8月の振り返りは、出来れば9月初旬に記事にしたいところですが、10月1日になってしまいました。
約11年間ほったらかしになっていた株式投資を2020年6月から再開しています。今月で5年3ヶ月になります。
再開前は投資額約173万円に対して評価額約235万円になっていましたので約62万円の含み益になっていました。2020年6月は日経平均が22,500円前後でしたので再開する時期としてはよかったと思います。
*内容は下記になります。
- *2025年8月末の指数、為替、金利
- *各種指数、為替、金利の動向の考察
- *運用状況と年換算利回り
- *2025年8月の含み損の状況
- *1年前と比較した利益の増減、そして日経平均、TOPIXとの比較
- *僕の日本株ポートフォリオと、日経平均、日経半導体株指数、日経平均高配当株50指数との銘柄の比較
- *僕の日本株ポートフォリオと日経平均及びTOPIXとのパフォーマンスの比較
- *2025年8月の振り返り
- *保有株について、評価金額上位5銘柄、評価金額下位5銘柄、含み益上位5銘柄
- *国債の格付けとCDS
*2025年8月末の指数、為替、金利
マーケットの変化をいち早く察知する試みの一つとして、色々な指数、為替、金利を、毎日チェックしています。7月末と8月末の比較では次のようになっています。
- 日経平均 42,718円(先月末から1,649円(4.02%)の上昇)
- TOPIX 3,075ポイント(先月末から132ポイント(4.49%)の上昇)
- NYダウ 45,544ドル(先月末から1,414ドル(3.20%)の上昇)
- ナスダック 21,455ポイント(先月末から333ポイント(1.58%)の上昇)
- S&P500 6,460ポイント(先月末から121ポイント(1.91%)の上昇)
- ブラジルボベスパ 141,422ポイント(先月末から8,351ポイント(6.28%)の上昇)
- 香港ハンセン 25,077ポイント(先月末から304ポイント(1.23%)の上昇)
- 中国企業指数 8,947ポイント(先月末から65ポイント(0.73%)の上昇)
- インドSENSEX 79,809ポイント(先月末から1,376ポイント(1.69%)の下落)
- ユーロストックス50 5,351ポイント(先月末から32ポイント(0.60%)の上昇)
- WTI原油先物 64.01ドル(先月末から5.25ドル(7.58%)の下落)
- NYMEX金先物 3,516ドル(先月末から168ドル(5.02%)の上昇)
- 米ドル 147.02円(先月末から3.78円の円高)
- ユーロ/米ドル 1.1684ドル(先月末から0.0272ドルのドル安)
- ブラジルレアル 27.07円(先月末から0.16円の円安)
- 人民元 20.61円(先月末から0.33円の円安)
- インドルピー 1.6673円(先月末から0.0563円の円高)
- ユーロ 171.81円(先月末から0.30円の円高)
- 日本国債10年 1.600%(先月末から0.055%の上昇)
- 日本国債30年 3.180%(先月末から0.095%の上昇)
- 米国国債10年 4.229%(先月末から0.147%の低下)
- LME銅3ヶ月先物 9,902ドル(先月末から291ドル(3.03%)の上昇)
- SOX指数 5,668ポイント(先月末から61ポイント(1.09%)の上昇)
- バルチック海運指数 2,025ポイント(先月末から22ポイント(1.10%)の上昇)
*各種指数、為替、金利の動向の考察
1. 株式市場
・日本株
2025年8月末の日本株は、7月末比で大幅に上昇しました。日経平均株価、TOPIXともに同程度の上昇となり、市場全体に買いが入ったことを示しています。
・米国株
米国株も堅調に推移しました。主要指数の中でNYダウの上昇が最も大きく、伝統的な大企業や景気動向の影響を受けやすい大型バリュー株、景気敏感株が選好された可能性があります。
米国株の主要指数は、以下のように認識することが適切と考えられます。
NYダウ: 伝統的な大企業中心。大型バリュー株や景気敏感株の動向を反映しやすい。
S&P500: 大型株中心。米国市場全体の動向を反映しやすい。
ナスダック: ハイテク・グロース株中心。
・アジア・新興国株
中国関連株は小幅な上昇にとどまり、上昇が一服した可能性があります。
ブラジルボベスパは大幅な上昇となり、資源価格の上昇が支援材料の一つとみられます。
インドSENSEXは下落しました。米国の関税交渉の不透明感に加え、景気減速や企業業績の鈍化懸念インド株の割高感が主な調整要因と考えられます。政府が景気刺激策を打ち出す中、市場は景気減速や企業業績の鈍化懸念を織り込み始めた可能性があります。
