5月17日(水)の平日の休日は、ポチ(15歳 トイプードル オス)を連れて、神奈川県北西部、丹沢の最高峰【蛭ヶ岳(1673m)】へ行ってきました。ルートは大倉バス停ピストンで歩行距離は25~26キロ位だと思います。休憩を含むコースタイムは約11時間40分でした。ヤマビルは少しだけ、いましたが多くて困るようなことはありませんでした。
4月21日(金)の平日の休日は、西丹沢ビジターセンターから日帰りピストンで【蛭ヶ岳】へ行ってきました。その時、頂上付近で出会った方と少し話をしたのですが、その方の話によると、大倉バス停からの方が楽ですよ、ということでした。
その一言が何となく気になっていたので今回、大倉バス停から登ることにしました。
僕や妻は、ポチを連れて色々な場所をドライブして、豊かな自然に親しんだりしています。しかしながら、僕たちは本格的に登山を趣味としている訳ではありませんので、難易度が高いかもしれないと思う時は、無理は禁物ですので、僕とポチだけで行くことにしています。
「日帰りは大変かもしれないけれども、非日常的な奥深い自然に包まれている場所」に、高齢のポチを疲れさせることなく連れて行き、一緒に贅沢なひとときを過ごすのが、目的の一つなのですが、今回は【西丹沢ビジターセンターピストン】と【大倉バス停ピストン】の違いを確かめるのも目的の一つです。ポチがどう思っているのかは分かりませんが、おそらくそれなりに自然を楽しんでいると思います。
愛車のR53 BMWミニ JCWは、再修理が完了しました。走行距離はついに24万キロを突破しました。今回の走行距離は約180キロです。
BMWミニの修理中に利用したレンタカーのソリオやキャラバンは、それなりに楽しいクルマでしたが、R53 BMWミニ JCWも改めて楽しいクルマだと思いました。クルマとの一体感が印象的です。ロードインフォメーションがビシバシ伝わってきて、路面を触りながら走っているような感じです。
今回の記事の内容は下記になります。
- ルートについて
- 体の準備について
- 僕の登山経験等について
- ポチを疲れさせない工夫について
- 道具について
- 食料について
- 大倉バス停までの道のり
- 蛭ヶ岳登山の概要
- 登山後の体へのダメージ
- 「蛭ヶ岳(西丹沢VCピストン)日帰り登山」と「蛭ヶ岳(大倉BSピストン)日帰り登山」そして「平ヶ岳(鷹ノ巣ルート)日帰り登山」との比較
*ルートについて
今回のルート(大倉バス停~蛭ヶ岳[ピストン])はヤマケイアルペンガイド(山と渓谷社)で紹介されていました。「中級 1泊2日 標準コースタイム13時間10分」となっていました。グーグルの検索で調べてみたところでは、日帰り8時間台の人も多いようですが、そのような人たちは、相当な健脚だと思います。
25~26キロというのは日帰りとしては歩行距離が長すぎる気がするのですが、西丹沢VCピストンをこなすことが出来たので何とかなるだろうということで、登ってみることにしました。
*体の準備について
5月6日頃から、ストレッチとダイエットを始めました。ストレッチは脚の可動域を広げることと、正しい姿勢を保つことが主な目的です。短期間ですが、多少、体は柔らかくなったと思います。
脚の可動域が広いとケガの防止になりますし、岩がゴロゴロしている急坂等、両手両足を使うような状況でもパワーをセーブして効率よく登ることが出来ると思います。
登山の場合、主に脚の力が重要になると思いますが、効率的にパワーを発揮するためには体幹が正しい姿勢になっていることが重要だったと思います。体幹を正しい姿勢に保つためにストレッチポールを用いました。
ストレッチポールは色々なメーカーから発売されています。どれを選んでも同じようなものかもしれませんが、「ストレッチポール」という名称は登録商標ですので、LPN社のストレッチポール以外は類似品ということになると思います。
