MINIPOCHI’s diary

僕は50代後半、妻は50代半ば、東京在住です。子供二人、犬一匹(16歳のトイプードル、ポチ)、20年11ヶ月、246,432Km乗り続けてきたR53 BMWミニ JCWは本当に楽しい車でした。現在は2022年式アウディRS3セダン(GYDNWF)です。ドライブ、株式投資、ペット、オーディオ、音楽、時計等、雑記ブログです。

【著名投資家ハワード・マークス氏へのインタビュー動画】~株式投資の考え方について~

 YouTubeで、著名投資家ハワード・マークス氏へのインタビュー動画で分かりやすいものを見つけました。

タイトルはウォール街の重鎮ハワード・マークスが語る「経済予測を信じない投資」の極意【モーサテプレミアム特別コンテンツ】」です。

www.youtube.com

 ハワード・マークス氏といえば、有名な二冊の本があります。【投資で一番大切な20の教え】【市場サイクルを極める】です。【投資で一番大切な20の教え】の中でも、8番目の「サイクルに注意を向ける」が特に重要ということで後に出版されたのが【市場サイクルを極める】です。

 僕は二回読みましたが、まだまだ、これらの本の内容を十分に理解できていないと思います。繰り返し読んで、これらの本の内容について理解を深めていきたいと考えています。

 たまたま上記の動画を見つけた時、これらの本で述べられていることの本質が凝縮されている、内容の濃い動画だと思いました。

 ハワード・マークス氏の投資スタイルの重要な部分である「マクロ経済予測を信じない投資」については、どのように解釈すればよいのか、なかなか難しいところです。

例えば、2022年5月26日の日経電子版で、ハワード・マークス氏は次のように述べています。

――米景気後退入りの時期はいつとみてますか。

「オークツリーはマクロ予想に基づいて投資を判断しない。自分の予想を信じていないし、他の人にも私の予想に賭けてほしくないが、おそらく24年だろう」

www.nikkei.com

 動画の中でマークス氏は「重要な情報」「知り得る情報」という二つの基準を満たして、初めて「情報は好ましい」となり、「知り得ること」に基づいて投資をすると述べています。個別企業、産業、株式について、より小さく投資対象を見る大きな見方はしない、とも述べています。経済・市場・通貨・金利の未来を予測するマクロ経済予測は重要ではあるものの、しかしそれは「誰も知り得ないもの」だ、と述べています。

 FRBが「インフレは一時的である」とマクロ経済予測を誤ったことについては、FRBは非常に難しい仕事をしていることに理解を示しながらも、マクロ経済の未来を予測できるような有利な立場の人はどこにもいないことのひとつの例としています。

 他にマークス氏は、次のようなことを述べています。

経済予測の結果に投資資金を賭けるべきではない

・プロ投資家は、不確実性とうまく付き合い、非現実的な期待が織り込まれた市場を避ける。非現実的な期待が現実になったり思わぬサプライズがあったりしたとき、市場が大きく揺れた時にそれらを利用すること、他者と一緒に投資するのではなく他者を相手に競う

簡単に売買ポジションを変えないことが重要、ほとんどの人は取引しすぎ、しかもほとんど感情的に売買している。

・物事がうまくいっているのを見ると高い値段で買っている、株価が下がると安く売る、これは本来やるべきことと反対だ、まったく売買しないほうがほとんどの人はうまくいくと思う。

・私たちの業界ではどんな情報でも市場の雰囲気がポジティブな解釈になるかネガティブな解釈になるかをきめる、経済データに対していちいち反応しないことが重要だ。

より長期的な展望を持つことが重要

・現実世界での物事は「かなり良い」と「そんなに良くない」の間で動くが、市場の心理は「完璧だ」から「絶望的だ」へと変化する。

・現在、サイクルのどのあたりに位置しているかについては「10年間ポジティブすぎる市場心理、現在はやや悲観寄りの中間点」。

「自分が何を知らないのかを知っている」FRBの金融引き締めにより今後1~2年は中程度の強さと長さの不況になるとの見方について独自の意見はない。

 

 僕は2020年6月から株式投資を再開して2年7ヶ月ですが、短い経験の中から自分なりの投資スタイルを模索しています。ハワードマークス氏の投資スタイルも参考にしています。

 毎日、保有銘柄の株価をチェックしているのですが、日経平均TOPIXが上昇すれば、全体的に保有銘柄の株価も上昇しますし、日経平均TOPIXが下落すれば全体的に保有銘柄の株価も下落します。また、日経平均TOPIXはNYダウやナスダックの影響を強く受けているように思われますので、日経平均TOPIX、NYダウ、ナスダック等の指数の動向をしっかり見ていくことが重要だと考えています。株価指数の動きについてはマクロ経済の動向が強く影響していると思います。そこでマクロ経済予測について市場のコンセンサスを参考にすることになるのですが、マクロ経済予測には前提条件があるので、前提条件の動向をしっかりと見ておくことが重要だと考えています。マクロ経済予測が外れることが多いことの原因のひとつには前提条件の変化があると思います。最近の例でいえば、日銀の政策修正があるのかないのか気になる所です。

 株式投資では「知り得ること」の正確性を高めることが重要だと思います。そのためには取捨選択をしながら質の高い情報にたくさん接することが必要だと思います。僕の主な情報源は日経電子版、大和証券の動画、大和証券のアナリストレポート、ピクテジャパンのセミナー、投資に関する書籍、TVのニュース等です。ジムロジャーズは、たくさんの情報に接していると見えてくるものがある、という意味のことを言っていたと思います。2021年12月17日の日経電子版では、ウォーレンバフェットが「少なくとも1日に500ページは本や書類を読むことだ。これは誰にでもできることだが、ポイントはこれをずっと続けることにある」と述べていたことが紹介されています。

www.nikkei.com

 毎日、たくさんの情報に接することで、市場が楽観的になり過ぎていたり、悲観的になり過ぎている状況を感じ取る感覚を身につけたいと考えています。

 経済予測の結果に投資資金を賭けるという考え方ではなく、正確性の高い情報に基づいて、日本株ポートフォリオをもっとも望ましいものにしていきたいと思います。市場は予測不能な動きをすることが多いので、後はなるようにしかならないといったところでしょうか。結果についてはなぜそのような動きになったのか、自分なりに分析して次につなげていく、という繰り返しになると思います。

 「簡単に売買ポジションを変えないことが重要」「経済データに対していちいち反応しない」「より小さく投資対象を見る、大きな見方はしない」については自分なりにどのように解釈すべきか、これからの課題です。