11年間位ほったらかしになっていた株式投資を2020年6月から再開しています。今月で3年1ヶ月になります。
再開前は投資額約173万円に対して評価額約235万円になっていましたので約62万円の含み益になっていました。2020年6月は日経平均が22,500円前後でしたので再開する時期としてはよかったと思います。
*内容は下記になります。
- 各種指数、為替、金利の動向
- 運用状況と年換算利回り
- 僕の日本株ポートフォリオと日経平均及びTOPIXとのパフォーマンスの比較
- 各種指数、為替、金利の動向の考察
- 6月の振り返りと今後の運用方針について
- 保有株について、評価金額上位5銘柄、評価金額下位5銘柄、含み益上位5銘柄、含み損下位5銘柄
*2023年6月末の指数、為替、金利
マーケットの変化をいち早く察知する試みの一つとして、色々な指数、為替、金利を、毎日チェックしています。
- 日経平均 33,189円(先月末から2,302円(7.45%)の上昇 )
- TOPIX 2,288ポイント(先月末から158ポイント(7.42%)の上昇)
- NYダウ 34,407ドル(先月末から1,499ドル(4.56%)の上昇)
- ナスダック13,787ポイント(先月末から852ポイント(6.59%)の上昇)
- S&P500 4,450ポイント(先月末から271ポイント(6.49%)の上昇)
- ブラジルボベスパ 118,087ポイント(先月末から9,752ポイント(9.00%)の上昇)
- 香港ハンセン 18,916ポイント(先月末から682ポイント(3.74%)の上昇)
- 中国企業指数 6,424ポイント(先月末から261ポイント(4.23%)の上昇)
- インドSENSEX 64,718ポイント(先月末から2,096ポイント(3.35%)の上昇)
- ユーロストックス50 4,399ポイント(先月末から181ポイント(4.29%)の上昇)
- WTI原油先物 70.64ドル(先月末から2.55ドル(3.75%)の上昇)
- NYMEX金先物 1,929ドル(先月末から53ドル(2.67%)の下落)
- 米ドル/円為替相場 144.32円(先月末から4.98円の円安)
- ユーロ/米ドル 1.0909ドル(先月末から0.0222ドルのドル安)
- ブラジルレアル 30.07円(先月末から2.55円の円安)
- 人民元 19.89円(先月末から0.30円の円安)
- インドルピー 1.7578円(先月末から0.0727円の円安)
- ユーロ 157.45円(先月末から8.52円の円安)
- 日本国債10年 0.395%(先月末から0.035%の下落)
- 米国国債10年 3.837%(先月末から0.191%の上昇)
- LME銅3ヶ月先物 8,315ドル(先月末から226ドル(2.79%)の上昇)
- SOX指数 3,673ポイント(先月末から220ポイント(6.37%)の上昇)
- バルチック海運指数 1,091ポイント(先月末から114ポイント(11.67%)の上昇)
*運用状況と年換算利回り
2023年6月末時点での運用状況は下記になります。証券口座は大和証券のみです。現物日本株56銘柄で、売却益と配当はすべて再投資です。
- 56,256,945円(取得金額「投資金額+配当+売却益」)
- 53,635,970円(評価額)
- 43,000,000円(投資金額)
- 37,553,165円(保有株取得額)
- 34,932,190円(保有株評価額)
- +13,256,945円(売却益+配当)
- -2,620,975円(含み益-含み損)
- +10,635,970円(売却益+配当+含み益-含み損)
- 18,703,780円(買付余力)
年換算利回りは下記になります。
- 24,296,220円(投資額-買付余力)に対する13,256,945円(売却益+配当)の2020年6月以降の年換算利回り17.69%(税引き後)
- 24,296,220円(投資額-買い付け余力)に対する10,015,970円(売却益+配当+含み益-含み損-2020年6月以前の含み益)の2020年6月以降の年換算利回り13.37%
*最近PBRについて「仮にその会社が解散した場合・・・」というのをよく耳にします。PBRとは関係ないのですが「仮に・・・」という考え方が気になりました。資産運用は連続しているものですが、仮にある時点でやめた場合の成績を考えてみることも意味があると思うので、仮に全株売却した場合のリターンと年換算利回りも検討することにしました。
- 43,000,000円(投資金額)に対する11,180,159円(仮に全株売却した場合の利益概算)のリターン 約26.00%(税引き後)
- 43,000,000円(投資金額)に対する11,180,159円(仮に全株売却した場合の利益概算)の2020年6月以降の年換算利回り 約8.05%(税引き後)
*僕の日本株ポートフォリオと日経平均及びTOPIXとのパフォーマンスの比較