僕は身長約160cmだと思っていたのですが、前日の日帰り人間ドックで約159cmになっていました。最近の体重は65キロ前後ですのでBMI25.7前後で太り気味です。ダイエットで十分に体重を落とすことはできず、63.9キロ BMI25.3という軽肥満の状態でのチャレンジになりました。
*僕の登山経験等について
僕は、週末によくドライブに出かけて自然に親しんでいますが、本格的に登山を趣味にしている訳ではありません。
10年以上前に当時小学生だった娘と一緒に白馬岳、宝剣岳、涸沢カール等を登ったことがあります。すべて夏から秋にかけての登山でしたので安全性は高かったと思います。
2022年10月にポチを連れて日帰り登山で【平ヶ岳(鷹ノ巣ルート)】へ行きました。2023年4月にはポチを連れて日帰り登山で【蛭ヶ岳(西丹沢VCピストン)】にも行きましたので、油断は禁物ですが、少し自信がついてきました。
40代半ばから10年ほどボルダリングジムによく通っていましたがコロナ禍で中断してそのままになっています。もう再開はしないかもしれません。さほど上達はしなかったと思いますが、ボルダリングは面白かったです。レベルとしては4級~3級位だったと思います。グレードの甘いジムでは2級も時々登れました。
*ポチを疲れさせない工夫について
僕もポチも疲れを最小限にするためには、山の天気が大変重要だと思うので、「てんきとくらす」をメインに「ウェザーニュース」のピンポイント天気予報や「気象庁天気予報」を併用して、穏やかな日を選ぶようにしています。「てんきとくらす」については無料の情報しか使っていませんが、それでもかなり充実していると思います。
今回は、当初5月19日(金)を予定していたのですが、「てんきとくらす」を参考にして5月17日(水)に平日の休みを変更しました。
ポチは高齢なので、ほとんどモンベルのリュック型キャリーバッグの中です。平坦な道では、ポチが顔を出せるようにしていますが、険しい道では上部のメッシュ部分のファスナーも閉めて、ポチが飛び出さないようにしています。
尚、現在ではモデルチェンジで下記のモデルになっています。大きな違いはないと思いますが、改良型ではバッグ側面のメッシュ部分のファスナーが万が一壊れても犬が脱落しないように斜めにベルトが通されているようです。
夜、歩く場合の夜露や寒さへの対策として、プラ段ボールをカットしてバッグ側面のメッシュ部分を塞ぐことが出来るようにしました。プラ段ボールの切り口は危ないのでビニールテープで覆いました。
運動している僕と、じっとしているポチでは寒さの感じ方が異なるので温度計を持っていきました。10度位を下回った場合はポチの様子を確認しますが、今回は暑さのほうが少し気になりました。
ポチを包むことが出来るくらいの大きさにカットしたエマージェンシーシートも持っていきましたが今回は使いませんでした。
*道具について
ポチの体重は2.5キロほどですが、リュック型ドッグキャリーバッグに入れるとそれなりに重さを感じるので、なるべく荷物を軽くしています。重心を少しでも下げ、そして重いものを体の周りにバランスよく配置するようにしています。
また、取り出したいものをすぐに取り出すことができる工夫をしています。リュックのショルダー部分に小袋を二つぶら下げています。
また大きめのウエストポーチは大変重宝しています。ウエストポーチを前面に取り付け、食料とペットボトル3本を入れています。飲みたい時や食べたい時にさっと取り出すことが出来るのは疲労軽減に大きな効果があると思います。ポチ用の小さいペットボトルと、ミネラルウォーターはリュック側面のポケットに入れています。体の後ろはポチを始めとする重いもの、体の前には食料やペットボトルといった重いものをバランスよく配置することが出来るので、荷物がある程度重くても歩きやすいです。
僕は、基本的に天気の良い日にしか登山はしませんが、雨具はモンベルのレインポンチョです。ポチの入ったリュックごと、すっぽり収まります。ポンチョは風が吹くとめくれ上がることがあるので、別途ベルトを用意して腰の部分で締め付けることが出来るようにしています。
