約11年間ほったらかしになっていた株式投資を2020年6月から再開しています。今月で3年11ヶ月になります。
再開前は投資額約173万円に対して評価額約235万円になっていましたので約62万円の含み益になっていました。2020年6月は日経平均が22,500円前後でしたので再開する時期としてはよかったと思います。
*内容は下記になります。
- 各種指数、為替、金利の動向
- 運用状況と年換算利回り
- 僕のポートフォリオの利益の増減、そして日経平均との比較
- 僕の日本株ポートフォリオと日経平均及びTOPIXとのパフォーマンスの比較
- 各種指数、為替、金利の動向の考察
- 4月の振り返り
- 保有株について、評価金額上位5銘柄、評価金額下位5銘柄、含み益上位5銘柄、含み損下位5銘柄
- 僕の投資スタイルについて
*2024年4月末の指数、為替、金利
マーケットの変化をいち早く察知する試みの一つとして、色々な指数、為替、金利を、毎日チェックしています。3月末と4月末の比較では次のようになっています。
- 日経平均 38,405円(先月末から1,964円(4.87%)の下落)
- TOPIX 2,743ポイント(先月末から25ポイント(0.90%)の下落)
- NYダウ 37,815ドル(先月末から1,992ドル(5.00%)の下落)
- ナスダック15,657ポイント(先月末から722ポイント(4.41%)の下落)
- S&P500 5,035ポイント(先月末から219ポイント(4.17%)の下落)
- ブラジルボベスパ 125,924ポイント(先月末から2,182ポイント(1.70%)の下落)
- 香港ハンセン 17,763ポイント(先月末から1,222ポイント(7.39%)の上昇)
- 中国企業指数 6,273ポイント(先月末から463ポイント(7.97%)の上昇)
- インドSENSEX 74,482ポイント(先月末から831ポイント(1.13%)の上昇)
- ユーロストックス50 4,921ポイント(先月末から162ポイント(3.19%)の下落)
- WTI原油先物 81.93ドル(先月末から1.24ドル(1.49%)の下落)
- NYMEX金先物 2,302ドル(先月末から64ドル(2.86%)の上昇)
- 米ドル 157.79円(先月末から6.44円の円安)
- ユーロ/米ドル 1.0666ドル(先月末から0.0125ドルのドル高)
- ブラジルレアル 30.35円(先月末から0.19円の円安)
- 人民元 21.78円(先月末から0.83円の円安)
- インドルピー 1.8900円(先月末から0.0741円の円安)
- ユーロ 168.23円(先月末から5.01円の円安)
- 日本国債10年 0.870%(先月末から0.145%の上昇)
- 米国国債10年 4.683%(先月末から0.482%の上昇)
- LME銅3ヶ月先物 9,991ドル(先月末から1,124ドル(12.68%)の上昇)
- SOX指数 4,673ポイント(先月末から232ポイント(4.73%)の下落)
- バルチック海運指数 1,685ポイント(先月末から136ポイント(7.47%)の下落)
*運用状況と年換算利回り
2024年4月末時点での運用状況は下記になります。証券口座は大和証券のみです。現物日本株66銘柄で、売却益と配当はすべて再投資です。
- 67,233,378円(取得金額「投資金額+配当+売却益」)
- 60,526,934円(評価額)
- 46,000,000円(投資金額) *100万円追加
- 53,699,544円(保有株取得額)
- 46,993,100円(保有株評価額)
- +21,233,378円(売却益+配当)
- +260,348円(含み益)
- -6,966,792円(含み損)
- -6,706,444円(含み益-含み損)
- +14,526,934円(売却益+配当+含み益-含み損)
- 13,533,834円(買付余力)
年換算利回りは下記になります。
- 32,466,166円(投資額-買付余力)に対する21,233,378円(売却益+配当)の2020年6月以降の年換算利回り16.70%(税引き後) *税引き前では約20.87%
- 32,466,166円(投資額-買付余力)に対する13,906,934円(売却益+配当+含み益-含み損-2020年6月以前の含み益)の2020年6月以降の年換算利回り10.94%
