(売却益+配当)
- +3,100円(含み益)
- -12,789,742円(含み損)
- -12,786,642円(含み益-含み損)
- +11,023,205円(売却益+配当+含み益-含み損)
- 10,243,625円(買付余力)
仮に全株売却した場合のリターンは下記になります。
- 48,000,000円(投資金額)に対する13,580,533円(仮に全株売却した場合の利益概算)のリターン 約28.29%(税引き後) *税引き前では約35.36%
- 48,000,000円(投資金額)に対する13,084,533円(仮に全株売却した場合の2020年6月以降の利益概算)の2020年6月以降の年換算利回り 約6.54%(税引き後) *税引き前では約8.18%
*1年前と比較した利益の増減、そして日経平均、TOPIXとの比較
僕のポートフォリオについて、1年前と比較した利益の増減が、どのようになっているのか、毎月チェックしています。また日経平均やTOPIXのパフォーマンスと比較しています。
当たり前のことかもしれませんが、日経平均やTOPIX等、株価指数が上昇基調の時は、乗り遅れないようにすることが大切だと思います。また、そこで得た利益は、下落基調の時に、耐え忍ぶための大切な蓄えになると思います。
株価指数の動きは、投資環境を判断する上で重要な意味を持っていると思います。
例えば日経平均が1年間で3万円から4万円に上昇した場合、利益を得やすい投資環境だったと言えると思います。また、1年間で4万円から4万円でほとんど変動がなかった場合は、大きな損失がない代わりに、大きな利益を得ることも難しい投資環境だったと言えるかもしれません。但し、1年前の株価と比較するだけでは不十分だと思います。例えば、1年間で4万円から4万円でほとんど変動がなかった場合でも、月によって大きく上昇したり、下落していた場合は、難しい投資環境ではあったものの、大きく利益を得ることが出来た可能性もあったということになると思います。
そこで、日経平均やTOPIXについて、1年前との比較、そして毎月末の株価のプラスの合計と、マイナスの合計についても検討することにしました。チャートの動きも参考にしています。
日経平均について2023年7月末から2024年7月末までの動きは下記の通りです。
2023年7月末 33,172円 2024年7月末 39,101円 +17.9%
毎月末株価のプラスの合計 10,711円 毎月末株価のマイナスの合計 4,782円
TOPIXについて2023年7月末から2024年7月末までの動きは下記の通りです。
2023年6月末 2,322pt 2024年6月末 2,794pt +20.3%
毎月末株価のプラスの合計 599pt 毎月末株価のマイナスの合計 127pt
過去1年間の日本株の投資環境は、概ね良好だったと思いますが、6月下旬から7月末にかけての株価の急上昇と急落については対応が難しかったと思います。日経平均のチャートを見ると、2023年6月末から10月末までは下落基調のボックス相場、そこから2024年3月下旬まで上昇相場、そこから4月下旬まで下落相場、そこから6月下旬にかけて上昇基調のボックス相場、そこから急激に上昇し7月11日に終値として史上最高値42,224円をつけ、そこから急落してしまいました。しかしながら7月31日の終値39,101円は6月30日の終値39,583円と比べてみると大幅な下落というほどではないと思います。TOPIXも概ね同じような動きだと思います。
僕のポートフォリオの利益の増減は下記の通りです。
2023年7月末 +10,758,432円(売却益+配当+含み益-含み損)
2024年7月末 +11,023,205円(売却益+配当+含み益-含み損) 2.5%の増加
*売却益+配当が税引き後、含み益-含み損が税引き前ですが、指標のひとつとして見ています。
2023年7月末 +13,837,397円(売却益+配当)[税引後]
2024年7月末 +23,809,847円(売却益+配当)[税引後] 72.1%の増加
1.投資額の平均値45,333,333円に対する、利益の年利回り(2023年7月末から2024年7月末まで)
0.58% +264,773円(売却益+配当+含み益-含み損)の1年間の増加額
約6.08% 約+2,757,886円(売却益+配当+含み益-含み損)の1年間の増加額[税引前]
2.投資額の平均値45,333,333円に対する、利益の年利回り(2023年7月末から2024年7月末まで)
22.00% +9,972,450円(売却益+配当)の1年間の増加額[税引後]
約27.50% 約+12,465,563円(売却益+配当)の1年間の増加額[税引前]
3.保有株取得額の平均値51,339,922円に対する、利益の年利回り(2023年7月末から2024年月末まで)
約5.37% 約+2,757,886(売却益+配当+含み益-含み損)の1年間の増加額[税引前]
株式投資の効率を判断するには、利回りは重要な指標のひとつだと思います。また良好な成績を上げているかどうかについては、日本株投資の場合は日経平均やTOPIXと比較するとよいと思います。例えば日経平均が10%の上昇で、自分の成績が20%の上昇だった場合は、良好な成績と言えると思いますが、日経平均が30%の上昇で、自分の成績が20%の上昇だった場合は、さほど良好な成績ではないということになると思います。
