MINIPOCHI’s diary

僕は50代後半、妻は50代半ば、東京在住です。子供二人、犬一匹(16歳のトイプードル、ポチ)、20年11ヶ月、246,432Km乗り続けてきたR53 BMWミニ JCWは本当に楽しい車でした。現在は2022年式アウディRS3セダン(GYDNWF)です。ドライブ、株式投資、ペット、オーディオ、音楽、時計等、雑記ブログです。

【SDGs】【理念としての民主主義】名曲【イマジン】

 僕は、趣味と実益を兼ねて日本株投資をやっています。当然のことながら株式投資はお金について語られることがほとんどですが、株式投資を通して知識の幅が広がるというメリットもあると思います。情報収集のために、毎日、日経電子版等に目を通していますが、「ESG」や「SDGs」に関する記事も多いです。

 僕の中でSDGs【理念としての民主主義】名曲【イマジン】がつながったので記事にしてみました。

 「ESG」と「SDGsは、共通する部分が多いと思いますが、違いについてJMAMのウェブサイトによると次のように説明されていました。重要と思われる部分は僕が太字にしました。

ESGは企業が経営を進めるうえで重視される要素であるのに対し、SDGsは国や企業などが持続可能な世界を実現するための目標です。企業がESGに配慮しながら活動を進めれば、結果としてSDGsで定められている目標達成を実現できると考えられています。そのため、企業がESGやSDGsに取り組む際は、両方をセットにして取り組む場合がほとんどです。」

 「ESG」について、同じくJMAMのウェブサイトでは次のように説明されていました。重要と思われる部分は僕が太字にしました。

「ESGのそれぞれのアルファベットは、「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(ガバナンス)」を表しています。企業が成長していくためには、ESGの3つの観点が必要不可欠であるという考え方です。」

 企業経営における「ガバナンス」コーポレートガバナンスの略称になるようです。

コーポレートガバナンスについては大和証券のウェブサイトの「金融・証券用語解説」では次のように説明されていました。

「企業経営がステークホルダー(利害関係者)に対して適性になされているかをチェックするための仕組みや体制のこと。英語表記「corporate governance」の日本語読みで、「企業統治」と訳されています。企業経営者の暴走を阻止するための方策で、社外取締役や社外監査役の導入・増員や、経営監視に関する各種委員会の設置、情報開示の適正化などが強化手段とされています。」

 

 今回はSDGsについて調べてみることにしました。

 SDGsについては、書籍がたくさん出回っていますが、ピンとこない本が多いと思います。探せば良書もあるのかもしれませんが、外務省のウェブサイトで調べるのが一番手っ取り早くて良いと思います。

www.mofa.go.jp

SDGs」については、外務省のウェブサイトによりますと、次のように説明されています。重要と思われる部分は僕が太字にしました。

「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。」

 SDGsといえば「17のゴール」が有名ですが、「169のターゲット」に触れられることは少ないと思います。「持続可能な開発のための2030アジェンダに触れられることは更に少ないと思いますが、「持続可能な開発のための2030アジェンダの核心部分として「持続可能な開発目標(SDGs)」についての記述がありますので、「持続可能な開発目標(SDGs)」の理解のためには「持続可能な開発のための2030アジェンダを読むことが不可欠だと思います。「アジェンダ」という言葉は馴染みのない言葉で分かりにくいのですが、「実現すべき計画」といった意味合いでしょうか。

 「持続可能な開発のための2030アジェンダは、2015年9月の国連サミットで、193の国連加盟国の全会一致で採択されたものです。ちなみに2013年から2015年の国連加盟国は下記の193ヶ国です。

www.unic.or.jp

 リストを見ると、あらゆる国が名を連ねています。国連の採択がどのようなものなのか、僕にはよく分かりませんが、民主主義のプロセスを経て、全会一致ということだと思います。これは奇跡に近いことなのではないでしょうか。

 崇高な理念を持つ「持続可能な開発のための2030アジェンダは人類の宝物といえる文書かもしれません。崇高な理念が傷つけられることがないように、SDGsウォッシュ等には要注意といったところでしょうか。

 国連決議が193もの加盟国の全会一致で採択されたということは「民主主義」がうまく機能したということでしょうか。「民主主義」については様々な捉え方が出来ますが、ここでは「理念としての民主主義」がうまく機能したということでしょうか。宇野重規著「民主主義とは何か」(講談社現代新書)では、民主主義がどのようなものなのかについて述べられていますが、まとめると次のようになると思います。