仮に全株売却した場合のリターンは下記になります。
- 46,000,000円(投資金額)に対する15,868,222円(仮に全株売却した場合の利益概算)のリターン 約34.50%(税引き後) *税引き前では約43.12%
- 46,000,000円(投資金額)に対する15,372,222円(仮に全株売却した場合の2020年6月以降の利益概算)の2020年6月以降の年換算利回り 約8.53%(税引き後) *税引き前では約10.66%
*1年前と比較した利益の増減、そして日経平均との比較
僕のポートフォリオについて、1年前と比較した利益の増減が、日経平均と比較してどのようになっているのか、毎月チェックすることにしました。
当たり前のことかもしれませんが、日経平均等、株価指数が上昇基調の時は、乗り遅れないようにすることが大切だと思います。また、そこで得た利益は、下落基調の時に、耐え忍ぶための大切な蓄えになると思います。
株価指数の動きは、投資環境を判断する上で重要な意味を持っていると思います。
例えば日経平均が1年間で3万円から4万円に上昇した場合、利益を得やすい投資環境だったと言えると思います。また、1年間で4万円から4万円でほとんど変動がなかった場合は、大きな損失がない代わりに、大きな利益を得ることも難しい投資環境だったと言えるかもしれません。但し、1年前の株価と比較するだけでは不十分だと思います。例えば、1年間で4万円から4万円でほとんど変動がなかった場合でも、月によって大きく上昇したり、下落していた場合は、難しい投資環境ではあったものの、大きく利益を得ることが出来た可能性もあったということになると思います。
そこで、日経平均については、1年前との比較、そして毎月末の株価のプラスの合計と、マイナスの合計についても検討することにしました。チャートの動きも参考にすることにしました。
日経平均について2023年4月末から2024年4月末までの動きは下記の通りです。
2023年4月末 28,856円 2024年4月末 38,405円 133.1%の上昇
毎月末株価のプラスの合計 13,866円 毎月末株価のマイナスの合計 4,317円
過去1年間の日本株の投資環境は、たいへん良好だったと思います。チャートを見ると、2023年4月末から6月頃までは右肩上がり、そこから2024年1月初旬までボックス相場、そこから2024年3月末まで右肩上がり、そこから割と急な右肩下がりといったところでしょうか。
僕のポートフォリオの利益の増減は下記の通りです。
2023年4月末 +5,274,796円(売却益+配当+含み益-含み損)
2024年4月末 +14,526,934円(売却益+配当+含み益-含み損) 275.4%の増加
*売却益+配当が税引き後、含み益-含み損が税引き前ですが、指標のひとつとして見ています。
2023年4月末 +9,890,101円(売却益+配当)
2024年4月末 +21,233,378円(売却益+配当) 214.7%の増加
投資額の平均値44,333,333円に対する、利益の年利回り(2023年4月末から2024年4月末まで)
22.31% +9,890,101円(売却益+配当+含み益-含み損)の1年間の増加額
約27.71% 約+12,286,757(売却益+配当+含み益-含み損)の1年間の増加額[税引前]
25.59% +11,343,277円(売却益+配当)の1年間の増加額[税引後]
約31.98% 約+14,179,096円(売却益+配当)の1年間の増加額[税引前]
投資額-買付余力の平均値31,009,681円に対する、利益の年利回り(2023年4月末から2024年4月末まで)
31.89% +9,890,101円(売却益+配当+含み益-含み損)の1年間の増加額
約39.62% 約+12,286,757(売却益+配当+含み益-含み損)の1年間の増加額[税引前]
36.58% +11,343,277円(売却益+配当)の1年間の増加額[税引後]
約45.72% 約+14,179,096円(売却益+配当)の1年間の増加額[税引前]
株式投資で得られた利益について、4つの指標を総合的に判断してみましたが、現在のところ、日経平均を概ねアウトパフォーム出来ていると思います。
*僕の日本株ポートフォリオと日経平均及びTOPIXとのパフォーマンスの比較
