4月21日(金)の平日の休日は、ポチ(15歳 トイプードル オス)を連れて、神奈川県北西部、丹沢の最高峰【蛭ヶ岳(1673m)】へ行ってきました。歩行距離は18~19キロ位だと思います。休憩を含むコースタイムは約11時間50分でした。たまたま、妻も平日の休日だったのですが、妻は家にいました。
僕や妻は、ポチを連れて色々な場所をドライブして、豊かな自然に親しんだりしています。しかしながら、僕たちは本格的に登山を趣味としている訳ではありませんので、難易度が高いかもしれないと思う時は、無理は禁物ですので、僕とポチだけで行くことにしています。
「日帰りは大変かもしれないけれども、非日常的な奥深い自然に包まれている場所」に、高齢のポチを疲れさせることなく連れて行き、一緒に贅沢なひとときを過ごすのが、目的の一つです。ポチがどう思っているのかは分かりませんが、おそらくそれなりに自然を楽しんでいると思います。
愛車のR53 BMWミニ JCWはオルタネーターの故障で修理中ですので、今回はレンタカー「スズキ ソリオ(おそらくマイルドハイブリッド1.2L)」です。今回の走行距離は約230キロです。
4月9日(日)に【山北つぶらの公園】や【大野山】へ行ったのですが、その時の【大野山】からの眺めがとても印象的でした。幾重にも重なった丹沢の山々を全部歩いてみたい気持ちになりました。特に一番奥の方にそびえ立っている山に行ってみたい気持ちになりました。おそらく【蛭ヶ岳】はそれらの山の一つだと思います。
内容は下記になります。
- ルートについて
- 体の準備について
- 僕の登山経験等について
- ポチを疲れさせない工夫について
- 道具について
- 食料について
- 西丹沢ビジターセンターまでの道のり
- 蛭ヶ岳登山の概要
- 登山後の体へのダメージ
- 「蛭ヶ岳(西丹沢VCピストン)日帰り登山」と「平ヶ岳(鷹ノ巣ルート)日帰り登山」の比較
*ルートについて
【蛭ヶ岳】の、日帰りのルートを紹介している書籍は見つかりませんでした。「山と高原地図 丹沢(昭文社)」によりますと、1泊2日「中級」、または1泊2日「上級」が一般的なルートになるようです。
ネットの検索では【蛭ヶ岳】の日帰りルートが多く紹介されています。
いろいろ考えて「山と高原地図 丹沢(昭文社)」のルートをアレンジして「大倉バス停から蛭ヶ岳ピストン」または「西丹沢ビジターセンターから蛭ヶ岳ピストン」に絞り込みました。「大倉バス停から蛭ヶ岳ピストン」のルートは歩行距離 約24~25キロ、コースタイム 約13~14時間にもなってしまいそうなので、「西丹沢ビジターセンターから蛭ヶ岳ピストン」のルート、歩行距離 約18~19キロ、コースタイム 約12~13時間に決めました。
2022年10月に新潟県魚沼市の【平ヶ岳】にポチを連れて日帰り登山に行ったことがあるのですが、「山と高原地図 丹沢(昭文社)」によると、1泊2日 中級 歩行距離24.4キロ、コースタイム 13時間となっています。平ヶ岳(鷹ノ巣ルート)は日帰りでしか行くことが出来ませんがバス停付近の山小屋で前日に泊まることを想定して1泊2日となっているようです。鷹ノ巣駐車場を利用する場合の【平ヶ岳】は、歩行距離 約22.5キロ、コースタイム約12時間半になります。
【平ヶ岳(鷹ノ巣ルート)】のコースタイムと比較して【蛭ヶ岳(西丹沢VCピストン)】は十分に実現可能と判断しました。
*体の準備について
4月10日頃から、ストレッチとダイエットを始めました。ストレッチは脚の可動域を広げることと、正しい姿勢を保つことが主な目的です。10日位でどれほどの効果があったのかは分かりませんが、多少、体は柔らかくなったと思います。
脚の可動域が広いとケガの防止になりますし、岩がゴロゴロしている急坂等、両手両足を使うような状況でもパワーをセーブして効率よく登ることが出来ると思います。
登山の場合、主に脚の力が重要になると思いますが、効率的にパワーを発揮するためには体幹が正しい姿勢になっていることが重要だったと思います。体幹を正しい姿勢に保つためにストレッチポールを用いました。
ストレッチポールは色々なメーカーから発売されています。どれを選んでも同じようなものかもしれませんが、「ストレッチポール」という名称は登録商標ですので、LPN社のストレッチポール以外は類似品ということになると思います。
