少し前になりますが、5月28日(日)は妻とポチ(15歳9ヶ月 トイプードル オス)と一緒に、山梨県大月市の【岩殿山(634m)】へ行ってきました。
クルマは20年24万キロ乗り続けているR53 BMWミニクーパーS JCWです。今回の走行距離は約200キロです。
ある日、家の片付けをしていたら「散歩の達人 首都圏 日帰りさんぽ(2020年4月)」という本が出てきました。本の表紙に「いつもの散歩に飽きたなら・・・・・・充実の30コース!」と書かれているのですが、確かにそういうコースが多いと思います。今回は【岩殿城】というコースへ行ってみることにしました。1530年頃には【岩殿山】の山頂付近に【岩殿城】があったそうです。
【岩殿山】は、高速道路を利用して東京方面から山梨方面へ行ったことがある方でしたら、ほとんどの方が見たことのある山だと思います。大月あたりで岩肌むき出しの山が気になったことがある方も多いと思います。僕も高速で通るたび、なんとなく気になっていた山です。あの山は登れるのか登れないのか、山の名前はあるのかないのか、調べるほどではないものの気になっていた山です。今回、【岩殿山】であることが判明したので少しうれしい気分になりました。
結論から申し上げますと
- 「散歩の達人 首都圏 日帰りさんぽ(2020年4月)」で紹介されているコースは現在通行不可です。
- 【畑倉登山口】から【岩殿山】は、やや急坂ではあるものの静かで快適な低山ハイキングを楽しむことができると思います。
- 【岩殿山】から【畑倉登山口】へ引き返さずに【浅利ルート】へ進む場合は、意外とスリリングなので、少し注意が必要かもしれません。
【岩殿山】へのハイキングコースについては、大月市観光協会の下記のサイトが分かりやすくて良いと思います。
午前8時15分頃に自宅を出発して午前10時頃に目的地の駐車場あたりに到着しました。駐車場は少し探しました。
「岩殿山公園 市営駐車場(無料)」が便利だと思ったのですが、すでに満車でした。10台ほどのスペースです。
仕方ないので、大月駅近くのコインパーキングを探してみることにしました。コインパーキングはたくさんあるのですが、意外なことにほとんど満車でした。特にこれといった観光地がある訳ではないのですが、なんで満車なのだろうという感じです。何とか空いているコインパーキングを見つけることができました。駅前付近のコインパーキングは「岩殿山公園 市営駐車場(無料)」よりは、やや遠いのですが、遠すぎる感じではないと思います。
あとで思ったのですが、【岩殿山】へ登ることを目的にする場合、「強瀬ルート」が通行不可の場合、「岩殿山公園 市営駐車場(無料)」が特に便利ということにはならないと思います。
「畑倉登山口」駐車場(無料)が一番良いかもしれません。雰囲気的には満車にならなさそうな感じです。
万が一「畑倉登山口」駐車場が満車で、「岩殿山浅利ルート」を歩く場合は、「浅利登山口」付近にも無料駐車場があります。ここも満車にならなさそうな感じなのですが、グーグルマップの航空写真では、それなりに車が駐まっているようです。「浅利登山口」という名称はかなりマイナーな名称のようです。道標はなかったと思いますし、グーグルマップにも記載がありません。グーグルマップで調べる場合は「浅利の千本松」付近です。
駐車場について整理しますと次のようになると思います。
- 「畑倉登山口」→「岩殿山」→「畑倉登山口」の場合、「畑倉登山口駐車場」
- 「畑倉登山口」→「岩殿山」→「浅利登山口」または「浅利登山口」→「岩殿山」→「畑倉登山口」で、帰りは一般道を歩く場合、「畑倉登山口駐車場」「浅利登山口駐車場」「岩殿山公園市営駐車場」「大月駅前等のコインパーキング」どれを利用しても歩く距離はほぼ同じです。
- 「畑倉登山口」→「岩殿山」→「浅利登山口」または「浅利登山口」→「岩殿山」→「畑倉登山口」で、行きも帰りも登山道を通る場合「畑倉登山口駐車場」または「浅利登山口駐車場」