大和証券のダイワダイレクトでは保有株のパフォーマンスと株価指標との比較のグラフが示される分析ツールがあります。視覚的には分かりやすいのですが、正確な数値が示されているわけではないので目分量で約何%としています。よく考えてみれば、日経平均とTOPIXのパフォーマンスは過去のデータから正確な数値が分かるので、来月からは、株価指標の正確な数値と比較して、僕のポートフォリオの数値を判断したいと思います。
- 保有株の3年間のパフォーマンス 約139.5%
- 日経平均 約136.0% TOPIX 約146.0%
- 保有株の1年間のパフォーマンス 約132.0%
- 日経平均 約131.0% TOPIX 約130.0%
- 保有株の6ヶ月間のパフォーマンス 約120.0%
- 日経平均 約119.2% TOPIX 約116.0%
- 保有株の3ヶ月間のパフォーマンス 約105.0%
- 日経平均 約105.0% TOPIX 約105.8%
パフォーマンスの比較は参考にはなると思いますが、実際には、例えば僕のポートフォリオの3年間のパフォーマンスの場合、同じ銘柄構成で3年間保有し続けているわけではないので、実際の運用成績とは異なります。
*各種指数、為替、金利の動向の考察
2024年4月の後半は日本株、米国株、共に荒れた相場だったと思います。日経平均が大幅に下落しました。意外だったのはTOPIXの下落は比較的軽微だったようです。日本株はグロース株のダメージが大きかったものの、底堅い銘柄も多くあったということだと思います。SOX指数が大きく下落し、日経平均も大きく下落しているのは分かりやすい動きだと思います。香港ハンセンや中国企業指数は、ここのところ割と調子いいようです。中国経済については、あまり芳しくないようですが、株価の上昇が一時的なものなのか、持続するものなのかについては注視が必要だと思います。新興国株については、ブラジルボベスパの下落は比較的軽微、インドSENSEXは調子いいようです。日本株のポートフォリオについても、ブラジル関連、インド関連、中国関連といった銘柄に分散投資するとよいのかもしれません。
日本国債や米国債の金利が、上昇しています。金利が上昇して株価が下落基調という分かりやすい動きだと思います。為替は、米ドルやユーロに対してかなり円安になっています。5月になって円高方向にはなっていますが、為替がどんなメッセージを発しているのかについて、よく考える必要があると思います。LME銅3ヶ月先物が上昇しています。世界経済の回復ととらえることが出来るのかもしれませんが、インフレの進行という側面もあるのかもしれません。WTI原油先物が下落していますが、現在の状況を考えると好ましい動きなのかもしれません。NYMEX金先物が上昇しています。不安定な投資環境を反映したものでしょうか。バルチック海運指数が、下落していますが、海運株への影響はさほど大きくないように思われます。この指数は変動の幅が大きいようです。
*4月の振り返り
僕の日本株ポートフォリオの含み益-含み損はマイナス6,706,444円と、先月末から大きく悪化しました。330万円程含み損が増えました。僕の日本株ポートフォリオは日経平均が下落すると含み損も大きくなるようです。
配当を含む利益確定分は先月末から税引き後で638,404円(配当0円、利益確定638,404円)増えて、21,233,378円(税引き後)になりました。4月前半はある程度利益を確定することが出来ましたが、後半は大荒れの相場であまり利益を確定することが出来ませんでした。
保有銘柄数は66銘柄です。先月より7銘柄増やしました。投資環境が変化してきているかもしれないので、売ったり買ったりを繰り返しながら保有銘柄を増やしています。この中から、すくすく育って安定的に利益を得られる銘柄が見つかればいいな、と思っています。買付余力は13,533,834円です。投資額を100万円追加しました。日本株は急上昇していますので、高値を警戒していましたが、4月は大きく下落することとなってしまいました。含み損は大きく増えてしまいましたが、ある程度的確に対処できたと思います。ディスコを一旦売却したのは良かったと思います。欲を言えばレーザーテックも売却していれば買付余力1780万円弱、含み損600万円弱という状況でした。ただ、レーザーテックについては、5月に入って急激に戻していますので、売却しなくてよかったのかもしれません。ディスコの株価も力強い動きをしているので、また買ってみました。