ヘッドランプはモンベルの3,000円位の【パワーヘッドランプ】を使っていますが「平ヶ岳」のナイトハイクでも十分な性能でした。モンベルでは更に強力な【EXパワーヘッドランプ】もありますが、一般的には【パワーヘッドランプ】で十分だと思います。
熊には絶対会いたくないので熊鈴は三つ取り付けています。また熊よけ用ラジオとしてモンベルの【H.C.マルチラジオ】を鳴らしています。少しでも軽くしたいので充電池は外して電池駆動のみにしています。このラジオにはライトが付いており、緊急用としてヘッドライトの代わりに使用することが出来ます。モンベルのラジオは便利ですが防水性はありません。大きさと重さについては、なんとか許容範囲だと思います。
もっと軽くて小さいラジオはたくさんありますが、平ヶ岳の登山で使用したものは、1回使用しただけで、蓋がいつの間にか取れてしまいました。
鈴やラジオは、周りの状況によってはラジオを消したり、鈴を鳴らないようようにすることもあります。
また、ナイトハイクをする場合など、誰もいないような所を歩く場合、熊撃退スプレーがあると心強いと思います。僕は腰にセットしています。
尚、今回のルートでは「熊警告」の看板はありませんでした。熊はいないのかもしれません。
モンベルのバキュームパックは、たいへん便利です。フリースやレインポンチョをコンパクトにまとめることが出来るので、リュックの中でポチ用のスペースが広くなります。
登山靴はモンベルの【マウンテンクルーザー600 ワイド メンズ】です。低山ハイキングから今回のようなハードな日帰り登山まで、快適にこなすことが出来る、良い登山靴だと思います。長時間歩くと右足首に当たる部分が痛くなることがあったのですが足首の部分だけに筒状のサポーターを折り返して短くして装着することで解消しました。最近、靴がよくなじんできたような気がしますので、サポーターはいらないかもしれませんが、痛くなるかもしれないので一応装着しています。
ポールは1本のタイプでモンベルの【2-Wayグリップ アンチショック】を持っていきました。上りも下りもあらゆる場面で重宝しました。
ズボンは登山用に適したユニクロ、下着の半そでシャツと上着の半そでシャツはモンベルにしました。フリースも持っていきましたが使いませんでした。
帽子は四国の田舎の両親から誕生日プレゼントでもらったものをかぶりました。登山帽のようなタイプは、野球帽のようなタイプより、疲労軽減の効果が高いような気がします。
このタイプの帽子は意外と疲労軽減の効果があるような気がしました。
日焼け止めクリームも疲労軽減や登山後の回復に有効だと思います。これは登山用の高価なものでなくても数百円のもので十分な気がしますがどうなのでしょうか。
*食料について
水分補給は【サントリー ダカラ 600ml】を3本とミネラルウォーター(500ml)1本を持っていきました。【サントリー ダカラ 600ml】は、凍らすことが出来る便利なスポーツドリンクです。飲みたい時に冷たくて解けている状態にしたいのですが、タイミングが少し難しいです。
途中の山小屋でコーラを2本飲みましたが、山小屋をあてにしない場合は3本ではやや少ないと思い、またポチ用の水も小さいペットボトルで十分ではあるものの、もう少し余裕があったほうがよい気がするので、ポチにも僕にも使えるようにするため500mlのミネラルウォーターも持っていきました。もちろんポチとペットボトルを共用するわけではなくポチ用の小さいペットボトルの水が少なくなった場合、ポチのペットボトルに触れないようにミネラルウォーターを補充するという具合です。
食料は菓子パン4個と井村屋のスポーツようかん10本です。菓子パンは1個、スポーツようかんは5本くらい余りました。僕にとってはベストの食料です。スポーツようかんは片手で絞り出して食べることができるので便利です。また菓子パンの「むしゃむしゃと食べる満足感」は疲れが癒されます。僕の場合は登山中のエネルギーゼリーやチョコレートバーは、いまひとつといった感じです。