 ・民主主義は多数決なので、反対した人も従ってもらう必要がある。しかしながら民主主義の下、すべての人間は平等なので少数派の意見も尊重しなければならない。(民主主義は王様や貴族のような特権的な存在を認めず全ての人間を平等な個人とみなす。)

 

 ・公正な選挙を通じて国民の代表を選ぶのが民主主義であるが、選挙だけが民主主義ではない。自分たちの社会の課題を自分たち自身で解決していくことも民主主義である。(現代世界において、民主主義国家とそうでない国家を区別する最大の基準は公正な選挙の有無である。しかしながら選挙以外の日常的な市民の活動においてこそ民主主義の真価が問われるはずである。)

 

 ・民主主義は国の制度のことであるが、それだけではなく理念でもある。(国民が主権者であり国民の意思を政治に適切に反映させる具体的な仕組みが民主主義である。一方で理念としての民主主義は、ジェンダー、人種、宗教などによる差別や不平等の問題を一つひとつ乗り越えていき、平等な人々がともに生きていく社会をつくっていくための終わることのない過程である。)

 

「持続可能な開発のための2030アジェンダについて日本語は仮訳しかないのですが外務省のサイトで紹介されています。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/000101402_2.pdf

 「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の前文で下記の記述がありました。重要と思われる部分は僕が太字にしました。

 「このアジェンダは、人間、地球及び繁栄のための行動計画である。これはまた、より大きな自由における普遍的な平和の強化を追求ものでもある。我々は、極端な貧困を含む、あらゆる形態と側面の貧困を撲滅することが最大の地球規模の課題であり、持続可能な開発のための不可欠な必要条件であると認識する。すべての国及びすべてのステークホルダーは、協同的なパートナーシップの下、この計画を実行する。我々は、人類を貧困の恐怖及び欠乏の専制から解き放ち、地球を癒やし安全にすることを決意している。我々は、世界を持続的かつ強靱(レジリエント)な道筋に移行させるために緊急に必要な、大胆かつ変革的な手段をとることに決意している。我々はこの共同の旅路に乗り出すにあたり、誰一人取り残さないことを誓う。

SDGs( 17 の持続可能な開発のための目標と、169 のターゲット)」については、

ミレニアム開発目標MDGsを基にして、ミレニアム開発目標が達成できなかったものを全うすることを目指すものである。」

と説明されています。「ミレニアム開発目標MDGs)」は下記で説明されています。

www.mofa.go.jp

 SDGs( 17 の持続可能な開発のための目標と、169 のターゲット)」は、

「統合され不可分のものであり、持続可能な開発の三側面、すなわち経済、社会及び環境の三側面を調和させるものである。」

とも説明されています。

 

 「持続可能な開発のための2030アジェンダを要約すると下記のようになると思います。

極端な貧困を含む、あらゆる形態と側面の貧困を撲滅することが最大の地球規模の課題であり、持続可能な開発のための不可欠な必要条件

気候変動は最大の課題の一つであり、すべての国の持続可能な開発に悪影響を及ぼす。

・包摂的で持続可能な経済成長の継続は、繁栄のために不可欠

・計画の実行にあたっては誰一人取り残さないことが重要。

 

 「持続可能な開発のための2030アジェンダのとても大きな目標の実現のための、具体的な目標として「 17 の持続可能な開発のための目標」があり、「 17 の持続可能な開発のための目標」の実現のための更に具体的な「169のターゲット」という指針が示されているのだと思います。

「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の前文では、ゆるぎない普遍的な原則が貫かれていますので、とても大きな目標を実現するための強力な指針になるのだと思います。

 

 SDGsについて色々調べてみると、意外と名曲「イマジン」の世界と通じるものがあると思いました。

 「イマジン」はジョンレノンとオノヨーコの名曲ですが、今では作者の元を巣立っていき、いろいろな人の心に寄り添うような曲になっているという面もあると思います。

 

歌詞の解説としては下記の動画が分かりやすいと思いました。

www.youtube.com

 「イマジン」の歌詞については、いろいろな捉え方ができると思いますが、僕は、描かれているユートピアのような世界については、ジョンやヨーコが伝えたいメッセージと表面的に書かれていることは必ずしも一致しないという気がしています。核心部分は「君は僕のことを夢想家だというかもしれない  でも僕1人じゃないはず  いつかあなたもみんなも仲間になる事を願って  きっと世界は1つになるんだ」でしょうか。下記の動画は英語と和訳の字幕があり、映像も含めて「イマジン」の世界がよく表現されていると思います。

www.youtube.com