不安定な投資環境では株価指数の下値メドが気になる所です。テクニカルな面からは100日移動平均線や200日移動平均線を考慮する方法があるようです。日経平均については36,500円付近を下回ってしまった場合は34,500円付近、日本株と関連性の高い米国株について、S&P500については4,900ポイント付近を下回ってしまった場合は4,600ポイント付近、を下値メドとして、覚悟しておこうと思います。
日本株と関連性の高い米国株について、過去のデータを振り返ってみると、金利の引き下げ局面では、ある程度のショックは覚悟しておいたほうがよいのかもしれません。
今回は違うことを祈るばかりですが、「今回は違う」の落とし穴にも注意が必要だと思います。
- 評価金額上位5銘柄
- ファーストリテイリング 4,155,000円 評価損益率 -8.67%
- 東京エレクトロン 3,512,000円 評価損益率 -9.13%
- レーザーテック 3,460,000円 評価損益率 -18.70%
- ダイキン工業 2,174,500円 評価損益率 -23.78%
- ニトリHD 2,124,500円 評価損益率 -11.03%
- 評価金額下位5銘柄
- ネクセラファーマ 146,800円 評価損益率 -50.73%
- 寿スピリッツ 163,050円 評価損益率 -33.13%
- エムスリー 169,150円 評価損益率 -64.26%
- 住友化学 202,380円 評価損益率 -29.41%
- ヤマトHD 208,700円 評価損益率 -36.70%
- 含み益上位5銘柄
- コンコルディアFG +53,570円 評価金額 936,870円 評価損益率 +6.06%
- 三菱商事 +40,400円 評価金額 724,000円 評価損益率 +5.90%
- 日本電気 +24,300円 評価金額 1,150,000円 評価損益率 +2.15%
- 三菱重工 +22,650円 評価金額 425,250円 評価損益率 +5.62%
- さくらインターネット +21,871円 評価金額 591,000円 評価損益率 +3.84%
- 含み損下位5銘柄
- レーザーテック -796,000円 評価金額 3,460,000円 評価損益率 -18.70%
- ダイキン工業 -678,442円 評価金額 2,174,500円 評価損益率 -23.78%
- ABEJA -606,095円 評価金額 310,000円 評価損益率 -66.16%
- ニデック -455,542円 評価金額 737,300円 評価損益率 -38.18%
- ウエストHD -408,750円 評価金額 265,800円 評価損益率 -60.59%
2020年6月から日本株投資を再開して、しばらくは右肩上がりでした。2022年5月頃から含み損が大きくなってきました。株価の下落についての認識が甘かったと思います。しかしながら、振り返ってみると、当時の含み損を引きずっている銘柄は少なくなってきました。現在は670万円ほどの含み損です。なるべく含み損の出ない投資を心がけていますが、ある程度の含み損の発生は仕方のないことだと思います。最も重要なことは、株価指標と比較した、自分のポートフォリオの年換算利回りの推移だと思います。
*僕の投資スタイルについて
投資のスタイルは人それぞれで100人いれば100通りでしょうか。また投資を続けていくうち、考え方も変化するかもしれません。
僕は、現在のところ、株式投資は畑仕事のようなものだと考えています。いきなり大きな収穫を得ることはできず、地道な積み重ねが必要だと思います。まずは畑を耕し、苗を植え、苗がすくすく育つように雑草を引き抜き、水をやり、肥料をやり、そんな地道な作業を忍耐強く継続して、やっと収穫が得られるような気がしています。天候が穏やかであればよいのですが、台風に見舞われたりした場合は、せっかく育てた作物が台無しになってしまうかもしれません。そんな時は、また一から始める忍耐強さも必要だと思います。やっと得られた収穫については無駄遣いせずに再投資して畑を広くしたり、嵐に見舞われた時の避難小屋を頑丈にしたり、作物の種類を増やしたりして、過酷な環境にも耐えられる畑を作り上げたいと思います。