フルーテッド(ギザギザ)ベゼルは、ロレックスの代表的なモデルである「デイトジャスト」や「デイデイト」でよく見かけるベゼルです。フルーテッド(ギザギザ)ベゼルはロレックスらしさを特徴づけているデザイン要素ですが、元々は、ねじ込用の刻みだったようです。ロレックスの裏蓋は細かな刻みがありますが、この刻みに専用工具をかみ合わせてねじ込式の裏蓋の開閉を行なうのですが、かつてのロレックスはベゼルもそういう構造だったというのは少し意外な感じがしました。
いつ頃まで「ねじ込式ベゼル」が使われていたのか、ちょっと調べてみましたが、よくわかりませんでした。
下記URLでちょっとだけスクロールすると出てくる時計は「1926年 世界初の防水腕時計」として紹介されていますが、この腕時計は「ねじ込式ベゼル」で間違いないと思います。現在のロレックスの裏蓋の刻みと少し似ていますが、ベゼルの場合は目立つ場所なので、デザイン性も考慮した刻みになっているようです。
https://www.rolex.com/ja/about-rolex-watches/1926-1945.html
上記のURLをもう少しスクロールしていくと「1945 最初のデイトジャスト」として紹介されている腕時計があります。この時計はおそらくREF.4467でしょうか。現在のフルーテッド(ギザギザ)ベゼルと比べると、かなり刻みが細かいのですが、これが「ねじ込み式ベゼル」の刻みなのか、デザイン要素としての刻みなのかは分かりません。推測になりますが、1940年代半ばには既に装飾としてのフルーテッド(ギザギザ)ベゼルになっていたものと思われます。この年代のバブルバックの多くはスムースベゼルです。