僕は身長約160cmで最近の体重は66キロ前後ですのでBMI25.8前後で太り気味です。ダイエットで十分に体重を落とすことはできず、64.25キロ BMI25.1という軽肥満の状態でのチャレンジになりました。
*僕の登山経験等について
僕は、週末によくドライブに出かけて自然に親しんでいますが、本格的に登山を趣味にしている訳ではありません。
10年以上前に当時小学生だった娘と一緒に白馬岳、宝剣岳、涸沢カール等を登ったことがあります。すべて夏から秋にかけての登山でしたので安全性は高かったと思います。
2022年10月にポチを連れて日帰り登山で【平ヶ岳】へ行きました。
40代半ばから10年ほどボルダリングジムによく通っていましたがコロナ禍で中断してそのままになっています。もう再開はしないかもしれません。さほど上達はしなかったと思いますがボルダリングは面白かったです。レベルとしては4級~3級位だったと思います。グレードの甘いジムでは2級も時々登れました。
*ポチを疲れさせない工夫について
僕もポチも疲れを最小限にするためには、山の天気が大変重要だと思うので、「てんきとくらす」をメインに「ウェザーニュース」のピンポイント天気予報や「気象庁天気予報」を併用して、穏やかな日を選ぶようにしています。「てんきとくらす」については無料の情報しか使っていませんが、それでもかなり充実していると思います。
ポチは高齢なので、ほとんどモンベルのリュック型キャリーバッグの中です。平坦な道では、ポチが顔を出せるようにしていますが、険しい道では上部のメッシュ部分のファスナーも閉めて、ポチが飛び出さないようにしています。
尚、現在ではモデルチェンジで下記のモデルになっています。大きな違いはないと思いますが、改良型ではバッグ側面のメッシュ部分のファスナーが万が一壊れても犬が脱落しないように斜めにベルトが通されているようです。
夜、歩く場合の夜露や寒さへの対策として、プラ段ボールをカットしてバッグ側面のメッシュ部分を塞ぐことが出来るようにしました。プラ段ボールの切り口は危ないのでビニールテープで覆いました。
運動している僕と、じっとしているポチでは寒さの感じ方が異なるので温度計を持っていきました。10度位を下回った場合はポチの様子を確認しますが、今回は穏やかな気候でした。
ポチを包むことが出来るくらいの大きさにカットしたエマージェンシーシートも持っていきましたが今回は使いませんでした。
*道具について
ポチの体重は2.5キロほどですが、リュック型ドッグキャリーバッグに入れるとそれなりに重さを感じるので、なるべく荷物を軽くしています。重心を少しでも下げ、そして重いものを体の周りにバランスよく配置するようにしています。
また、取り出したいものをすぐに取り出すことができる工夫をしています。リュックのショルダー部分に小袋を二つぶら下げています。
また大きめのウエストポーチは大変重宝しています。ウエストポーチを前面に取り付け、食料とペットボトル3本を入れています。飲みたい時や食べたい時にさっと取り出すことが出来ます。また体の後ろはポチを始めとする重いもの、体の前には食料やペットボトルといった重いものをバランスよく配置することが出来るので、荷物がある程度重くても歩きやすいです。
僕は、基本的には天気の良い日にしか登山はしませんが、雨具はモンベルのレインポンチョです。ポチの入ったリュックごと、すっぽり収まります。ポンチョは風が吹くとめくれ上がることがあるので、別途ベルトを用意して腰の部分で締め付けることが出来るようにしています。
ヘッドランプはモンベルの3,000円位の【パワーヘッドランプ】を使っていますが「平ヶ岳」のナイトハイクでも十分な性能でした。モンベルでは更に強力な【EXパワーヘッドランプ】もありますが、一般的には【パワーヘッドランプ】で十分だと思います。
尚、今回、目的地の駐車場に到着してから荷物を探してもヘッドランプが見つからなかったので、仕方なく後述のモンベルの【H.C.マルチラジオ】のライトでナイトハイクをすることにしました。欲を言えばもう少し明るい方が良いのですが、案外ヘッドランプの代わりに使えると思いました。緊急用としては十分な性能だと思います。後日スペックを調べてみたところライトのみの場合、照射時間は20時間ですので充分な長さだと思います。ヘッドランプは登山から帰ってきて車の運転席の下に落ちているのを見つけました。