大和証券のダイワダイレクトでは保有株のパフォーマンスと株価指標との比較のグラフが示される分析ツールがあります。視覚的には分かりやすいのですが、正確な数値が示されているわけではないので目分量で約何%としています。
- 保有株の3年間のパフォーマンス 約163.0%
- 日経平均 約148.0% TOPIX 約146.0%
- 保有株の1年間のパフォーマンス 約126.0%
- 日経平均 約128.5% TOPIX 約124.0%
- 保有株の6ヶ月間のパフォーマンス 約120.5%
- 日経平均 約127.0% TOPIX 約120.8%
- 保有株の3ヶ月間のパフォーマンス 約114.0%
- 日経平均 約119.2% TOPIX 約114.5%
保有株の、3か月間~1年間のパフォーマンスは、TOPIXとの比較では大体同じくらい、日経平均との比較では少し下回っています。平均的なパフォーマンスではあるものの、主力銘柄の上昇には追い付いていないといったところでしょうか。保有株の3年間のパフォーマンスは日経平均やTOPIXをある程度上回っています。
パフォーマンスの比較は参考にはなると思いますが、実際には、例えば3年間のパフォーマンスで、同じ銘柄構成で3年間保有し続けているわけではないので、実際の運用成績とは異なります。
ふと思ったのですが、日経平均やTOPIXのインデックスファンドを一括購入すれば、かなりのパフォーマンスが得られると思います。ただ、実際に投資するとなると下落のリスクが心配になるので積み立てが一般的だと思いますが、その場合でも3年間で8%くらいの年率なのでまずまずのパフォーマンスだと思います。
考えてみれば、バフェット氏やマルキール氏が推奨している、S&P500インデックスファンドの長期投資は手間ひまかけずに優れたパフォーマンスが得られる最強の投資かもしれません。マルキール氏は著書の中でS&P500インデックスファンドについて、「長期的にはほとんどの投資のプロを上回るパフォーマンスを上げることができるのだ。」と述べています。
僕の日本株投資は、趣味も兼ねていますので、投資の巨人の教えにあえて従わずに個別株投資で、インデックスファンドを上回る成績を上げることに挑戦したいと考えています。
*各種指数、為替、金利の動向の考察
2023年6月は、日経平均やTOPIXが先月に引き続き、かなり上昇しました。日本株だけでなく、チェックしている他の市場もすべて上昇しています。特にナスダックやS&P500は、かなり上昇しています。WTI原油先物金価格、LME銅3ヶ月先物、バルチック海運指数も上昇しています。景気の先行きに楽観的な見方が広がっているのでしょうか。
ドルやユーロの他、チェックしているすべての通貨に対して、円相場は先月より円安になっています。日銀の金融政策に対する安心感が要因のひとつでしょうか。
*6月の振り返りと今後の運用方針について
僕の日本株ポートフォリオの含み益-含み損はマイナス2,620,975円と、先月末から86万円ほど改善しました。株価指数が上昇すると含み損も少なくなるようです。
配当を含む利益確定分は先月末から税引き後で1,909,884円(配当203,288円、利益確定1,706,596円)増えて、13,256,945円(税引き後)になりました。今月も、だいぶん増えました。
含み損には、かなり耐えられるようになってきたと思いますが、許容度について考えてみました。
約3年間の運用期間の中で、最も含み損が大きくなったのは2022年9月30日で保有株の取得金額約4,282万円に対して約833万円の含み損(約19.5%)でした。約844万円の利益確定分を考慮しても11万円弱しか浮いていない状況でした。
この時の状況を参考にして、株の取得金額5,000万円に対して20%の含み損1,000万円くらいを許容度の目安にしたいと考えています。
保有銘柄数は56銘柄です。先月と同じ銘柄数です。買付余力は18,703,780円です。日本株はかなり上昇していますので、やはり下落のリスクが気になります。含み損には細心の注意を払っており、買付余力は、先月末の約1,005万円から、かなり増えました。尚、7月に入ってからキーエンス株を買うなどしたので7月5日現在の買付余力は890万円弱です。キーエンスは購入単位が約680万円と大きすぎるので少し不安なのですが、外国人好みの主力大型株は中長期的には何とかなると思います。
今後も、株価の動向には注意を払い、下落時には出来る範囲で速やかに現金化できるようにしたいと考えています。
日本株に大きな影響を及ぼす米国株市場については、6月26日のピクテジャパンの無料投資セミナーが、たいへん参考になりました。講師は田中純平氏でした。
間違っているかもしれませんが、僕なりの大まかな解釈は次の通りです。
*FRBが示唆した追加利上げを市場はあまり材料視していないようですが、BOE、BOC、RBAはサプライズ利上げを行なっています。FRBの動きと市場の反応については注視が必要だと思います。