・欧州株
ユーロストックス50は小幅な上昇にとどまりました。これは、ユーロ圏経済の成長モメンタムの弱さを反映している可能性があります。
2. 為替・金利・コモディティ
為替(円相場)
対ドル:大幅な円高となりました。ただし、これは対ユーロなど他の主要通貨と比較してドルが全般的に売られている側面が強く、ドル安が主導した動きと判断できます。米国の経済データ悪化を受け、FRBの早期利下げ観測が高まったことが主な要因です。
対ユーロ:円は非常に弱い動きとなりました。これは、日本とユーロ圏の構造的な金利差の大きさが主因と考えられます。また、足元の水準(3月は160円付近)は、具体的な金利差の変化よりも、金融当局のフォワードガイダンスに対する市場の見方の変化が、為替レートに大きく影響していることを示唆しています。
金利
日本の10年国債利回り及び30年国債利回りが上昇しました。急激な金利上昇は経済活動に悪影響を及ぼすリスクがあるため、今後の動向を継続して注視する必要があります。
米10年国債の利回りが低下しました。これは景気減速懸念(安全志向の側面)を背景とした利下げ期待の高まりによるものと判断されます。
コモディティ
WTI原油先物:大幅に下落しました。目先の景気悪化懸念や、OPECプラスによる追加増産の決定が主な下落要因とみられます。
金価格:大幅に上昇しました。ドル安の流れが大きく影響したものと考えられます。
LME銅3ヶ月先物:上昇しました。銅はEV、送電網、データセンターなど、長期的な「脱炭素」や「デジタル化」のトレンドに不可欠な金属であり、構造的かつ未来志向の強い需要が意識された可能性があります。これはブラジルボベスパの上昇とも関連がある動きです。原油が下落する中で銅が上昇しており、コモディティ内での二極化が見られます。
バルチック海運指数:小幅な上昇にとどまりました。LME銅3ヶ月先物やWTI原油先物の大幅な値動きの影響が、これから指数に反映されるか注目されます。
SOX指数:半導体株の指数であるSOX指数が小幅ながら上昇しており、市場の技術革新への期待は継続していると判断できます。
各種指数、為替、金利、コモディティの動向は、マクロ経済、金融政策、地政学など多くの要因が複雑に絡み合う結果として現れています。引き続き、これらの動向を正確に把握し、多角的に分析を進めたいと思います。
*運用状況と年換算利回り
2025年8月末時点での運用状況は下記になります。証券口座は大和証券のみです。現物日本株98銘柄で、売却益と配当はすべて再投資です。
- 83,983,999円(取得金額「投資金額+配当+売却益」)
- 65,593,532円(評価額)
- 52,000,000円(投資金額)
- 73,666,017円(保有株取得額)
- 55,275,550円(保有株評価額)
- +31,983,999円(売却益+配当)
- +96,432円(含み益)
- -18,486,899円(含み損)
- -18,390,467円(含み益-含み損)
- +13,593,532円(売却益+配当+含み益-含み損)
- 10,317,982円(買付余力)
・ファンダメンタルズ
僕のポートフォリオ
・PER 21.19 ・PBR 1.99 ・予想配当利回り 1.82% ・ROE 14.48%
日経平均
・PER 17.62 ・PBR 1.56 ・予想配当利回り 2.03% ・ROE 9.57%
*日経平均の「PER」「PBR」は「加重平均」と「指数ベース」では、かなり数値が異なります。ちなみに指数ベースのPERは22.95です。
仮に全株売却した場合のリターンは下記になります。売却予定がなくても、全株売却した場合のパフォーマンスを定期的にチェックすることは含み損の管理に有効だと思います。特定口座の算出期間は1月1日~12月31日迄です。損切した際に還付される税金は、約1,553,701円です。還付しきれない税金は約2,124,392円です。3年間の繰り越しで回収出来そうな水準になってきたと思います。全株売却の予定がなくても、3年間の繰り越しで回収可能な税金の水準を意識することは重要だと思います。
- 52,000,000円(投資金額)に対する15,147,233円(仮に全株売却した場合の利益概算)のリターン 約29.13%(税引き後)
株式投資におけるリスク管理は、運用状況について様々な指標でチェックすることが必要だと思いますが、現在のところ下記の指標が一番重要だと考えています。