熊には絶対会いたくないので熊鈴は三つ取り付けています。また熊よけ用ラジオとしてモンベルの【H.C.マルチラジオ】を鳴らしています。少しでも軽くしたいので充電池は外して電池駆動のみにしています。このラジオにはライトが付いており、緊急用としてヘッドライトの代わりに使用することが出来ます。今回はこのライトのおかげで助かりました。モンベルのラジオは便利ですが防水性はありません。大きさと重さはなんとか許容範囲だと思います。
もっと軽くて小さいラジオはたくさんありますが、平ヶ岳の登山で使用したものは、1回使用しただけで、蓋がいつの間にか取れてしまいました。
鈴やラジオは、周りの状況によってはラジオを消したり、鈴を鳴らないようようにすることもあります。
また、ナイトハイクをする場合など、誰もいないような所を歩く場合、熊撃退スプレーがあると心強いと思います。僕は腰にセットしています。
モンベルのバキュームパックは、たいへん便利です。タオルやシート類をコンパクトにまとめることが出来るので、リュックの中でポチ用のスペースが広くなります。
登山靴はモンベルの【マウンテンクルーザー600 ワイド メンズ】です。低山ハイキングから今回のようなハードな日帰り登山まで、快適にこなすことが出来る、良い登山靴だと思います。長時間歩くと右足首に当たる部分が痛くなることがあったのですが足首の部分だけに筒状のサポーターを折り返して短くして装着することで解消しました。最近、靴がよくなじんできたような気がしますので、サポーターはいらないかもしれませんが、痛くなるかもしれないので一応装着しています。
ポールは1本のタイプでモンベルの【2-Wayグリップ アンチショック】を持っていきました。上りも下りもあらゆる場面で重宝しました。
ズボンは登山用に適したユニクロ、下着の半そでシャツと上着の長袖シャツはモンベルにしました。フリースも持っていきましたが使いませんでした。
帽子は四国の田舎の両親から誕生日プレゼントでもらったものをかぶりました。登山帽のようなタイプは、野球帽のようなタイプより、疲労軽減の効果が高いような気がします。
*食料について
水分補給は【サントリー ダカラ 600ml】を3本持っていきました。凍らすことが出来る便利なスポーツドリンクですが、今回は急に思いついた登山でしたので凍らすことはできませんでした。
蛭ヶ岳の山小屋でコーラを1本追加しました。今回のようなアップダウンの激しいコースでは5本位あったほうがよいのかもしれませんが、荷物が重くなるので判断が難しいところです。山小屋でジュースや水を販売していると思いますが、不在の場合もあるので、あまりあてにしない方が良いと思います。
食料は菓子パン5個と井村屋のスポーツようかん10本です。菓子パンは2個、スポーツようかんは5本くらい余りました。僕にとってはベストの食料です。スポーツようかんは片手で絞り出して食べることができるので便利です。また菓子パンの「むしゃむしゃと食べる満足感」は疲れが癒されます。僕の場合は登山中のエネルギーゼリーやチョコレートバーは、いまひとつといった感じです。
エネルギーゼリーは登山前と登山後にアミノバイタルゼリーを1つずつ食べることにしています。BCAAがたくさん入っているので効果があるような気がするのですが実際のところはどうなのでしょうか。
*西丹沢ビジターセンターまでの道のり
自宅から115キロほどの距離です。目的地近くになるとすれ違い不可の細い道が数か所ありますが、1か所につき200mほどだったと思います。また、街灯がなく、夜中はハイビームにしないと運転しづらい道になってきますが、特に心細くなるような雰囲気ではないと思います。高速を大井松田ICで降りた場合、一般道は27キロほどです。
*蛭ヶ岳登山の概要