僕は3つの利回りの指標を総合的に判断しています。「投資額」や「保有株取得額」については、毎月末の金額の平均値を用いています。
日経平均やTOPIXとの比較には、主に「3」の指標を用いることにしています。補助的に「1」の税引前の指標も考慮しています。
僕のポートフォリオの利回り約5.37%は、日経平均の17.9%やTOPIXの20.3%に全く到達していません。株価指数の場合、配当込みだともう少し高い数値になると思われますので、実質的には更に差が開いていると思います。
含み損を考慮しない「2」の指標だと、かなり良好な利回りとなっているので、含み損の大きさが、やはり問題だと思います。これについては、含み損を減らすことと、売却益や配当を増やすことの、両方の面からの検討が必要だと考えています。
株価が荒い値動きをしている状況では、一時的に成績が悪くなるのは仕方がないのかもしれませんが、それにしても「1」の指標は、かなり悪い数値になってしまっています。かろうじて意味のある投資の範囲内に収まっているといったところでしょうか。一方で日経平均やTOPIXは年間を通してみると、安定したパフォーマンスを示しています。「日経平均」や「TOPIX」を尊敬してしまいました。日本株投資については「日経平均」や「TOPIX」を研究して、その特徴を、自分のポートフォリオの組み方や運用方法について生かしていくことが必要かもしれないと思いました。
よく言われていることではありますが、株価指数をアウトパフォームすることは、難しいことなのかもしれません。株価指数のインデックスファンドに投資していれば、かなりの運用成績が得られるということかもしれませんが、僕は趣味と実益を兼ねて株式投資をしていますので、日経平均やTOPIXをアウトパフォームすることを目標に頑張りたいと思います。
*僕の日本株ポートフォリオと日経平均及びTOPIXとのパフォーマンスの比較
大和証券のダイワダイレクトでは保有株のパフォーマンスと株価指標との比較のグラフが示される分析ツールがあります。視覚的には分かりやすいのですが、正確な数値が示されているわけではないので目分量で約何%としています。日経平均とTOPIXのパフォーマンスは過去のデータから正確な数値が分かるので、正確な数値を用いていますがグラフの数値とはズレがあるようです。
- 保有株の3年間のパフォーマンス 約145.0%
- 日経平均 143.3% TOPIX 147.0%
- 保有株の1年間のパフォーマンス 約118.0%
- 日経平均 117.9% TOPIX 120.3%
- 保有株の6ヶ月間のパフォーマンス 約101.0%
- 日経平均 107.8% TOPIX 109.5%
- 保有株の3ヶ月間のパフォーマンス 約93.7%
- 日経平均 101.8% TOPIX 101.9%
パフォーマンスの比較は参考にはなると思いますが、実際には、例えば僕のポートフォリオの3年間のパフォーマンスの場合、同じ銘柄構成で3年間保有し続けているわけではないので、実際の運用成績とは異なります。
*各種指数、為替、金利の動向の考察
2024年7月の日本株は、急落した印象ですが、その前に急騰していますので先月末との比較では若干、下落といったところでしょうか。米国株は、NYダウはかなり上昇、S&P500も多少上昇していますが、ナスダックが若干、下落しています。ナスダックの主力銘柄への高値警戒感が要因のひとつでしょうか。SOX指数も、かなり下落しています。グロース株からバリュー株への移行の兆候かもしれませんが、おそらく「一時的」なものと思われます。「一時的」の期間については、米景気次第だと思います。米景気がソフトランディングなのかハードランディングなのかについては注視が必要だと思います。香港ハンセンや中国企業指数は、割と下落しました。米中摩擦への懸念が要因のひとつでしょうか。新興国株については、ブラジルボベスパやインドSENSEXはかなり上昇しました。日本株について、ブラジルやインドと直接連動性の高い銘柄は、あまりないのかもしれませんが、間接的に連動性のある銘柄について調べておくとよいかもしれないと思いました。リスク分散に有効な手段のひとつになるかもしれないと思いました。ユーロストックス50は、若干、下落しましたが、米株との連動性は比較的低いと思います。
日、米ともに国債の金利が低下しています。特に米国債の金利はかなり低下しています。これをどのように解釈するのかについては、現状では、株価上昇期待というよりはリスク回避の動きでしょうか。
ドル円レートは急速に円高が進行しました。日本株市場の不安定な動きの要因のひとつだと思います。他の主要通貨に対しても円高の動きになっているようです。LME銅3ヶ月先物、WTI原油先物、バルチック海運指数が、かなり下落しています。景気減速について注視が必要でしょうか。NYMEX金先物が上昇しているのは分かりやすい動きだと思います。
*7月の振り返り
僕の日本株ポートフォリオの含み益-含み損はマイナス12,786,642円と、先月末から更に460万円ほど悪化してしまいました。