- 52,000,000円(投資金額)に対する15,147,233円(仮に全株売却した場合の2020年6月以降の利益概算)の2020年6月以降の年換算利回り 約5.55%(税引き後)
*2025年8月の含み損の状況
- 83,983,999円(取得金額「投資金額+配当+売却益」)に対する損益率-21.89%
- 73,666,017円(保有株取得額)に対する損益率-24.96%
- 含み損下位5銘柄(損益率 -54.19% 取得額合計 20,265,458円)
- レーザーテック -2,857,600円 評価額 1,565,500円 評価損益率 -64.60%
- ディスコ -2,601,300円 評価額 4,135,000円 評価損益率 -38.61%
- 東京エレクトロン -1,798,500円 評価額 2,066,500円 評価損益率 -46.53%
- ニトリHD -1,032,616円 評価額 1,355,500円 評価損益率 -43.23%
- ダイキン工業 -992,942円 評価額 1,860,000円 評価損益率 -34.80%
- 評価損益率下位5銘柄(損益率 -65.49% 取得額合計 6,639,624円)
- ウエストHD -75.98% 含み損 -512,550円 評価額 162,000円
- ネクセラファーマ -68.95% 含み損 -205,479円 評価額 92,500円
- レーザーテック -64.60% 含み損 -2,857,600円 評価額 1,565,500円
- ABEJA -63.15% 含み損 -578,595円 評価額 337,500円
- GMOインターネット -59.22% 含み損 -194,200円 評価額 133,700円
仮に全株売却した場合の利益について1年前との比較
- 2024年8月末 約 11,455,770円 還付しきれない税金額 約 1,038,983円
- 2025年8月末 約 15,147,233円 還付しきれない税金額 約 2,124,392円
- 約 3,691,463円(約32.33%)の増加
- 2024年8月末の含み損 14,589,060円
- 2025年8月末の含み損 18,390,467円
1年前の含み損が約1,459万円、今月末の含み損が約1,839万円です。約380万円も悪化しているのですが、ずいぶん改善してきたと感じてしまうところが、僕の日本株ポートフォリオの含み損の大きさを物語っているのかもしれません。ちなみに先月末は約453万円の悪化です。相変わらず個々の株の含み損額や評価損益率を見ると、どうしようもない状況のようにも思えますが、全体の損益率で見ると、約-22%で思ったほどひどい運用状況ではないと言えるかもしれません。保有株取得額に対する損益率は約-25%です。損益率が-30%を超えるような状況は危険水域だと思いますが、-20%台だと、まだ少し余裕があると思います。天気予報でいえば-30%台は警報級、-20%台は注意報といったところでしょうか。仮に全株売却した場合の年換算利回り約5.55%(税引き後)、については、株式投資として十分な水準になってきたと思います。尚、年換算利回りについては税引き前の指標としては約6.94%と考えることもできます。また、投資額については、2020年11月頃は2000万円くらい、2021年12月は3700万円で運用していたので、平均投資額で計算すると、もう少し利回りは高くなると思います。
仮に全株売却した場合の利益は、去年の同時期と比べて約369万円(増加率約32.33%)増加しています。日銀植田ショックやトランプショックという、大きなショックに二度も見舞われながら、やっとプラスに転じてきました。株式投資は前進したり後退したりの繰り返しだと思いますが、長い目で見て右肩上がりの状況にしていきたいです。
含み損下位5銘柄や評価損益率下位5銘柄を改めて眺めてみると、かなりひどい含み損だと思いますが、最悪期は脱しつつある状況かもしれません。
今、できることは、現状に一喜一憂することなく、コツコツと利益を積み上げていくことだと考えています。2025年7月末時点での投資金額は5,200万円ですが、振り返ってみれば、5年3ヶ月で、売却益と配当で、3,198万円(税引前 約3,997万円)の利益を確定することができました。「ちりも積もれば山となる」といったところでしょうか。株式投資といえば、大化け株とかテンバガーといったことが、よく注目されます。もちろん、それはそれでよいと思うのですが、それと同時に地道な商売のような考え方も必要だと思います。
