オメガ スピードマスターはオメガを代表するモデルです。
数えきれない位、たくさんの種類が存在しますが、永久カレンダー搭載はREF.BA1750037のみだと思います。
スイス建国700周年記念モデルです。1991年に何故か日本限定モデルとして50本販売されたものです。
以前は日本では時々見かけたモデルですが、最近では、ほとんど見かけなくなりました。世界的には、かなり珍しいモデルになると思います。
このモデルは、スピードマスター唯一の永久カレンダー搭載モデルですので、スピードマスターの歴史を語る上では重要なモデルと言えるかもしれませんが、特別なオーラが漂っているような時計ではなかったと思います。ETA2892-2ベースですので操作感もREF.3510.50のような感じだったと思います。
永久カレンダーとは大の月、小の月、うるう年のカレンダー調整が自動で行われるものです。デジタル時計では、当たり前の機能ですが、機械仕掛けで、これを行なうのは高度が技術が必要とされており、永久カレンダーが搭載された機械式腕時計はたいへん高価です。
たくさんの針等の機能は次の通りです。
3時位置月齢表示、6時位置12時間積算計及び「曜日」表示、9時位置30分積算計及び「月」表示及びうるう年表示、12時位置永久秒針及び「日」表示
主な仕様は次の通りです。
REF.BA1750037 CAL.1160(ケレック製) ケース径 約39mm プラ風防 K18YG 自動巻 28,800振動
CAL.1160はETA2892-2に永久カレンダーとクロノグラフのモジュールを追加したものです。
ムーブメント製作を担当したケレック社は1896年創業のスイスのメーカーです。昔のケレック社がどのようなメーカーだったのかはよく分かりませんが、比較的最近については時計メーカーというよりは、ETAベースにクロノグラフ等の機能を追加したムーブメントのメーカーといったところでしょうか。ETAベースのブライトリングのクロノグラフムーブメントの一部はケレック社が担当していました。ケレック社は1997年にブライトリングに買収され、2002年に社名が「ブライトリング・クロノメトリー」に変更されています。