配当を含む利益確定分は先月末から税引き後で734,057円(配当0円、利益確定734,058円)増えて、23,809,847円(税引き後)になりました。2月や3月は比較的利益を確定しやすかったのですが、4月後半からは状況が変わってきたと思います。7月の前半はコツコツと利益を確定していたのですが、18日頃からの半導体株の不調等で、7月後半は、ほとんど利益を確定できていません。
保有銘柄数は66銘柄です。買付余力は10,243,625円です。
この記事を書いている8月18日時点では、いわゆる「植田ショック」の酷い荒れ相場を経験しました。これについては8月の運用状況で詳しく振り返りたいと思いますが、約2380万円の利益確定に対して含み損が2330万円にもなってしまい、50万円くらいしかプラスになっていない状況が最悪の状態でした。8月16日にはプラス990万円くらいまで回復しています。ブラックマンデー超えの歴史的な急落でもかろうじてプラスを維持することが出来たのは良かったと思いますが、予想を超える下げ幅でした。株式投資は、落ち着いた気持ちで株式市場に居続けることが、とても大切なことだと思いますので、一時的にでもマイナスにならないように、日頃からコツコツと利益を積み上げていきたいと思います。7月末時点では、含み損が約2380万円を超えれば一時的なマイナスになりますが、仮に全株売却した時にマイナスにならない含み損の金額は約2970万円です。これだけ金額が積み上がっていれば安泰だと思っていたのですが、まだまだ油断はできないようです。
- 評価金額上位5銘柄
- ディスコ 4,946,000円 評価損益率 -26.57%
- Fリテイリング 4,165,000円 評価損益率 -8.45%
- 東京エレクトロン 3,102,000円 評価損益率 -19.74%
- レーザーテック 2,683,000円 評価損益率 -39.34%
- ダイキン工業 2,190,500円 評価損益率 -23.21%
- 評価金額下位5銘柄
- エムスリー 140,550円 評価損益率 -70.30%
- ネクセラファーマ 168,000円 評価損益率 -43.62%
- ヤマトHD 182,700円 評価損益率 -44.59%
- 寿スピリッツ 192,800円 評価損益率 -20.93%
- ウエストHD 229,700円 評価損益率 -65.94%
- 含み益上位5銘柄
- 信越化学 +3,100円 評価金額 674,800円 評価損益率 +0.46%
*今月の含み益は1銘柄のみです。
- 含み損下位5銘柄
- ディスコ -1,790,300円 評価金額 4,946,000円 評価損益率 -26.57%
- レーザーテック -1,740,100円 評価金額 2,683,000円 評価損益率 -39.34%
- 東京エレクトロン -763,000円 評価金額 3,102,000円 評価損益率 -19.74%
- ABEJA -678,095円 評価金額 238,000円 評価損益率 -74.02%
- ダイキン工業 -662,442円 評価金額 2,190,500円 評価損益率 -23.21%
2020年6月から日本株投資を再開して、しばらくは右肩上がりでした。2022年5月頃から含み損が大きくなってきました。株価の下落についての認識が甘かったと思います。振り返ってみると、当時の含み損を引きずっている銘柄は少なくなってきましたが、新たな含み損の銘柄が増えてきました。今月は1,280万円弱もの含み損です。なるべく含み損の出ない投資を心がけていますが、ある程度の含み損の発生は仕方のないことだと思います。重要なことは、株価指数と比較した、自分のポートフォリオから生み出される利益の年換算利回りの推移だと思いますが、7月は非常に悪い成績になってしまいました。
ディスコについては買ったり売ったりしていました。一旦、売却と思ったのですが、割と良好な値動きだと思ったので、保有することにしました。そして7月18日からの半導体株の急落となりました。ディスコを一旦売却していれば約1,700万円の買付余力と、売却益-含み損が約1,280万円のプラスだったので、8月に、ある程度思い切った投資が出来たのかもしれませんが、後悔はしていません。欲を言えば、株価の急落はいつ襲ってくるか分からないので、特に高値が警戒される状況では買付余力を多めにしておくとよかったのかもしれません。しかしながら、資金の有効活用との兼ね合いが難しいところです。約1000万円の買付余力は確保できていたので、ある程度うまく対応できたと考えることにしました。
僕は、現在のところ、日本株の主役は、半導体と半導体に関連する銘柄だと思っているので、ディスコも外せない銘柄の一つだと考えています。
僕の日本株ポートフォリオは、半導体と、幅広く半導体に関連する銘柄をメインに考えています。これらを補完するために幅広い分野の銘柄にリスクを分散しているつもりなのですが、今回はリスク分散できていたのでしょうか。8月の歴史的な大暴落でも、かろうじでプラスを維持できていたので、ある程度リスク分散出来ていたのかもしれませんが、要検討だと思います。
ひとつ言えることは、リスクを軽減するためにはリスクをとる必要があると思います。