僕は、「含み損」について、いろいろ考えているのですが、いろいろなタイプの「含み損」があると思います。おおまかに、「利益確定の少ない含み損」と「利益確定の多い含み損」の二つのタイプの「含み損」があると思います。
例えば、・投資額1000万円、利益確定無し、含み損250万円の場合、長期保有でやっと含み損が解消したとしてプラスマイナスゼロという非常に効率の悪い投資になってしまいます。
次に・投資額1000万円、利益確定500万円再投資、含み損250万円の場合、含み損が解消した時点で50%のリターンが得られる投資になります。
単純化して考えてみましたが、僕の「含み損」は後者なので、パフォーマンスが向上することを信じて、日々、歩んでいきたいと思います。
*1年前と比較した利益の増減、そして日経平均、TOPIXとの比較
僕のポートフォリオについて、1年前と比較した利益の増減が、どのようになっているのか、毎月チェックしています。また日経平均やTOPIXのパフォーマンスと比較しています。
当たり前のことかもしれませんが、日経平均やTOPIX等、株価指数が上昇基調の時は、乗り遅れないようにすることが大切だと思います。また、そこで得た利益は、下落基調の時に、耐え忍ぶための大切な蓄えになると思います。
株価指数の動きは、投資環境を判断する上で重要な意味を持っていると思います。
例えば日経平均が1年間で3万円から4万円に上昇した場合、利益を得やすい投資環境だったと言えると思います。また、1年間で4万円から4万円でほとんど変動がなかった場合は、大きな損失がない代わりに、大きな利益を得ることも難しい投資環境だったと言えるかもしれません。但し、1年前の株価と比較するだけでは不十分だと思います。例えば、1年間で4万円から4万円でほとんど変動がなかった場合でも、月によって大きく上昇したり、下落していた場合は、難しい投資環境ではあったものの、大きく利益を得ることが出来た可能性もあったということになると思います。
そこで、日経平均やTOPIXについて、1年前との比較、そして毎月末の株価のプラスの合計と、マイナスの合計についても検討することにしています。
日経平均について2024年8月末から2025年8月末までの動きは下記の通りです。
2024年8月末 38,647円 2025年8月末 42,718円 +10.53%
毎月末株価のプラスの合計 9,949円 毎月末株価のマイナスの合計 5,878円
TOPIXについて2024年8月末から2025年8月末までの動きは下記の通りです。
2024年8月末 2,712pt 2025年8月末 3,075pt +13.38%
毎月末株価のプラスの合計 571pt 毎月末株価のマイナスの合計 208pt
僕のポートフォリオの利益の増減は下記の通りです。
2024年8月末 約+15,618,441円(売却益+配当+含み益-含み損)[税引前]
2025年8月末 約+21,589,531円(売却益+配当+含み益-含み損)[税引前]
増加額 約5,971,090円(約38.23%の増加)
*日経平均やTOPIXと自分のポートフォリオのパフォーマンスを比較する場合、売却益、配当、含み益、含み損を税引前に揃えた指標で考慮した方が適切なような気がするので税引前の概算値を用いています。単純に税引き前の金額で計算していますので、還付しきれない税金については考慮していません。
2024年8月末 +24,166,001円(売却益+配当)[税引後]
2025年8月末 +31,983,999円(売却益+配当)[税引後]
増加額 7,817,998円(32.35%の増加)
1.投資額の平均値50,500,000円に対する、利益の年利回り(2024年8月末から2025年8月末まで)
約 11.82% 約5,971,090円(売却益+配当+含み益-含み損)の1年間の増加額[税引前]
*還付しきれない税金については考慮していません。
2.保有株取得額の平均値70,749,127円に対する、利益の年利回り(2024年8月末から2025年8月末まで)
11.05% +7,817,998円(売却益+配当)の1年間の増加額[税引後]
約13.81% 約+9,772,497円(売却益+配当)の1年間の増加額[税引前]
3.保有株取得額の平均値70,749,127円に対する、利益の年利回り(2024年8月末から2025年8月末まで)
約 8.44% 約 5,971,090円(売却益+配当+含み益-含み損)の1年間の増加額[税引前]
*還付しきれない税金については考慮していません。
