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オーディオの醍醐味の一つに、色々工夫しながら自分の思い描く音に近づけていくことが挙げられると思います。僕が理想とする音は、耳障りでなく情報量の多い音です。あと言葉で言い表すのは難しいのですが現代のソニーらしい音です。
あれこれやっていて思うのは、オーディオの音質改善は、「明らかに効果があるもの」「効果があるような気がするもの」「明らかに効果のないもの」の間を行ったり来たりしながら少しずつ理想に近づけていく作業だと思います。
現在のシステムはすべてソニー製で、プレーヤーはHAP-Z1ES、アンプはTA-A1ES、スピーカーはSS-NA5ESpeです。最初に手を付けたのはスピーカースタンドです。価格の割にしっかりした感じの8000円位のスタンドだったのですが、何となく落ち着かない音の原因がスピーカースタンドに原因の一つがあるような気がして補強しました。合板で30センチ四方位の箱を作りスタンドを固定し箱を砂で満たし上から蓋をしたところぐっと安定度が増したのですがスピーカーを載せる台の部分の強度が不足しているような気がしてL字金具で補強しました。だいぶんよくなったと思ったのですが、木材固有の音色が感じられるような気がしてカーペットを貼り付けたところ大体納得のいくものに仕上がったのですが、1台30キロ超のめちゃくちゃ重いスピーカースタンドになってしまいました。見た目はそれほど悪くはないものに仕上がったと思いました。次にプレーヤーの天板を外して中を見てみたのですが、改善できそうな所はなかったので、すぐ元に戻しました。次にアンプの中を見てみました。スピーカー端子への内部配線は、ラグ端子をナットで締め付けてありました。ここは大きめの半田ごてを使ってはんだ付けしました。アンプはプリント基板等半田づけで部品がつながれていますのでスピーカー端子部分だけ半田づけしてないというのは音質面というよりはコスト面を考えての処理だと思います。次にかなり迷ったのですが、スピーカーも外してみることにしました。まず端子部分を外してみたところスピーカー端子への配線は端子が差し込まれていました。これで十分なのかもしれませんが、なんかグラグラした感じが気になりここも半田づけしました。スピーカーユニットへの配線も端子が差し込まれていましたがここもしっかり半田付けしました。音がよくなったかどうかですが、良くなったような気がします。少なくともメーカーの音作りのバランスが崩れてつまらない音になってしまったという感じはしませんでした。以前所有していたボーズ901というフラッグシップスピーカーも半田づけではなくワイヤラッピングで配線されていました。僕は色々自作してことがあるためか、なんか差し込んであるだけとか締め付けてあるだけというのが気になります。少なくとも半田づけしたほうが経年変化には強いと思います。
エージングが進んできたこともあるのかもしれませんが、現在の音質には概ね満足しています。どちらかといえば比較的近くで比較的小音量で聴くのに適したシステムでしょうか。
最後に、これらのことは僕が好きでやっていることで人にお勧めしているものではありません。