先週末、20代前半の娘が約5ヶ月間のアイルランド留学に旅立ちました。
出発当日は、僕も妻も休みを取りました。天気が良く、風も爽やかで、気持ちの良い1日でした。
娘は、朝から忙しそうで、美容院に行ったりしていました。
今日のような日に、よく合う音楽は、菅原紗由理 「 君がいるから」でしょうか。この曲は、メロディも歌詞も全部いいのですが、特に「信じ続けることが奇跡を呼んで未来に繋がって行くよ」という部分が印象的です。
午後10時過ぎに成田空港発なので、夕方、自宅を出発しました。
ポチ(トイプードル 16歳1ヶ月 オス)は空港に連れて行くことが出来ないので、出発前に、僕と妻と娘とポチと一緒に写真を撮りました。
20年24万キロ乗り続けているR53 BMWミニに、重いスーツケースを載せて、妻と一緒に娘を成田空港まで送っていきました。こんな大切な日に車が故障したら大変だと思いましたが、調子よく走ってくれました。
娘は就職浪人をすることになってしまいましたが内定をもらうことが出来ました。
来年の4月まで、かなりの期間があるので、約5ヶ月間、留学することになりました。
娘は学生時代、コロナ禍で交換留学ができなかったので、考えようによっては、ちょうどよかったと言えるかもしれません。
カタールのドーハ・ハマド国際空港が経由地で数時間滞在したそうです。空港は豪華な雰囲気だったそうです。
現在の中東情勢を考えると少し心配だったのですが無事目的地に到着することが出来ました。
娘は高校生の頃から中東に興味を持ち始め、大学でも中東について学びました。
数時間でも中東に滞在することが出来たことは、よい経験になったと思います。
話が少しそれますが、娘が高校生の時に書いたレポートを読ませてもらったことを思い出しました。
色々なことが書かれていましたが、「将来は中東と日本の架け橋となるような仕事をしたい」という部分が印象に残っています。
アルベルト・シュバイツァーの言うところの"少年の頃の理想主義"でしょうか。
「少年の頃の理想主義の中に、人間にとっての真理が潜んでいる。
そして少年の頃の理想主義は、何ものにもかえることが出来ない人間の財産である。」
この短い文章に込められた意味について、僕は次のように解釈していますが正しいのかどうかは分かりません。
「子供の頃は誰でも純粋な心で高い理想を持っている。しかしながら成長するにつれて現実的になり、純粋な心で高い理想を思い描くことが少なくなってしまう。でも、純粋な心で高い理想を思い描く気持ちは、かけがえのないものなので、大人になっても、たまには思い出してください。」
娘が現在、当時のような気持ちを持っているのかどうかは分かりませんが、例えば、拡大解釈して「人と人の架け橋となる」と考えると幅が広がりますし、当時のような気持ちは持ち続けていて欲しいな、と思います。
娘は異国の地で、しばらく過ごすことになるので、時には寂しい気持ちになることがあるかもしれません。そこで、家族やポチの写真を渡しました。なるべく嵩張らないように、簡素なミニアルバムに、はがきサイズの写真を40枚ほどと、気に入った写真を飾ることが出来るように、厚紙で出来た簡素な写真立ても一緒に渡しました。
成田空港に着いてから、かなり時間があるので、一緒に夕食を食べたり、展望台から夜の空港を眺めたりしました。娘が乗る飛行機はすでに到着していました。
娘は来年4月から働き始めますが、留学の経験を活かして充実した社会人生活をスタートさせてほしいと思います。
僕は娘に、ちょっとしたアドバイスとして、もらった給料分だけ働くというよりは、もらった給料分以上の仕事をするとよいと思う、と言っておきました。
やがて搭乗開始時刻になり娘はアイルランドへ旅立って行きました。