エネルギーゼリーは登山前と登山後にアミノバイタルゼリーを1つずつ食べることにしています。BCAAがたくさん入っているので効果があるような気がするのですが実際のところはどうなのでしょうか。
*大倉バス停までの道のり
自宅から90キロほどの距離です。目的地近くでも心細くなる感じはなく道も普通の広さです。街灯もありますので、ハイビームにしないと運転しづらい道はありません。高速を降りてから一般道は10キロほどです。
僕は利用しませんでしたが、【大倉バス停】近くには【山カフェ丹沢】という施設があります。
ナイトハイクをする場合、24時間営業のコインパーキングを利用することになります。僕は下記の駐車場を利用しました。
*蛭ヶ岳登山の概要
午後8時に仕事を終えて自宅に帰り準備をして、夜中の0時頃に出発しました。寝る時間がないのですが3日前の日曜日は割とゆったり過ごしたので、登る前のコンディションとしてはまずまずだったと思います。夜中の1時半頃に「大倉バス停」に到着しました。車は数台駐まっていたと思います。【平ヶ岳】や【西丹沢ビジターセンター】の駐車場のように、ライトがないと真っ暗ということはないので準備しやすかったです。バス停のところにトイレもあります。
深夜2時20分頃にスタートしました。1泊2日が推奨されているようなルートを日帰りで登る場合、暗いうちから登って太陽の日差しのダメージを少なくすることは疲労軽減に有効だと思います。また次の日が仕事の場合は、早めに自宅に到着することが疲労回復に有効だと思います。
登山口が意外と分かりづらく少し迷ってしまいました。
まず、バス停横の車道の緩やかな上りを歩いて行きます。
僕は下記の場所で道を間違ってしまいました。「ストリートビュー」と「場所」を示しておきました。僕は左に進んでしまったのですが、自販機のある方へまっすぐ進むのが正解です。数分歩いたところで気づいたので大きなタイムロスにはなりませんでした。
次に下記の場所は、まっすぐではなく左側の細めの道を進みます。ここは道標があるので迷いませんでした。「ストリートビュー」と「場所」を示しておきました。
ここからはひたすら歩き続けます。かなり歩きやすい道が、かなり続いています。
意外にも、熊注意の看板はありませんでした。このルートに熊はいないのでしょうか。途中、四つの光る眼を目撃しましたが、おそらく小さめの鹿が二頭いたのだと思います。
このルートは、道が整備されていて山小屋も多く安心感があります。
永遠に階段が続いているように思える有名な「バカ尾根」は思ったほど大変ではないと思いました。少しでも体力を消耗しない歩き方を工夫しました。股関節の柔軟性を高めておくと効率よく登れるような気がしました。
早朝5時頃「花立山荘」付近で鹿と目が合いました。写真に収めることが出来ました。鹿はどこかに行ってしまいました。
早朝5時30分位に【塔ノ岳】に到着しました。「山と高原地図(昭文社)」の標準コースタイムより30分ほど早く到着しました。うっすらと富士山が見えました。ちらほら人がいました。ここで少し休憩しました。パンを食べました。
【丹沢山】へは午前7時頃に到着しました。標準コースタイムより40分ほど早く到着しました。
このルートでは「大倉バス停」~【丹沢山】と【丹沢山】~【蛭ヶ岳】ではガラッと雰囲気が変わると思いました。「大倉バス停」~【丹沢山】までは、奥深い山の雰囲気がやや少ない印象でしたが、【丹沢山】~【蛭ヶ岳】までは、心ゆくまで奥深い山を楽しむことが出来ると思います。富士山もきれいに見えますし、ポチを散歩させられるような穏やかな尾根道もあります。
僕は、丹沢は少ししか歩いていませんが、この前歩いた「丹沢主稜」の【臼ヶ岳】~【蛭ヶ岳】辺り、そして今回歩いている「丹沢主脈」の【丹沢山】~【蛭ヶ岳】辺りは、丹沢の中でも特に素晴らしいエリアかもしれません。
途中クサリ場がありますが、距離は短いです。油断は禁物だと思いますが、クサリを使うか使わないか位で危険度は少ないと思います。
【蛭ヶ岳】には午前8時50分頃に到着しました。休憩時間込みで6時間30分位でした。標準コースタイムより50分位早く到着することができたので、ここまでは順調でした。