午前10時20分位から歩き始めました。まず「岩殿山ふれあいの館」へ行きました。ざっと見てみました。特に興味深い施設というわけではありません。
建物付近のちょっとした広場で昼食を食べました。人は少ししかいませんでした。
2023年5月現在、ここから先は通行不可ですので、引き返して「畑倉登山口」から登ることにしました。午後12時15分位から登り始めました。
登山口を入って少し歩くと【鬼の岩屋】という迫力のある岩場があります。登山コースから大きく外れた場所ではないので寄ってみるとよいと思います。
登山道はやや急坂の印象ですが、歩きやすい道です。30~40分位で【岩殿山】山頂に到着すると思います。
山頂はそんなに広くはないのですが、思ったより開けた感じで素晴らしい雰囲気だと思いました。素晴らしい山だと思うのですが、誰もいませんでした。穴場スポットでしょうか。富士山の眺めも素晴らしいです。中央道を通っていて、いつも何となく気になっていた山の頂がここです。
【岩殿山】から「浅利ルート」へは、「それなりに大変です。」という意味合いの注意書きがあるので、注意して行ってみることにしました。
やがて「浅利ルート」のクサリ場に来ました。クサリ場を進むか巻き道を通るか考えました。
クサリ場は何となく危険そうな感じがしたのですが、まずは僕が行けるところまで行ってみることにしました。実際はそれほど危険ではありませんでした。一度降りて、妻に、行けるところまで行ってみることをすすめました。妻は最後まで登りきることができました。
「浅利ルート」のクサリ場は意外と手ごわいと思いました。この前登った【蛭ヶ岳】のクサリ場は安全な感じだったのですが、ここは危険な感じがしました。実際はさほど危険ではなかったのですが、失敗は許されないので、最初見たときは少し緊張しました。尚、登山道のクサリや足置きの杭等は、あくまで登りやすくするための補助であって、それらが経年等で腐っていないか等の確認は自己責任だったと思います。
無事、クサリ場を通過してしばらく歩くと今度は「崩落のため進入禁止」のクサリ場がありました。崩落していなければここを通る「浅利ルート」は、なかなかスリリングなルートだと思います。巻き道を通りましたが、巻き道もそれなりに歩きにくい箇所があります。
しばらく歩くと「稚児落し」が見えてきました。このあたりは低山とは思えない迫力があります。下記の画像の「岩場ルート」は幅の広い部分を歩きますので比較的安全だと思いますが、離れた場所から見ると、危なっかしい場所を歩いている人がいるように見えるかもしれません。尚、「林間ルート」という巻き道もあります。
午後3時15分位に「浅利登山口」付近に到着しました。予想外にスリリングで楽しい登山でした。
市街地に近い割には、今回のルートでは日曜日にもかかわらず2人しか見かけませんでした。かなりマイナーなルートなのでしょいうか。
岩殿山(浅利ルート)は、気軽に、それなりにスリリングな登山を楽しみたい方には、かなりおすすめだと思います。尚、大月観光協会のサイトでは、岩殿山山頂から浅利登山口のルートについては中級者以上向けと説明されています。
「稚児落し」付近は、大げさな表現になるかもしれませんが、「大月のグランドキャニオン」といったところでしょうか。
ポチは高齢なので、適度に歩かせて、あとは抱っこやリュック型ドッグキャリーバッグの中でした。今回のような少しスリリングなコースでの犬連れについては、危険そうな箇所では犬が飛び出さないように蓋が閉まるリュック型のドッグキャリーバッグがあったほうが良いと思います。
帰りは一般道を歩きました。「稚児落し」が見えました。遠くから見ると、それほど迫力があるようには見えないのですが、その場の雰囲気は、かなりの迫力でした。
午後4時半頃に現地を出発したのですが、小仏等の渋滞はもうしょうがないと思います。自宅に到着したのは午後8時過ぎになってしまいました。