当初は24日(月)を予定していました。「てんきとくらす」では1週間先までの予報が出ているのですが「A」だった蛭ヶ岳が「B」や「C」になってきて、気温も1度とか2度というやたら寒い予報になってきて、これはだめだと思いました。故障したBMWミニの引き取りも24日にしてしまいました。20日(木)の仕事の合間に「てんきとくらす」を見たところ平日の休み21日(金)が「A」になっていて、この日しかないと思い、急遽レンタカーを予約して、蛭ヶ岳に行くことにしました。昼休みにレンタカーを予約することにしましたが、トヨタレンタカーは当日予約は無理でした。ガソリンスタンドでもレンタカーの扱いがあったことを思い出しスマホで探してみるとニコニコレンタカーのようでした。自宅から比較的近いニコニコレンタカーを扱っているガソリンスタンドに電話をかけてみたところ予約が取れました。マイナーなニコニコレンタカーはなかなか良いと思いました。ケージに入れれば犬OKですし、24時間レンタルで充実した保険付きで程度の良いスズキソリオ(カーナビ、ETCの機器付)6,000円台は安いと思います。
準備をしていると、寝る時間が無くなってしまいました。夜中の0時半頃に出発しました。夜中の2時半頃に「西丹沢ビジターセンター駐車場」に到着しました。街灯もなく真っ暗です。車は1台だけ駐まっていました。弁当を食べたり準備をしたりしました。既に述べていますが、ヘッドランプがないので焦りました。仕方ないのでモンベルのH.Cマルチラジオのライトでナイトハイクすることにしました。夜中の3時42分頃に出発しました。
「ゴーラ沢出合」までは平坦な道のりです。「ゴーラ沢出合」では水量の少ない川を数メートル飛び石伝いに渡るのですが、ちょっと増水しただけで靴が濡れそうです。ビニール袋と輪ゴムを持っていく等、何らかの準備をしておいた方が良いのかもしれません。靴の中が濡れてしまうと無駄に疲れてしまいそうです。「ゴーラ沢出合」は迷いやすいかもしれないので注意が必要だと思います。山と高原地図のコースガイドでは「コンクリートの階段・・・」と書かれていたので、暗闇の中をライトで探しました。現地の案内板も良く見たほうがよいと思います。少し歩いてコンクリートの階段が見つかりました。
1時間ほど歩くと少しずつ明るくなってきました。早朝5時頃になると、霧の多めの幻想的な風景を見ることが出来ました。
【檜洞丸】までは思ったよりきつかったです。途中から石がゴロゴロしている道になってきて歩きにくかったです。やがて木の階段になります。最後の方は木道です。午前6時46分頃に【檜洞丸】に到着しました。途中美しい富士山を眺めることが出来ました。雲海を見ることもできました。
【檜洞丸】まで休憩時間込みで3時間4分位でした。コースガイドの標準コースタイムとほぼ同じでした。感覚的に標準コースタイム通りでは遅いのではないかと思いました。また、「蛭ヶ岳まではきついので、よく考えましょう」という意味合いの看板もあり、少し考えてしまいましたが、午前10時頃をタイムリミットとして歩けるところまで歩くことにしました。せっかく急な坂を登ってきたのにすごい下り坂が見えてきました。下り坂の次は上り坂でやがて【臼ヶ岳】です。午前8時20分頃に到着しました。いちいちコースタイムを見ることはしませんでしたが、振り返ってみると休憩込み1時間38分位のコースタイムは標準コースタイム1時間50分より少し速いペースだったようです。【臼ヶ岳】まで、せっかく登ったのにまた下りです。コースガイドでは「いよいよ蛭ヶ岳への急登・・・」とか書かれているので無理かもしれないと思いながら歩き続けました。そのうち、意外といけそうな気がしてきました。
【蛭ヶ岳】までの急登は急登かもしれませんが、どちらかと言えば楽しい感じの登山道だと思います。景色も良いです。普段ではなかなか目にすることのできない、どこを見渡しても奥深い山、山、山という感じの景色です。やっと【蛭ヶ岳】に到着したのは午前9時48分頃です。休憩込みのコースタイム1時間48分は標準コースタイム1時間20分よりやや遅いペースだったようです。山小屋でコーラを買いました。本当に美味しいコーラでした。
【蛭ヶ岳】からは富士山が見えました。今回は申し分のない天気だったと思います。多少、景色が霞んでいるのですが、春霞という言葉があるように、今の季節はそういうものだと思います。
山頂でパンを食べました。そしてポチと贅沢なひとときを過ごしました。【西丹沢ビジターセンター】から【蛭ヶ岳】までは平日だったためか1人すれ違っただけです。
【蛭ヶ岳】山頂は適度に人がいました。
午前10時13分頃に【蛭ヶ岳】を出発しました。
