3月26日(火)は、資生堂の、第124回 定時株主総会へ行ってきました。
僕は、資生堂株を100株保有していて、現在86,000円ほど含み損の状態です。そろそろ値上がりするかなと思って購入したところ、更に値下がりしたような状況です。
尚、日経電子版 2024年3月4日の記事によりますと、米ブラックロックは中国関連銘柄とされる資生堂の持ち高を増やしたそうです。下記の記述がありました。
中国景気の先行き懸念は根強いが、それを乗り越えて成長できると見通しているようだ。資生堂は国内での商品数や人員の削減、店舗合理化など構造改革を進めている。
株主総会の印象としては、経営陣の強い決意、そして業績改善への具体的な道筋が示されていましたので、きっと復活を果たすことが出来ると思います。
会場は帝国ホテルの「孔雀の間」でした。素晴らしい会場だと思いました。かなり広い会場でした。午前10時スタートでしたが、僕は9時過ぎに到着しました。沢山の社員の方々がいて、丁寧に案内してもらいました。株主総会は自分が偉くなったような気分になれます。もちろん勘違いですが、悪い気はしないです。
9時過ぎだとまだ席はたくさん空いていました。一番前の席に座りました。総会が始まる頃には満席で、第二会場でモニターでの参加の人たちもいたようです。今回の参加者は1300名ほどだったようです。満席になるような株主総会は珍しいと思います。
やがて総会が始まりました。他の企業に比べて女性の役員の比率が高いと思いました。
最初に魚谷CEOから、株価が思わしくないことについての話がありました。
中国の景況感悪化やALPS処理水放出による日本製品の買い控え、等、外部環境の急激な変化により、大幅な減益になったものの、すでに構造改革に着手しているそうです。
150年以上の歴史を持つ力強い企業の株主総会という感じがしました。変わらないために変わらなければらないという趣旨の、経営陣の発言が印象に残りました。花椿のマーク、和文ロゴ、英文ロゴが昔から大きく変わっていないのは、歴史と伝統を大切にしているからなのかもしれません。
質疑応答については、株価が思わしくない割には、厳しい質問は少なめだったと思います。
会場は美しい雰囲気が漂っていました。美を提供する企業は、自らも美しくなければならないという企業風土のようなものが感じられました。考えようによっては企業経営は一種のアートと言えるのかもしれません。
資生堂の歴史は下のサイトが分かりやすいと思います。
総会が始まる前は、大きなスクリーンに資生堂のCM等が流れていましたが、下のCMが特に印象的でした。美しいCMですが、提案の仕方が上手だと思いました。
「SHISEIDO MEN」は肌を健やかに保つものですが、真の価値はその先にある、という提案だと思います。
話はちょっと、それますが、「レビットのドリルの穴理論」を思い出しました。ホームセンターにドリルを買いに来た人はドリルが欲しいのではなく穴が欲しいのだ、という内容だったと思います。確かにその通りだと思いますが、当の本人もそんなことは意識していないと思いますし、真のニーズを見つけたり、或いは提案したりすることは奥の深い領域だと思います。
考えてみれば、資生堂は今も昔も、いいCMを制作しているなあと思いました。
僕がまだ子供だった頃に印象的だったCMがYouTubeで見つかりました。尾崎亜美の「マイピュアレディ」がバックに流れているCMです。
株主総会のあとは、お土産の配布がありました。最近の総会では珍しいと思います。