*過去の米国景気後退期では失業率が上昇していますが、現在は落ち着いた状況です。
*米経済の予想外の底堅さの要因のひとつとして、過剰貯蓄の存在があるといわれています。米SF連銀は、米国の過剰貯蓄が今年10-12月期に消失する可能性を指摘しています。この時期に何も起こらなければいいのですが、この時期に米失業率が上昇するきざしがないか注意が必要かもしれません。
*米国破綻銀行の総資産額合計はリーマンショックを上回っているそうです。
*金融ストレスは落ち着いた状況だそうです。ふと思ったのですが、シャドーバンクについては、厳しい規制の枠外にあるので注意が必要とよく言われていたと思うのですが、最近そういった記事等を見かけなくなりました。ちなみに日経電子版で「シャドーバンク」を検索すると2023年5月12日の記事が最後です。「ノンバンク」で検索した場合は注意喚起の記事としては2023年6月20日が最後でした。シャドーバンクについては必要以上に心配する必要はないということなのでしょうか。僕は念のために注意しておきたいと思います。
*円高は日本株の下落リスクになると思いますが、当面は円安トレンドが続くのでしょうか。「米利下げ」や「日銀引き締め」は円高の要因になるので、絶えず注視しておきたいと思います。
*米株市場は超大型成長株の上昇が目立つようです。
*世界のAI市場規模は高成長が予想されているようです。2030年頃で約1兆ドルと言われていますので、たいへんな市場規模だと思います。
*保有株について、評価金額上位5銘柄、評価金額下位5銘柄、含み益上位5銘柄、含み損上位5銘柄
- 評価金額上位5銘柄
- レーザーテック 2,157,500円 評価損益率 -3.41%
- 東京エレクトロン 2,056,000円 評価損益率 +6.17%
- アドバンテスト 1,915,000円 評価損益率 +4.58%
- 豊田通商 1,427,800円 評価損益率 -1.45%
- ソニーグループ 1,296,500円 評価損益率 -4.16%
- 評価金額下位5銘柄
- そーせいグループ 150,500円 評価損益率 -49.66%
- ウエストHD 249,400円 評価損益率 -63.02%
- ヤマトHD 260,300円 -21.06%
- 住友化学 261,900円 評価損益率 -6.61%
- 出光興産 288,600円 評価損益率 -17.85%
- 含み益上位5銘柄
- 東京エレクトロン +119,500円 評価金額 2,056,000円 評価損益率 +6.17%
- アドバンテスト +84,000円 評価金額 1,915,000円 評価損益率 +4.58%
- スズキ +36,800円 評価金額 520,100円 評価損益率 +7.61%
- ANA +34,000円 評価金額 685,200円 評価損益率 +5.22%
- ルネサスエレクトロニクス +30,100円 評価金額 692,200円 評価損益率 +5.89%
- 含み損下位5銘柄
- リクルート -578,035円 評価金額 912,600円 評価損益率 -38.77%
- ウエストHD -425,150円 評価金額 249,400円 評価損益率 -63.02%
- ニデック -408,342円 評価金額 784,500円 評価損益率 -34.23%
- 中外製薬 -178,218円 評価金額 408,600円 評価損益率 -30.37%
- ABEJA -155,095円 評価金額 761,000円 評価損益率 -16.93%
2020年6月から日本株投資を再開して、しばらくは右肩上がりだったと思います。2022年5月頃から含み損が大きくなってきました。株価の下落についての認識が甘かったと思いますが、最近は株価指数の上昇に伴い、含み損が少なくなってきました。またいつ含み損が増えてしまうかわからないので気を引き締めていきたいと思います。
保有銘柄について4項目をランク付けしてみると、結構ひどい運用状況に思えるのですが、それなりに利益は出ています。こまめに利益を確定して含み益が大きくなり過ぎないようにしていますが、この投資戦略が正しいのかどうかは分かりません。同じ銘柄について買ったり売ったりを繰り返すと、こまめに利益を確定することはできますが、平均取得単価が上昇しますので、銘柄によっては、ある程度そのままにしておくことにしました。東京エレクトロンとアドバンテストは、今のところ少しですが含み益の状態です。ソシオネクストは買ったり売ったりを繰り返していたのですが、一旦、全株売却しました。ABEJAも買ったり売ったりを繰り返していました。一旦、全株売却したのですが、また上昇しそうな気がして、再度ABEJAを買ったところ含み損の状態になってしまいました。
そーせいグループは急落してしまいましたが、購入金額が少なかったのでダメージは比較的少ないです。医薬品株は難しいと思います。医薬品株は武田薬品のような銘柄が無難なのかもしれません。