ピクテ・ジャパン会場開催セミナー【世界株式市場の動向と今後の見通し「ボルカー時代」の投資戦略】に行ってきました。
午後6時半から45分ほどのセミナーでした。
僕はYouTubeでピクテ・ジャパンの動画を時々視聴していています。おそらく以前、無料登録したのだと思いますが、新しい動画の情報などがメールで届きます。
その中で無料対面セミナーのお知らせがあったので、今回申し込んでおいたものです。
場所は丸の内パークビルディング21Fのピクテ・ジャパン東京オフィスです。商業施設などもありますが、三菱商事や日本製鉄も入居しているビルです。東京駅前の一等地です。
東京駅周辺を訪れるのはしばらく振りですが、日本の中心という感じがします。新宿や渋谷とは、また違った緊張感のある空気が感じられます。たまにしか訪れないのでそう感じるのでしょうか。
午後6時過ぎに会場に入りました。70席ほどの会場にはプロジェクターのスクリーンが下ろされていました。スクリーンの後方は、本棚に本が置いてある場所が見えました。動画配信でよく見る場所です。
午後6時半からセミナーが始まりました。講師は動画にもよく出演している田中純平氏です。
特に目新しい内容ではなかったと思いますが、現状をより深く理解することができたと思います。
僕の解釈が間違っている部分があるかもしれませんが、今回のセミナーで印象に残ったことは、概ね次のような内容でした。
アメリカ、欧州、日本の主要株価指数を比べてみた場合、日本株は相対的には堅調な動きとなっています。これについては、欧米と日本を比べてみた場合、日銀だけが金融緩和政策を行なっていること、日本では欧米ほどインフレが進んでいないこと、等が理由として挙げることができるそうです。しかしながら、急速な円安は懸念材料だそうです。
相場サイクルについての解説もありました。「金融相場」「業績相場」「逆金融相場」「逆業績相場」について、S&P500指数、市場予想PER、市場予想EPSを見た場合、現在は「逆金融相場」だそうです。株価の更なる下落についても注意が必要だそうです。
米国CPIについて、総合指数については鈍化傾向が見られるものの、これはエネルギー価格の下落によるところが大きく、サービス価格は上昇を続けており、FRBは警戒を強めているそうです。国際商品先物価格は概ねピークアウト、「供給不足」を起因としたインフレ圧力も低減していたことから市場では楽観的な見方が広がっていたものの、家賃と帰属家賃(持ち家を他人に貸した場合に想定される家賃)の上昇が加速しており、大きな懸念材料となっているようです。
アメリカにおけるインフレ率と失業率の関係性は薄いようです。
歴史的低水準にある米国失業率ですが、過去のデータでは景気後退期と失業率の上昇には関係性が見られるようです。
FRBの使命は「雇用の最大化」と「物価の安定」の追求ですが、パウエル議長は、インフレファイターとして名高いボルカー元FRB議長の金融政策について語るなど、「雇用の最大化」より「物価の安定」を優先する姿勢を示しており市場関係者は景気の先行きについて警戒しているようです。
日経電子版を読んでいるとピクテ・ジャパンの専門家の見解もよく紹介されています。今回は株式市場の第一線で活躍している専門家の解説を直接聞くことができてよかったと思います。
話は変わりますが、9月26日は日経平均が722円も下がりました。今後どうなるのでしょうか。しばらくは静観でしょうか。
参考までにピクテ・ジャパンのYouTubeでのサイトは下記になります。