人間の記憶は、けっこう曖昧だと思いますが、今回の印象としては「西丹沢ビジターセンター」~【蛭ヶ岳】より「大倉バス停」~【蛭ヶ岳】のほうが、マイルドな感じがしました。実際、今回のルートでは「蛭ヶ岳はたいへんです」という意味合いの看板はありませんでした。西丹沢ビジターセンターから登る場合は「蛭ヶ岳はたいへんです」という意味合いの看板が2か所位あったと思います。また、西丹沢ルートの場合は、ポチがリュックから落ちないように上部のファスナーを閉めて歩く区間が長かったのですが、今回の大倉ルートでは、ほとんどその必要性は感じませんでした。おそらくポチはリュックの中から丹沢の美しい眺めを楽しんでいたのではないでしょうか。
今回は、かなり快適かもと思ったのですが、やはり歩行距離が長すぎるので帰りは疲れました。
【蛭ヶ岳】山頂では整備が行なわれていました。山頂標識も新しくなるようでした。
古い山頂標識と新しい山頂標識が両方立っている山頂を写真に収めることが出来ました。整備をしていた方の話では、これは今日だけということでしたので、とても貴重な写真を撮ることが出来たと思います。
また、これまで親しまれてきた山頂標識最後の日(2023年5月17日)にポチの写真を撮ることが出来ました。大げさな言い方をすれば、歴史的瞬間にポチが写っていると言えるかもしれません。
しばらく、山頂で休憩して同じ道を下山することにしました。
普通の時間帯について、【蛭ヶ岳】~【丹沢山】は、ちらほら人がいる感じなのですが、【丹沢山】~【大倉バス停】までは、平日の割には人が多い印象でした。特に【塔ノ岳】山頂はたくさんの人たちで賑わっていました。平日でこんな感じということは、休日はごったがえすのでしょうか。たくさんの人たちで賑わっていて、犬連れは僕だけというのは、少し場違い的な感じがしました。
ラジオの情報では、今日は暑いとのことでしたので、昼間、僕やポチがばててしまわないか少し心配だったのですが、時折、風が吹くと天然クーラーのようで気持ちいいですし、比較的木陰の道が多かったので、大きくダメージを受けることはなく、ほっとしました。
帰りは思ったより疲れました。歩行距離が長過ぎますし、永遠に続くと思わせるようなバカ尾根の単調な階段の下りは飽きてきます。変化に富んだ登山道を歩くといった楽しみは少ないです。やっとバカ尾根の階段が終わったかと思うと、今度はどこまで続くのかと思わせる比較的平坦な道が続いています。だんだん嫌になってきて最後の方は走りました。ポチはリュック型ドッグキャリーバッグから軽く身を乗り出していました。僕は横目でしかポチを見ることが出来ませんが、ポチは適度に風を受けながら景色を楽しんでいたかもしれません。
午後2時頃に「大倉バス停」に戻ってきた時は、数々の試練に打ち勝ったような気持ちになりました。
休憩時間込みのコースタイム11時間40分は、ヤマケイアルペンガイド(山と渓谷社)で紹介されていた「中級 1泊2日 標準コースタイム13時間10分」よりは早かったのですが、書籍類のコースタイムは、おそらく、かなり余裕を持たせてあると思われます。
車のエアコンをガンガンかけて少し休みました。仮眠をとりたい気分にはなりませんでしたので、仮眠はとらずに帰りました。午後3時頃に出発して、多少渋滞に巻き込まれて午後5時位に自宅に到着しました。
今回もポチは元気そうだったのでほっとしました。
*登山後の体へのダメージ
当日は特に筋肉痛は感じませんでした。
翌日は多少筋肉痛になりました。
翌々日は概ね元通りになりました。
軽肥満の状態でハードな日帰り登山に挑戦することになったので腰やひざ等への影響が少し心配だったのですが、腰痛、関節痛はありませんでした。
*「蛭ヶ岳(大倉BSピストン)日帰り登山」と「蛭ヶ岳(西丹沢VCピストン)日帰り登山」そして「平ヶ岳(鷹ノ巣ルート)日帰り登山」の比較
人間の記憶は曖昧だと思いますが、今回の「蛭ヶ岳(大倉BSピストン)日帰り登山」を登ってみての感想は下記の通りです。