株式投資の効率を判断するには、利回りは重要な指標のひとつだと思います。また良好な成績を上げているかどうかについては、日本株投資の場合は日経平均やTOPIXと比較するとよいと思います。例えば日経平均が10%の上昇で、自分の成績が20%の上昇だった場合は、良好な成績と言えると思いますが、日経平均が30%の上昇で、自分の成績が20%の上昇だった場合は、さほど良好な成績ではないということになると思います。
僕は3つの利回りの指標を総合的に判断しています。「投資額」や「保有株取得額」については、毎月末の金額の平均値を用いています。
日経平均やTOPIXとの比較には、主に「3」の指標を用いることにしています。補助的に「1」や「2」の指標も考慮しています。
僕のポートフォリオの利回り 約 8.44%は株式投資として十分な水準になってきたと思います。しかしながら、日経平均+10.53%やTOPIX+13.38%も、かなりパフォーマンスが向上しているので、追いついていません。尚、株価指数の利回りは、配当を考慮すると、2%程度上乗せした数値で比較するとよいのかもしれませんが、面倒なので単純に比較しています。尚、僕は半導体関連株の含み損が大きく、成績が悪い要因のひとつになっていますが、僕のポートフォリオの年間利回り約 8.44%は、日経半導体株指数(年間騰落率-0.23%)を、かなりアウトパフォームしています。しかしながら、日経半導体株指数は年間騰落率が急速に改善しています。また僕のポートフォリオも半導体関連株の含み損の悪影響が徐々に緩和されてきていると思うので半導体株指数と比較して喜んでいる場合ではないのかもしれません。
含み損益を考慮しない、実現損益の「2」の指標では、日経平均を若干アウトパフォーム、TOPIXと同程度です。含み損の大きさが、やはり問題だと思います。これについては、含み損を減らすことと、売却益や配当を増やすことの、両方の面からの検討が必要だと考えています。
日経平均やTOPIXは、年間を通してみると、安定したパフォーマンスを示していると思っていたのですが、ここのところパフォーマンスが悪化傾向でした。先月あたりから回復傾向で今月はかなり改善しています。日本株投資については「日経平均」や「TOPIX」の特徴を理解し、自分のポートフォリオの組み方や運用方法に生かしていくことが必要だと思います。
よく言われていることですが、個別株投資で株価指数を長期的にアウトパフォームすることは、難しいことなのかもしれません。株価指数のインデックスファンドへの投資は、合理的な投資なのかもしれません。しかしながら、僕は趣味と実益を兼ねて株式投資をおこなっていますので、日経平均やTOPIXをアウトパフォームすることを目標に個別株投資で頑張りたいと思います。
*僕の日本株ポートフォリオと、日経平均、日経半導体株指数、日経平均高配当株50指数との銘柄の比較
日経平均、日経半導体株指数、日経平均高配当株50指数、と僕の日本株ポートフォリオの毎月末の銘柄を比較しています。日経平均をアウトパフォームするための手掛かりのひとつにしたいと考えています。
日経平均については、赤で示した銘柄が僕も所有している銘柄、青で示している銘柄は僕が所有していて、日経平均採用銘柄ではない銘柄です。日経半導体株指数、日経平均高配当株50指数については僕も所有している銘柄について赤で示しました。
日経半導体株指数(年間騰落率-0.23%)のパフォーマンスが、あまりよくはないのですが急速に改善しています。日経平均(年間騰落率+10.53%)については株式投資として十分な水準にまで回復しました。日経平均高配当株50指数(年間騰落率+10.05%)も、株式投資として十分な水準にまで回復しました。しかしながら、ここのところかなりパフォーマンスが悪かったので、必ずしも「困ったときの高配当株」と言うことではなさそうです。
「日経平均」「TOPIX」「半導体株指数」「日経平均高配当株50指数」について、毎月、年間騰落率をチェックすることは、客観的な事実を把握する上で、とても良いアイデアだと思っています。株式投資をやっていて思うのは、データは一見、客観的な事実を示しているようで、実は良く見せることも、悪く見せることも出来てしまうので、継続的にチェックすることが重要だと思います。例えば、株価指数のパフォーマンスにしても、期間の設定によって、よく見せることも、悪く見せることも出来てしまいます。
・日経平均(年間騰落率+10.53%)
【医薬品】
協和キリン
武田薬品
アステラス
住友ファーマ
塩野義
中外薬
エーザイ
第一三共
大塚HD
サワイグループ
ネクセラファーマ
【電気機器】
ミネベア
日立
三菱電
富士電機
安川電
ソシオネクス
ニデック
オムロン
GSユアサ
NEC
富士通
ルネサス
エプソン
パナソニックHD
シャープ
ソニーG
TDK