【檜洞丸】には午後1時16分頃に到着しました。休憩時間込みで約3時間3分のコースタイムでした。途中1人すれ違いました。【檜洞丸】あたりから下りはちらほら人とすれ違いました。
【檜洞丸】から【ゴーラ沢出合】までは、結構、急な下りでしかもひどい道が多いと思いました。我ながらよくこんな道を登ったものだと思いました。
午後3時32分頃に【西丹沢ビジターセンター】に到着しました。休憩込みで約11時間50分のコースタイムでした。疲れましたが、仮眠をとりたいという気持ちにはなりませんでした。ゆっくり体を休めてポチも少し散歩させました。ポチは元気そうでした。
午後4時20分頃に【西丹沢ビジターセンター】を出発して午後7時20分頃に自宅に到着しました。約18時間50分の日帰りドライブ・登山でした。僕は疲れましたがポチはいつも通り元気そうでした。ポチはほとんど何もしていないので当然なのかもしれませんが、考えてみれば、約5時間車に揺られ、そして約11時間50分の登山を共にしたことを考えれば、ポチはそれなりにタフなのかもしれません。
*登山後の体へのダメージ
当日は筋肉痛はありませんでした。
翌日はある程度筋肉痛になりました。
翌々日は回復してきました。
3日後は概ね元通りになりました。
軽肥満の状態でハードな日帰り登山に挑戦することになったので腰やひざ等への影響が少し心配だったのですが、腰痛、関節痛はありませんでした。
*「蛭ヶ岳(西丹沢VCピストン)日帰り登山」と「平ヶ岳(鷹ノ巣ルート)日帰り登山」の比較
- 車での登山口駐車場までの道のりは住んでいる場所によると思いますが、東京を基準にした場合、圧倒的に【蛭ヶ岳】のほうが楽です。自宅からだと約115キロ(一般道約27キロ)です。【平ヶ岳】の場合は約280キロもあり、その内、一般道部分が約116キロもあります。
- 携帯電話はドコモの場合、【蛭ヶ岳】の登山道ではつながりやすい印象、2022年10月時点での【平ヶ岳】の登山道ではつながらない印象でした。【平ヶ岳】の場合は駐車場付近もつながらなかったと思います。ふもとの檜枝岐村もつながらない場所が多かったと思います。ドコモの場合は下記のサイト等でよく調べておいた方が良いかもしれません。
- コースの体力的なキツさは【蛭ヶ岳】のほうがキツいかもしれません。アップダウンが結構激しいと思います。【平ヶ岳】は平坦な道も多かったと思います。
- 危険度については油断は禁物ですが【蛭ヶ岳】も【平ヶ岳】も特に危険な箇所はなかったと思います。
- テクニック度については【蛭ヶ岳】はハシゴとクサリ場以外は両手両足を使うような箇所はあまりなかったと思います。【平ヶ岳】はハシゴとクサリ場以外でも両手両足を使う箇所が少しあったような気がします。
- 秘境感は【平ヶ岳】のほうがあると思います。しかしながらハイシーズンの休日は意外と人が多いかもしれないので、静かな山歩きを楽しむ場合は平日の方が良いかもしれません。僕の場合は適度に心細い山歩きを楽しむことが出来ました。【蛭ヶ岳】の場合は登山道がよく整備されていますし、山小屋もありますし、植物保護の柵もありますし、全体的に人の気配が感じられます。【蛭ヶ岳】の場合は登山道全体を通して心細くなることは少ないかもしれません。
- 休憩時間込みのコースタイムは【蛭ヶ岳】約11時間50分、【平ヶ岳】約11時間30分でした。【平ヶ岳】の場合は素晴らしい高層湿原で比較的ゆったりと時間を過ごしたような記憶がありますので、歩いている時間は【蛭ヶ岳】の方がだいぶん長いかもしれません。
- 山頂を目的地とした日帰りドライブとして考えた場合、【蛭ヶ岳】が約18時間50分、【平ヶ岳】が約23時間でした。【蛭ヶ岳】の場合は多少余裕がありますが、【平ヶ岳】の場合は究極の日帰りドライブといったところでしょうか。
- 犬連れ登山としては【平ヶ岳】の方が適していると思います。穏やかな道もありますし、高層湿原はとても素晴らしいです。【蛭ヶ岳】の場合はアップダウンが激しすぎますし、頂上もそんなに広くはありません。穏やかな道もありますがヤマビルが心配です。尚、今回ヤマビルを見ることはありませんでした。犬種にもよると思いますが、【平ヶ岳】も【蛭ヶ岳】もリュック型ドッグキャリーバッグに収まる小型犬の方が無難と思われます。