車での登山口駐車場までの道のりは住んでいる場所によると思いますが、東京を基準にした場合、【平ヶ岳】に比べて【蛭ヶ岳】のほうが圧倒的に楽です。さらに西丹沢VC(約115キロ[一般道約27キロ])より大倉BS(約90キロ[一般道約10キロ])の方が楽です。【平ヶ岳】の場合は約280キロもあり、その内、一般道部分が約116キロもあります。
携帯電話はドコモの場合、【蛭ヶ岳】の登山道ではつながりやすい印象、2022年10月時点での【平ヶ岳】の登山道ではつながらない印象でした。【平ヶ岳】の場合は駐車場付近もつながらなかったと思います。ふもとの檜枝岐村もつながらない場所が多かったと思います。ドコモの場合は下記のサイト等でよく調べておいた方が良いかもしれません。
自己コースタイム(休憩含む)
【蛭ヶ岳】(西丹沢VCピストン) 歩行距離 18~19キロ 11時間50分
【蛭ヶ岳】(大倉BSピストン) 歩行距離 25~26キロ 11時間40分
【平ヶ岳】(鷹ノ巣ルート) 歩行距離 約22.5キロ 11時間30分
【平ヶ岳】は素晴らしい高層湿原で比較的ゆっくり時間を過ごした記憶がありますので実質的にはもう少し短い歩行時間かもしれません。
コースの体力的なキツさ
【蛭ヶ岳】(西丹沢VCピストン)>【平ヶ岳】(鷹ノ巣ルート)>>【蛭ヶ岳】(大倉BSピストン)
【蛭ヶ岳】(西丹沢VCピストン)はアップダウンが結構激しくて行きも帰りもきつかったと思います。【蛭ヶ岳】(大倉BSピストン)の帰りは比較的楽かもしれないと思ったのですが、実際は歩行距離が長くて、じわじわと疲れてくる感じで、またバカ尾根の階段の下りは飽きてきます。【平ヶ岳】は平坦な道も多かったと思いますが急坂で体力を使ったような気がします。
危険度
油断は禁物ですが【蛭ヶ岳】も【平ヶ岳】も特に危険な箇所はなかったと思います。
テクニック度
【蛭ヶ岳】(西丹沢VCピストン)は両手両足を使うような箇所はあまりなかったと思います。【蛭ヶ岳】(大倉BSピストン)は両手両足を使うような箇所はほとんどなかったと思います。【平ヶ岳】は両手両足を使う箇所が少しあったような気がします。
秘境感
【平ヶ岳】(鷹ノ巣ルート)>>>【蛭ヶ岳】(西丹沢VCピストン)>【蛭ヶ岳】(大倉VCピストン)
【平ヶ岳】はハイシーズンの休日は意外と人が多いかもしれないので、静かな山歩きを楽しむ場合は平日の方が良いかもしれません。僕の場合は適度に心細い山歩きを楽しむことが出来ました。
【蛭ヶ岳】は登山道がよく整備されていますし、山小屋もありますし、植物保護の柵もありますし、全体的に人の気配が感じられます。【蛭ヶ岳】の場合は登山道全体を通して心細くなることは少ないかもしれません。「西丹沢VCピストン」は平日は静かな山歩きが楽しめると思います。「大倉BSピストン」は平日でも普通の時間帯は丹沢山~大倉バス停間は賑やかだと思います。「丹沢主稜」の【臼ヶ岳】~【蛭ヶ岳】辺り、そして「丹沢主脈」の【丹沢山】~【蛭ヶ岳】辺りについてはとても素晴らしいと思います。
山頂を目的地とした日帰りドライブとして考えた場合
【蛭ヶ岳】(西丹沢VCピストン) 約18時間50分
【蛭ヶ岳】(大倉VCピストン) 約17時間
【蛭ヶ岳】の場合は多少余裕がありますが、【平ヶ岳】の場合は究極の日帰りドライブといったところでしょうか。
犬連れ登山としては平日の【平ヶ岳】が一番適していると思います。穏やかな道もありますし、高層湿原はとても素晴らしいです。【蛭ヶ岳】(西丹沢VCピストン)の場合はアップダウンが激しすぎますし、頂上もそんなに広くはありません。穏やかな道もありますがヤマビルが心配です。【蛭ヶ岳】(大倉BSピストン)は所々に穏やかな道がありますが、平日でも普通の時間帯は人が多いと思われますので、犬連れ登山にはあまり適していないかもしれません。ヤマビルも心配です。「丹沢主脈」の【丹沢山】~【蛭ヶ岳】辺りについては犬連れ登山に適したエリアだと思います。
犬種にもよると思いますが、【平ヶ岳】も【蛭ヶ岳】もリュック型ドッグキャリーバッグに収まる小型犬の方が無難と思われます。