アルプスアル
横河電
アドテスト
キーエンス
デンソー
レーザーテック
カシオ
ファナック
京セラ
太陽誘電
村田製
スクリン
キヤノン
リコー
東京エレクトロン
コクサイエレ
イビデン
浜松ホトニクス
三井ハイテック
助川電気
【自動車】
日産自
いすゞ
トヨタ
日野自
三菱自
マツダ
ホンダ
スズキ
SUBARU
ヤマハ発
【精密機器】
テルモ
コニカミノルタ
ディスコ
ニコン
オリンパス
HOYA
シチズン
【通信】
NTT
KDDI
ソフトバンク
NTTデータ
ソフトバンクグループ
ANYCOLOR
【銀行】
しずおかFG
コンコルディア
あおぞら銀
三菱UFJ
りそなHD
三井住友トラ
三井住友FG
千葉銀
ふくおかFG
みずほFG
ゆうちょ
【その他金融】
クレセゾン
オリックス
日本取引所
【証券】
大和証券
野村ホールディングス
【保険】
SOMPO
MS&AD
第一生命HD
東京海上
T&D
かんぽ生命
【水産】
ニッスイ
【食品】
日清粉G
明治HD
日ハム
サッポロHD
アサヒグループホールディングス
キリンHD
味の素
JT
山崎製パン
【小売業】
Jフロント
ZOZO
三越伊勢丹
セブン&アイ
良品計画
高島屋
丸井G
イオン
ニトリHD
ファストリ
【サービス】
エムスリー
ディーエヌエー
ネクソン
野村総研
電通グループ
メルカリ
OLC
ラインヤフー
トレントレンドマイクロ
サイバー
楽天グループ
リクルート
日本郵政
任天堂
東宝
セコム
コナミG
ベイカレント
さくらインターネット
ABEJA
カバー
GMOインターネット
アステリア
【鉱業】
INPEX
【繊維】
帝人
東レ
【パルプ・紙】
王子HD
【化学】
クラレ
旭化成
住友化
日産化
東ソー
トクヤマ
デンカ
信越化
三井化学
三菱ケミG
UBE
花王
富士フイルム
資生堂
日東電
積水化学
カネカ
【石油】
出光興産
ENEOS
【ゴム】
横浜ゴム
ブリヂストン
【窯業】
AGC
日電硝
太平洋セメント
東海カーボン
TOTO
日本碍子
【鉄鋼】
日本製鉄
神戸鋼
JFE
【非鉄・金属】
SUMCO
三井金
三菱マ
住友鉱
DOWA
古河電
住友電
フジクラ
大阪チタニウム
JX金属
【商社】
双日
伊藤忠
丸紅
豊田通商
三井物
住友商
三菱商
岩谷産業
サンリオ
神戸物産
【建設】
コムシスHD
大成建
大林組
清水建
長谷工
鹿島建設
大和ハウス工業
積水ハウス
日揮HD
ウエストHD
住友林業
ライト工業
五洋建設
【機械】
日製鋼
オークマ
アマダ
SMC
コマツ
住友重
日立建機
クボタ
荏原
ダイキン
日精工
NTN
ジェイテクト
カナデビア
三菱重
IHI
三井E&S
DMG森精機
東洋エンジニアリング
ダイフク
【造船】
川崎重工業
名村造船所
【その他製造】
バンナムHD
TOPPAN
大日本印刷
ヤマハ
アシックス
【不動産】
東急不HD
三井不動産
三菱地所
東京建物
住友不動産
【鉄道・バス】
東武鉄道
東急
小田急電鉄
京王電鉄
京成電鉄
JR東日本
JR西日本
JR東海
【陸運】
ヤマトHD
NIPPON EXPRESS
【海運】
日本郵船
商船三井
川崎汽船
【空運】
JAL
ANAHD
【倉庫】
【電力】
東電HD
中部電
関西電
【ガス】
東ガス
大ガス
・日経半導体株指数(年間騰落率-0.23%)
【化学】
日産化
トクヤマ
信越化
東応化
住友ベ
日化薬
ADEKA
太陽HD
デクセリ
【非鉄・金属】
SUMCO
【機械】
TOWA
ローツェ
【電気機器】
コクサイエレ
ソシオネクス
サンケン
ルネサス
アルバック
ソニーG
アドテスト
フェローテク
レーザーテック
ローム
スクリン
東京エレクトロン
【精密機器】
ディスコ
東京精密
HOYA
【商社】
東京エレクトロンデバイス
マクニカHD
加賀電子
・日経平均高配当株50指数(年間騰落率-1.12%)
【鉱業】
INPEX
【建設】
大林組
長谷工
積水ハウス
【食品】
JT
【パルプ・紙】
王子HD
【化学】
東ソー
デンカ
三井化学
三菱ケミG
UBE
【医薬品】
武田薬品工業
アステラス製薬
【石油】
出光興産
【ゴム】
ブリヂストン
【窯業】
AGC
日電硝
【鉄鋼】
日本製鉄
神戸鋼
JFE
【非鉄・金属】
三井金属鉱業
【機械】
アマダ
日立建機
日本精工
NTN
ジェイテクト
【電気機器】
セイコーエプソン
アルプスアルパイン
カシオ
キヤノン
【自動車】
いすゞ
マツダ
ホンダ
ヤマハ発
【精密機器】
シチズン
【商社】
双日
住友商
三菱商
【小売業】
丸井G
【銀行】
三井住友トラ
三井住友FG
