MINIPOCHI’s diary

僕は50代後半、妻は50代半ば、東京在住です。子供二人、犬一匹(16歳のトイプードル、ポチ)、20年11ヶ月、246,432Km乗り続けてきたR53 BMWミニ JCWは本当に楽しい車でした。現在は2022年式アウディRS3セダン(GYDNWF)です。ドライブ、株式投資、ペット、オーディオ、音楽、時計等、雑記ブログです。

初心者ですが日本株投資をやっています。 ウクライナ情勢他 地政学的リスク

 

 

 

世の中が穏やかで、株価が右肩上がりで上昇していけば、言うことはないのですが、現実の世界は次から次に株価に悪影響を及ぼすような出来事が起こります。

 このところ、ウクライナ情勢についてのニュースがよく流れています。少し前に買った「サクッとわかる ビジネス教養 地政学  奥山真司 監修 新星出版社」という本を読み返してみました。この種のニュースを耳にするたび、なぜそんなに国どうしで対立するのだろうと思ってしまいますが、それは、世界中の国家が、一般の人々の感覚とは大きくかけ離れた、地政学的な戦略に基づいた世界観によって動いているからだそうです。

 この本では、地政学について「国際政治を冷酷に見る視点やアプローチ」と定義しています。「国際政治での国家のふるまいは冷酷で残虐」という記述がありますが、国益を追求すれば、結果的にそのようになってしまうことがある、ということでしょうか。

 中国に関する興味深い記述がありました。中国は国内に50以上の少数民族がおり、国内を統制するための治安維持費が国防費を上回っている珍しい状態だそうです。2017年で国防費1.046兆元に対して治安維持費1.240兆元となっています。5年前のデータですが、現在はどうなのでしょうか。

 監修者は「「どのような状態が世界平和なのか」という世界観が、国や人、民族、宗教などによって大きく異なるため、少なくとも当分の間は世界平和を実現するのは難しい」と考えているようです。現在の状況については国際連合広報センターのウェブサイトの「国際の平和と安全」で詳しい記述があります。

 この本は次の文章で締めくくられています。「・・・自分たちに都合のいい安易な理想論や平和論に流されず、広い視野で、論理的に、背景にある思惑をも含め、世界そのものをとらえる能力を養う一助になれば幸いです。」

 地政学的リスクは世界経済に大きな影響を及ぼすことがありますので、株式投資をするにあたっても、地政学の問題の基本的な理解は不可欠だと思います。そのために上記の本はわかりやすくてよいと思いました。

 地政学リスクについて、別の視点からも考えてみました。現状より少しづつでも、状況を改善していくためには、次の時代を担う若者や子供たちの積極的な国際交流の場が必要ではないでしょうか。現在でも交換留学等、色々な国際交流の場はあるのかもしれませんが、オリンピックのような誰でも知っているような国際交流の場がもっと増えればよいと思います。特に、将来、国のリーダーとしての活躍が期待される層の国際交流が必要ではないでしょうか。国のリーダー層どうしがが、若い頃に交流経験があったり、またその国に対する実体験を通した理解があれば、まったく知らない国や人と交渉するよりも、交渉がスムーズに進む可能性が高くなると思います。