1960年代のアンティークウォッチを見ていると、多かれ少なかれ、くたびれた感じがします。程度の悪いものは、もうボロボロです。程度のいいものは、よくここまで頑張ってきたという感じです。でもよく考えてみると僕は1960年代生まれなので、機械だとこんなになるまで生きているんだと、しみじみ思います。人間にアンティークの定義があったとすると、50代はそろそろアンティークでしょうか。ちなみに、アンティークとは一般的には100年以上経過した美術工芸品等に用いられる用語になるようですが、腕時計の場合は1980年代だと、もうアンティークに分類されることが多いと思います。
50代ともなると、あとどのくらい生きられるのか、そろそろ考えはじめたほうがいいのかもしれません。現在は、人生100年時代とか言われていますので、まず100歳まで元気に生きられることを目標にするといいかなあと思ったりします。仮に100歳まで元気に生きたとして、100歳の自分にとって世の中がどのように見えるのか、というのは想像もできませんが、例えば80歳くらいの人が、若造に見えたりするのでしょうか。
世界最高齢の人とかは、どのような境地なのでしょうか。もし僕が世界最高齢になったとすると、「わしより、年上がいなくなった。」とか、つぶやいてしまうかもしれません。