みずほFG
【証券】
大和証券
野村證券
【保険】
MS&AD
【陸運】
NIPPON EXPRESS
【海運】
日本郵船
川崎汽船
【通信】
ソフトバンク
【サービス】
電通グループ
*僕の日本株ポートフォリオと日経平均及びTOPIXとのパフォーマンスの比較
大和証券のダイワダイレクトでは保有株のパフォーマンスと株価指標との比較のグラフが示される分析ツールがあります。視覚的には分かりやすいのですが、正確な数値が示されているわけではないので目分量で約何%としています。日経平均とTOPIXのパフォーマンスは過去のデータから正確な数値が分かるのですが、グラフの数値とはズレがあるので、グラフを見ながら約何%という表示にしています。
- 保有株の3年間のパフォーマンス 約161.5%
- 日経平均 約153.5% TOPIX 約158.0%
- 保有株の1年間のパフォーマンス 約114.0%
- 日経平均 約110.5% TOPIX 約113.8%
- 保有株の6ヶ月間のパフォーマンス 約121.5%
- 日経平均 約115.5% TOPIX 約115.0%
- 保有株の3ヶ月間のパフォーマンス 約116.0%
- 日経平均 約113.0% TOPIX 約110.0%
パフォーマンスの比較は参考にはなると思いますが、実際には、例えば僕のポートフォリオの3年間のパフォーマンスの場合、同じ銘柄構成で3年間保有し続けているわけではないので、実際の運用成績とは異なります。
このデータでは、全ての期間で日経平均やTOPIXをアウトパフォームしていますが、実際の運用成績では、少なくとも1年間のパフォーマンスは日経平均やTOPIXを下回っています。
*2025年8月の振り返り
僕の日本株ポートフォリオの含み益-含み損はマイナス18,390,467円です。先月末から107万円ほど悪化しましたが、含み損の大きさからすれば横ばいと言ったところでしょうか。
配当を含む利益確定分は先月末から税引き後で1,777,851円(配当46,141円、利益確定1,731,710円)増えて、31,983,999円(税引き後)になりました。
株価指数が上昇基調の時は、利益も確定しやすいです。やがて襲ってくるかもしれない含み損の大波に備えて、今のうちにコツコツと利益確定を積み上げていきたいです。
5年3ヶ月の株式投資の中で最悪の含み損はトランプショックの3,130万円ですが、3,130万円の含み損が襲ってきても68万円ほどプラスになるまで利益確定を積み上げることが出来ました。
株式投資は利益を上げることと同じくらい損をしないことが重要だと思いますが、損をしないことについては、かなり打たれ強いポートフォリオになってきたと思います。
長期保有と含み益は株式投資の王道かもしれませんが、「含み益」は確定した利益ではないので安心は出来ないと思いますし、また、「含み損」は確定した損失ではないので諦めるのはまだ早いと考えることもできると思います。「利益確定」については色々な考え方が出来ると思いますが、やはり利益を確定させることは重要なことだと思います。
含み損への対処方法の考え方のひとつに、コツコツと積み上げた利益の再投資等で運用額を大きくしていくことが上げられると思います。単純化して考えた場合、僕のポートフォリオの含み損下位5銘柄は、ポートフォリオ全体に対して悪影響を及ぼしていますが、運用額8,400万円に対して、取得金額2,000万円分の銘柄で930万円の含み損が生じている状況です。パーセントに置き換えてみると、運用額8,400万円に対して、23.8%の銘柄が11%の悪影響を及ぼしている状況です。運用額が1億5千万円にまで増えた場合は13.3%の銘柄が6.2%の悪影響を及ぼしている状況になり、悪影響がかなり軽減されることになります。遠い目標に向かって頑張りたいと思います。具体的な数字を文章にして眺めてみると、現状でも、含み損の悪影響が緩和されてきている感じがしました。コツコツ運用額を増やしていき、ジワジワと含み損の悪影響を緩和させていきたいと思います。
保有銘柄数は98銘柄です。買付余力は10,317,982円です。株価は比較的堅調ですが、トランプ関税等、先行き不透明な状況なので、買い付け余力は多めにしています。
一流のアスリートはコンマ何秒のタイムを縮めるために、日々、厳しいトレーニングに励んでいるそうです。株式投資は、ちょっとした判断がその後の投資環境に大きく影響することがあるので、良好なパフォーマンスを維持するためには、常に的確な判断が求められると思います。そのためには、日頃の情報収集が大切だと思います。
バフェット氏の名言「少なくとも1週間に500ページは本や書類を読むこと。これは誰にでもできるが、ポイントは、これをずっと続けることにある」が印象に残っています。下記の記事では読書の大切さと結びつけた記事になっていますが、僕は、「日々、たくさんの情報収集に努めることが大切である。」と解釈しています。尚、下記の記事は有料会員でなければ全文を読むことが出来ないかもしれません。
2024年8月の日銀植田ショックあたりから保有銘柄が増えてきていますが、100銘柄くらい保有していると、ある程度効果的にリスク分散が行えるような気がします。こっちが下がれば、あっちが上がるといった具合です。
「株を当て続ける」というのは無理なので、当たる確率を高める工夫が重要になってくると思います。
*保有株について、評価金額上位5銘柄、評価金額下位5銘柄、含み益上位5銘柄
- 評価金額上位5銘柄(損益率 -42.38%)
- ディスコ 4,135,000円 評価損益率 -38.61% 取得額 6,736,300円
- 東京エレクトロン 2,066,500円 評価損益率 -46.53% 取得額 3,865,000円
- ダイキン 1,860,000円 評価損益率 -34.80% 取得額 2,852,942円
- ソフトバンクG 1,623,000円 評価損益率 -1.36% 取得額 1,645,500円
- レーザーテック 1,565,500円 評価損益率 -64.60% 取得額 4,423,100円
- 評価金額下位5銘柄(損益率 -57.42%)
- ネクセラファーマ 92,500円 評価損益率 -68.95% 取得額 297,979円
- GMOインターネット 133,700円 評価損益率 -59.22% 取得金額 327,900円
- ウエストHD 162,000円 評価損益率 -75.98% 取得金額 674,550円
- アステリア 185,300円 評価損益率 -23.27% 取得金額 241,500円
- セブン&アイ 191,350円 評価損益率 -24.72% 取得金額 254,201円
- 含み益上位5銘柄(損益率 +1.95% 取得額合計 3,040,673円 )
- フジクラ +18,100円 評価額 1,277,000円 評価損益率 +1.43%
- 三井E&S +16,800円 評価額 460,000円 評価損益率 +3.79%
- 住友電工 +9,727円 評価額 420,300円 評価損益率 +2.36%
- JX金属 +8,000円 評価額 545,600円 評価損益率 +1.48%
- 豊田通商 +6,800円 評価額 397,200円 評価損益率 +1.74%
*国債の格付けとCDS
最近では、投資環境が以前にも増して不透明な状況になってきていると思います。国の信用度についても、いろいろなことが言われていますが、的確な指摘と思えるものもあれば、そうではないと思えるものもあります。そこで、「国債の格付け」と「国債のCDS」を定期的にチェックすることにしました。僕は、どちらかと言えば「国債の格付け」よりも「国債のCDS」の方が、信頼性が高いような気がしますが、公表されているCDSは5年が多いようです。より長期的な視点に立って評価することは難しいのでしょうか。国債のCDS(5年)は短期的視点での国債の信頼性を評価しているものと言えるのかもしれません。
「国債のCDS」は、国の破綻に備えた保険のようなもので、一定の保険料を支払うしくみのようです。保証料が低いほど、国の信用度が高いと判断できるようです。
「国債の格付け」については、証券会社のレーティングのようなものでしょうか。
今月は先月末と比べて「国債格付け」については、大きな変動はないようです。
「国債のCDS」も、大きな変動はないようです。前回チェック時と比べて、アメリカが9位から8位に順位を上げました。レートも若干低下しています。日本と韓国の順位が入れ替わりました。世界の金融システムに対する懸念は少ない状況と思われます。
*国債格付け
1位の主な国は、ドイツ、オランダ、スイス、シンガポール等
アメリカは12位、韓国16位、イギリス18位、フランス21位、日本25位、中国26位、スペイン33位、イタリア37位、メキシコ39位、インド42位、ブラジル44位
*国債CDS(5年)
・1位 スイス 0.080% ・2位 ドイツ 0.080% ・3位 オーストラリア 0.111% ・4位 英国 0.182% ・5位 韓国 0.201% ・6位 日本 0.212% ・8位 アメリカ 0.355% ・12位 中国 0.437% 15位 インド 0.841%
「現在値」の単位は「bps」です。1bps=0.01%です。
